表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/180

拘束抜け特訓

 保護術式が残ってるのをいいことになのか、まずはレイトによる僕の特訓が始まった。さすがに鳴き声だとわからない部分も出そうなので、耳が痛くなるからあまり気は進まないけど翻訳をオンにしておいた。

 一番初めに僕の拘束抜けについて。瞬時に抜けれたのはよかったけど、あれは空間掌握してないとできないのかと言われた。図書館で見た資料だとコントロール下の空間で使えるみたいな感じに記載されてたけどと言うと、じゃあ掌握してなくてもできるようになるまでと謎の無茶ぶりによって開始。

 ちなみに断ろうとしたらそれとも己との模擬戦にするか?と言われたのでおとなしく拘束抜けの特訓に入る。初めの拘束役はベードのみ。ベードの3つの影に縛られた状態から抜けようとする。さっきの拘束を抜けたイメージですぐ近くに転移したいんだけど、縛られて苦しいとかなわけでもないのになかなかうまくいかない。

 結構ぎゅうぎゅうに縛られてるのに苦しくないのは保護術式のおかげ。でもこれじゃそのうち壊れそうだなと思ったけど、壊れてもまたかけなおせとのレイトの指示・・・

 結局結構な時間頑張ってたけど、保護術式が壊れた瞬間に拘束が解けるまで抜けることはできなかった。ベードが大丈夫ですか?とすぐ寄ってきてくれたけど、僕の外傷はないどころか痛みも一切ない。

 もう一度保護術式をかけるためにやれやれとレイトが術式に魔素を入れてくれる。多分だけどあれ一人では結構な量消耗してるはずだよね?それはいまさらか。

 すぐに再開しようとしたらレイトからの指示で抜け出るための空間分を拘束されながらでも掌握できるのかと言われてやってみることに。体を影でぐるぐる巻きにされてるから、空間掌握の集中が難しいけど、フリップエリアを広げるくらいの範囲でなんとか掌握してそしてエスケープで脱出に成功。

 ただ、時間がかかりすぎと言われた。しかも実際には拘束による苦しさもあるからその調子じゃ本番には使えないなとだめだし。結構散々な言われようだな・・・

 結局夕飯時まで拘束抜けの練習を続けてしまった。いつの間にかベードの保護術式が切れてたけど、多分時間切れだろうな。ちなみに僕の特訓にベードが付きあってる間、フレウド対モイザで残り保護術式分で模擬戦していたようだ。

 それフレウドが消耗してて不利だったんじゃないか?そう思って聞いてみるとやっぱりモイザの勝利で終わったようだ。でも属性相性的にはモイザのほうが不利で、そういう相手にはどうしようかと相談されてしまった。

 正直僕はどう返せばいいかわからなかったけど、新しいスキルを身につけるべきかもと答えておいた。レイトがそのあとに続いてそれか燃えない糸を作り上げろと言っていた。なかなかなむちゃぶりである。というかモイザの翻訳された声も結構きれいな声だったな・・・

 僕のほうは僕のほうで長時間やった甲斐があったのか、拘束抜けのコツをつかんで、空間掌握しなくても何とかベードの拘束を抜けることができるようにはなっていた。ただしまだまだ時間がかかっているから明日もやるぞとレイトに言われてしまったので、一応の了承をしておいた。ただ、できればスキルアーツ練習したいところだ。

 翌日に朝食を済ませて売り上げ確認すると、結構な量の金額が入っていた。ちょっと詳細を見たら毒対抗薬が売り切れてしまったらしい。なんでそんなに人気なのかと思いつつ、モイザとどうするか話してると、レイトが割りはいってきて、モイザに作りたいなら作れとい言うと、僕のほうをちらっとみる。


「うん、モイザが作りたいなら僕たちが訓練所にいってくる間も作り続けてていいぞ?レイトも特訓より製作を推してるし。」


「――――!」


 ではそうします!と言ってさっそく錬金セットの作業に取り掛かる。作り終えたのはここに入れておいてくれとコネクションストレージ専用のアイテムポーチを渡しておいた。

 ついでにフレウドも宿に残ろうとしてたけど、レイトににらまれてついてくることになった。

 そして昨日から続いての特訓所、なんかレイトがベードとフレウドに指示してるようだ。僕にも指示するようだったのでまた翻訳をオンに。レイトが今日はモイザの糸も絡めた拘束から抜けれるかやろうとしていたとつぶやいたあとに続ける。


『いないなら仕方ない。己の拘束から抜けられるか試す。保護術式をしけ、魔素は出してやる。』


「えっと、レイトさん。それは僕は安全なんですか?」


『昨日のうちに保護術式がどの程度まで平気なのかは完全に理解した。全力ではあっけなく壊れるだろうが、しっかり制御はするさ。それとさんなどつけるな。』


「そ、そうですか・・・」


 ほんわかとしたやり取りはそこまでだった。バリバリバリと鳴り響く雷が紐のような状態に連なり僕を拘束している。もう音だけでも集中力が切れそうなんだけど、ベードの時と違って空中に拘束されてるんだけど!慌てて抜けようとすればするほどにうまくいかない。集中、集中、集中・・・・あっ、なんかあっけなく保護術式が割れてしまった!


『駄目だな、全然抜け出すのが遅い。己が思っているより保護術式がもろかったが、もっと早く抜け出すんだ。』


「わ、わかった・・・」


 保護術式が割れる瞬間、周囲のはレイトがもうかき消してくれていたのでよかったけど、そのせいで僕は床に落ちるわけで。一応そんな高くないから着地はできたけど、なかなかに怖い思いをした気がする。

 それから僕がレイトの拘束を抜けれたのは5回目の保護術式をかけた昼時前だった。何回保護術式割るんだよ、まじで焦る。しかし最終的にはまぁまぁだなと一応ほめてくれた。

 ちなみにベードとフレウドのほうは保護術式なしでフレウドの拘束解除特訓していたらしい。ベードの影を焼いて抜け出すというのをやってたようだけど、最終的にはうまくいったけど影を焼くって何なんだ!とフレウドの絶叫が時折聞こえてた。

 レイトに相談して午後は僕のスキルアーツを増やす特訓にしてもらえた。ただその代わりと言って他の区画をレイト、ベード、フレウドで借りてくると言われた。じゃあここを使っていいよと僕が抜けて別区画に行くことになった。また秘密な感じの特訓が始まるのか。あ、でも僕にも特訓してくれたんだよな。ちょっとうれしいかも。

次からまたダンジョン回の予定だけど、大丈夫だろうか?という不安

レイトの認証変更やっぱやめました。一人称で己ってる使うの難しいけど使っていこう・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ