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武術大会開始

「やってきました武術大会!開会宣言はさっと済ませたいところですが、改めてのルール確認です!試合中のアイテム使用の制限はなし、場外に出る、または防護が壊れた時点で敗北となります!従魔の試合では腕輪の防護でなく、保護術式が一枚破れた時点で敗北です!また、一般の部では連戦の試合と試合の間のインターバル中はアイテムの使用禁止です。ポーションドーピングを行う方はリングに入る前に行ってきてくださいね!効果が切れても試合中に補充すること、以上になります!それではこの厳しい戦いに7連勝するは誰か、さっそく一般の部を開始いたします!」


 司会役なのか開会宣言を本当にさっと済ませた犬系のビスタの人。持ってるのはマイクっぽい形をしてたけど、声を拡張する感じの魔道具なんだろうな。

 観客席の人たちはわーきゃーと騒いでいるんだろう。僕のいる観戦部屋には聞こえては来ないけど、何となくの熱気は伝わってくる。

 従魔の組み合わせを見てみると、ベードもフレウドも出番は後のほうの組み合わせのようだ違う組にはなったけど、ベードの相手にグラウンドオブブルトンホースがいるみたいだ。この間すれ違ったあの馬かな?他にも馬系の従魔は結構多いようだな。

 ざっと見ただけでも馬種だけで30匹はいたけど、ほとんどはゲイルエクエストリンホースという馬ばかりだ。従魔に人気の馬なのかな?

 できるだけかぶらないようにはしてるけど、同種が2匹同じところに出てる組もあるな。

 それとこのナイトフライグレートオウルっていう多分フクロウなんだろうけど、こいつもそこそこの数がいる。意外と従魔もちの人多いんじゃないか。

 なんて思ったけど契約者を見ると同じ名前で4~5匹くらい出場させてる人が多いようだ。一番多い人だとこれ10匹くらい出してるな。数うちゃ当たると思ってるのか?

 いや、違うな。この人たぶんレベル上げみたいな感じなんじゃないか?このロケテッドブロウワイバーンっていう従魔のための。気のせいならいいんだけど、なんかそんな気がする。

 あ、しかも初回からフレウドと同じ組じゃないか!他はさっきからよく見る馬と、もう一匹はグレートティアリングタイガーって、多分トラだな。結構きつそうな組み合わせのところに入ったじゃないか・・・がんばれ!

 ベードの相手もちゃんと見ておくか。グラウンドオブブルトンホースと、ナイトフライグレートオウル、それにビッグヒートゾーンリザードって、これはトカゲか。

 そういえばビッグとグレートって何が違うんだろうか?どっちも大きいということはわかるけど、あんまり差はないのかな?ヒュージだけは明らかにでかいのはわかる。

 ベードの戦いになればわかるかな?というか二人とも4匹ずつの組み合わせなんだな。5匹組み合わせのところもあるみたいだからそっちにならなくてよかったのかな?

 さてなんにせよだ。従魔戦は1戦1戦行われるんだろうけど、それでもあっけなく試合の決着つくかもしれないし、僕は先に1回目の出場権使って試合参加始めちゃおうかな。あ、でも一戦見てからにしようか。

 開戦宣言後にすぐに北側2つのリングで試合が始まってる。北西は剣と槍の対決か打ち合ってるのはいいけど、少し地味な絵ではある気がする。スキルアーツとかないんだろうか?それともこの後の試合を考えて温存か。

 北東に切り替えると、丁度新たに大剣を持った人が、緑のローブに身を包んだ人にと挑みに行くところみたいだ。

 情報ではこの緑ローブの人はすでに1勝してるみたいだな。大剣の人が突っ込んで行くけど、すぐさま突風系の術法を放ったのか、向かい風にさらされるように動きが鈍る。そこにさらに追い風が放たれて、大剣の人はあっけなく場外にと飛ばされてしまった。

 これ映してるところは音まで聞こえるからドシンとひどい音して、着地痛そうだなと思ったら、けろっと立ち上がった。防護の腕輪が役に立ったようだな。

 この風術の人厄介だな。今から行くと当たる可能性もあるだろうし、一応覚えておこう。悪いけど、兎面付けてスクーリの名前で登録してるから、最終的には全部使うつもりで本気で行くよ。


「んじゃ、行ってくる。モイザこのスクリーン使い方わかったんだろ?」


「――――。」


 頷いてくれる。じっと見てたから使い方を見てるんだろうなとは思った。コロシアム方面に出て一般参加者用のほうにと向かう。

 列ができてるかと思ったけど、むしろ受付の人が5人いてみんな対応はしてるみたいだけど、列はできていないようだ。はけるのが早いのかな?と思っていたら受付が終わった係の一人がこっちに来てくれた。


「試合受付希望ですか?今18人待ちです!とりあえず受け付けますが、ここでお待ちいただかなくても次になったら腕輪を赤色に光るようにいたしますね。」


「ありがとうございます。お願いします。」


 係りのヒュムの男性が左腕につけた参戦者用の防護の腕輪に両腕をかざすと、ほんのりと緑に光り始めた。


「これで受付状態になりました!3人前になると黄色に、次に呼ばれる状態だと赤に光ります。コロシアムのリング内に入りますと光はやむのでご安心ください。また、赤になってすぐに来なくても、赤の状態ならば基本すぐに入れるようにいたしますので、急がなくても大丈夫ですよ。」


「なるほど、ありがとうございます。」


 ちょっと来るのが遅かったかな?と思ったけど、すぐに僕以外にも結構な人数が一般受付のところにくる。僕を対応してた係の人も、僕にそれではと言うと、他の参加希望の人のところにと向かう。

 18人待ってるんじゃさっき見てた人たちは僕とは当たらないだろう。僕も出番が来るまでは部屋で観戦の続きして、相手の情報できるだけ持っておこうかな。

修正しました

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