序章
我が国ミレイユ王国は、"食の宝石箱"と謳われるほど自然豊かで海の幸山の幸に恵まれいた。
国民の事を第一に考える心優しい王によりこの国は、貧富の差がほぼなく国民に笑顔が溢れていた。
1度この国を訪れた者は、死ぬまでに来れて良かった!これほど素晴らしい国は他にない!そう口を揃えて言っていた。
そう、ほんの5年前までは…
5年前心優しい王アレス国王が病に倒れた。
このままでは、政ができないと思ったアレス国王は、悩みに悩んだ結果第一王位継承権を持つ×××××姫のちの"わがまま姫"を王女に選んだ。
アレス国王が悩んだ理由それは単に彼女がまだ13歳の子供であったからだ。
信用できる者たちに×××××王女を支えてやってくれと頼みそして、×××××姫には『国とは、民に支えられできている。今私たちがこのような生活ができるのも民のおかけです。その事を忘れず民に恩返しをするのですよ×××××王女』と言い残しアレス国王は王の座を降りた。
だが×××××が王女になると、国はガラッと変わってしまった。
王女様が世界中の宝石が欲しいと"わがまま"を言っている。
王女様が国中のすべてのドレスが欲しいと"わがまま"を言っている。
王女様が国にいるすべての彫刻師を呼び、私の美しい像を作れと"わがまま"を言っている。
はじめは、王といえどまだ13歳の子供。
父が床にふせ甘える人が居なくなってわがままを言ってるだけに違いない。
あのアレス王の子供だ!私たちの声を届ければ聞いてくれるに違いないと。
国民の中から代表者を決め、皆の声をつづった手紙を持ち城に出向いた。
だが王女様には会えず、せめて手紙だけでもと城の兵に渡したが目の前で破られてしまった。
『王女様はとてもお忙しい。こんなものに構ってる暇はない』そう鼻で笑われながら。
それを聞いた者たちは、もうこの国には未来がない国を出ようとしたところで兵に止められた。
なぜ国を出ようとするのか?と。
皆正直に答えた。
このままでは生きていけないと。
日に日に増えていく税と王女様の"わがまま"このままでは、この国が終わる!そう伝えると『今お前は王女様を侮辱した!』と殺されてしまったのだ。
国を簡単に出ることもできず、商人達にまで今までになかった入国料をとり商人達までこなくなってしまった。
自然豊かな国のお陰で、自分達の食べ物には困らない。
だが、ミレイユ王国の7割以上がこの国で採れた美味しい食材を売り生活をしている。
商人達がこなければせっかくの食べ物達も売ることができない。
増えていく税と王女様の"わがまま"に国民はいつしか×××××王女のことを"わがまま姫"と呼ぶようになった。
王女と呼ばないのは、ほんの小さな抵抗。
あんな者を王と呼びたくないという国民のささやかな"わがまま"であった。
次から本編になります!
初の投稿作品ですので、至らないところがたくさんあると思いますが暖かく見守っていただけたらも思います。
一週間以内に続きを書けるといいな…