1/2
第1章 ようこそ。終わらない放課後に。
プロローグ
真っ暗な天井。血がこびりついた壁。近ずいてくる足音。動かない体。体に流れる尋常のない痛みと熱さ。体から何が抜ける感覚。手に伝わる生暖かい液体の感触。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ぃだいいだいいだい!なんでぇぇぁぁ!じにだくない!」
だが終わることのない痛み。出続ける血。少年の目からは段々と生気が失われていく。
薄れゆく視界の中なのにしっかりと見えるものがあった。
「・・・ひゃぐ?なんだぁごれぇ」
目につく100という数字。目を逸らしても同じ位置に移り込む100。
足音が止み、静かになる空間に男か女のかも分からない声が響く。
「ようこそ。そして、また明日」
次の瞬間、体は木っ端微塵に切り裂かれ、
――――終わった。
はじめまして。こんにちは。
エピローグ短かくてすみません!