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枕の下に 希望の上に(4)

ナイトキャップ存置

神様は言った

「何故

同じ生き物で殺し合うのか」と

僕は答えた

「個々の個体に

殺し合う理由があったからです」と

不毛の問いで

まるで

最初から

決まっていたような答えで




絶滅するまで繰り返す歌

綺麗な人間が

必死に流れを緩やかにする歌





神様は言った

「何故

同じ生き物に階級があるのか」と

僕は言った

「個々の個体が

全て自由だからです」と

悪の無い答えで

まるで

最後まで

そのままであるような答えで




繁栄しながら繰り返す歌

決められた人間が

必死に流れを緩やかにする歌




神様は言った

「何故

同じ生き物で話し合うのか」と

僕は言った

「個々の個体には

形が必要だからです」と

誰も居ない答えで

まるで

評価を貰う時の

子供のような答えで




大切な物を繰り返す歌

ふりだしに戻る人間が

必死に流れを緩やかにする歌




神様は言った

「何故

同じ生き物で

そこまでしなければならないのか」と

僕は言った

「個々の個体が

自らを別の生き物だと思って

生きているからです」と

掟を守る答えで

まるで

僕に対しての問いは

全く別の生物への問い

みたいな答えで




命の中に籠る歌

一つは一人だと信じながら

信じたくはない歌




神様は言った

「だから

・・・仕方ない事だ」

僕は言った

「それで

人間はどうなるのですか?」

神様は答えなかった

答えないという

神様の答えだった




神様を作る歌

機械音のする神様を

神様だと思い込んでいる歌

考えないという結論の歌

未来を見つめながら

その未来はフィクションだと

信じない人間の歌



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