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人が消えた件

起きたら人がいなくなっていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「んあぁぁぁ」


今日も気持ちのよくもない朝を迎え、退屈な学校の準備をしようと布団から出たくないという思いを捨て着替えをした。

もう四年間も着ていることもあってとても着心地が良い…ってなんで今更こんな気持ちに、などとよくわからない朝を迎えた。


「朝食まだ?」



あれ?今日は家にいると聞いたんだけどなぁ。

まあいいか。人間朝食わなくても死なないだろうし…

そうして俺は家を出た。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「なんだよこれ…」


学校についたとき異様な光景が広がっていた。

いつもの時間に来たのに誰もいなかった。

いつもいる番長も、警備員さんも…


一瞬祝日だったか?と思ったけど今日は7/3だ。

まだ七夕も来ていない。


いや、さっきの時点でおかしいと思っていた。

住宅街だというのに人っこ一人っ子いない。

音すらない。

自分の足跡の音しかない世界。

なぜ気づかなかったんだ。

いや、あたりまえなのかもしれない。人がいなくなるなんておもうわけがない。


「どういうことだよ…意味がわかんねーよ!」


流石の異様さに叫ぶことしかできなかった。

でも誰も反応してくれない。

誰もいない。

ふざけて遊んだりしていたときに起こる風紀委員も、委員長も…




誰もいない




無の世界




俺しかいない




「いや…ただの偶然かもしれない。っそうだ都会にいけは…いけば…」


走った。人がいないのなら駅もバスも使えるわけがない。

走った。ひたすらに


「はぁはぁ…」





誰もいなかった。




「ははっ…」


ただ笑うしかなかった。


「ぐぅ…うぅ…」


泣いた。もう高校生なのに泣いた。

当たり前だ。こんな中正常でいられるはずがない。

でもだれもいない。


「家に帰ろう…」


そういって帰ろうとしたとき


ピロリンッ


え?と思った。久々に違う音をきいたからだ。

なんだ?と思いなってるところを探した。

近くでなったのは聞こえた。


ピロリンッ


「まさか…」


携帯だった。

ただの通知。

だけど死ぬほど嬉しかった。


そして通知の内容は小説が更新されたときのもの。

てことは…


「意味がわからない…だけど『ネット』だけは…唯一人とコミュニケーションがとれるのかもしれない。」


本当に意味がわからなかった。

だけれど通知がした。

お気に入りの小説が更新した。つまり作者が投稿したということでもある。


身近な人がいなくなっただけかもしれない。でもこれでまだ一人ではないとわかった。


「でも、どうすれば…」


だとしてもネットでしか会話ができないのも事実。

この状況を打開できるわけではない。


家に帰って考えた。


でもなにも思いつかなかった。


「とりあえず他のところもいって【プロゲーマーにならなければならない】みる…え?」


なにかが頭の中に聞こえた。

幻聴か?としかしはっきりと…


【プロゲーマーにならなければならない】


…また聞こえた。幻聴なんかじゃない。

中声でなにか吸い込まれるような、ひたすらに不気味な声が聞こえた。


でも心のなかでは確信した。

この声に従えばなにか起こる。具体的なことはわからない。でもこの状況が変わるなら…

しかも俺はいつもゲームをやっていた。

まだいける…幸いインターネットはある。


プロゲーマーの基準というか条件はわからない。


でもやる。


「やってやるよ。このふざけた状況を壊してやる。」


そういって早速やろうとした。


……


……


……



パソコンがない件。

パソコンがないとなにも始まらない。

しかも主人公はゲーム(昔)のやつしかやってない。

携帯は連絡や小説を読むためのもの。


本当にプロゲーマーになれるのか?



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