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I have a legendaly weapon~アイハブ・ア・レジェンダリィ・ウェポン~  作者: 駿名 陀九摩
第7章 勇者、魔界のジャングルを進む
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第38話 混沌の世界へ~その1~

 コシンジュはロヒインとともに、くずれかけた要塞(ようさい)へと戻った。

 城壁の一部から煙が上がっており、若干小走りでかけ込んだ。


「みんなっ! ゴメン遅くなったっ! 大丈夫かっ!?」


 コシンジュが呼びかけると、曲がり角からトナシェが出てきた。


「遅いっ! 2人ともなにをずっとしゃべり続けてたんですかっ!

 こっちはいつ要塞が崩れるかヒヤヒヤしてたってのにっ!」

「ゴメンゴメン、みんなは?」


 言うとチチガムを先頭とした全員が出てきた。

 7名、自分たちを含めると9名。なんだかすごい数だ。

 コシンジュは一緒に村を出発したのがロヒインとイサーシュだけだったのを思い出す。


 ふとロヒインを見ると、かつては男だった美少女魔族が肌もあらわな格好をマントで隠している。

 肩にはマドラゴーラの姿がある。

 彼がペコリとおじきするのに合わせ、ロヒインもまたなぜかその場にひざまずいた。


「みなさん、長らくご迷惑おかけしました。魔導師改め、

『ダークウォーロック』ロヒイン、ふたたび皆さんにご同行させていただきます」


 全員がうなずくなか、チチガムだけが首を振った。


「かしこまらなくていい。それよりロヒイン、本当にこれでよかったのか?」

「よかったのか、と言いますと?」


 顔をあげると、これ以上ないきれいな顔立ちの目が赤く光る。

 女子陣がジト目を向ける。


「魔族になると、お前は恐ろしいほど長い時間を生き続けなければならなくなる。

 そうなったお前にとって、我々とともに過ごせる時間はごくわずかにすぎない。

 ましてコシンジュには、同族になれる可能性は限りなく低いが、1人残されて生き続ける覚悟(かくご)は本当にあったのか?」


 言いつつあわててチチガムは訂正する。


「いや、すまなかった。今さらこんなことを言ったところでもう遅いんだが……」

「大丈夫です。覚悟はできていました。それにわたしは、1人にはなりません」


 そのほほえみが、ふとコシンジュに向けられた。

 そしてすぐにチチガムのほうに戻る。


「わたしは愛する人との間に、子供をつくることができます。

 その子は純血ではないにしろ、長い寿命を持ちます。

 生まれた子とともに、わたしは生きていきたいと思います」


 コシンジュは顔を真っ赤にして誰もいない場所に顔を向けた。何人かがクスクス笑っている。

 しかし父親にはそれどころではなかったようだ。


「言いたいことはわかる。だが問題は、その子のことだ。

 人間とも、魔族とも違う、半魔として生まれた子供がどんな宿命を背負うことになるか。

 そしてその責任を、お前は負えるのか?」


 ふたたびロヒインに顔を向けると、その笑みにほんのりとさみしさのようなものが入り混じった。

 そのまま少し目線を下げる。


「ええ、覚悟はできています。

 もしその子がわたしにうらみを抱くようになったとしても、その怒りをまっすぐに受け止める覚悟はできています」


 コシンジュは思わず「ロヒイン……」とつぶやいた。

 ここまでの覚悟。もし立場が逆だったとしたら、自分はここまでのことが言えるだろうか。


「ロヒイン、大丈夫だ。きっと何とかなる。

 ファルシスの子供だっているんだ。きっとさみしくなんかない……」


 ロヒインが顔を見上げると、その笑みがおだやかなものになった。


「そうだね。きっとそうなると、いいね……」


 そのまばゆいほどの笑みに、思わずコシンジュの心臓が跳ね上がった。

 どぎまぎしているあいだにロヒインは立ち上がった。


「さて、行きましょうか。

 いつの間にか火山の活動は収まっているみたいですけど、それでも危険なことには違いありませんからね」

「ねえねえ聞いてよ。

 トナシェの奴、破壊神を呼び出したせいで大地の力を呼び起こしちゃったみたい。

 こいつ、よけいなことしやがって」


 そう言ってヴィーシャが小さな少女の頭をこづいた。

 相手はあわてて頭を押さえる。


「しょうがないじゃないですかっ!

 数も多かったし、だいたいヴィーシャさんだってこれ以上貴重な弾丸を使うのはイヤだ~って言ってたじゃないですかっ!」

「う~ん、そんなこと言ったけぇ~?」


 わざとらしくトボけた表情をしていると、その目が正面のロヒインのほうを向いた。


「あ、ロヒインちゃん、顔になんかついてるよ?」


 ロヒインが思わず顔に手を当てた時、突然ヴィーシャが動き出した。

 盗賊時代に身に付けた素早い動きで、すばやくロヒインのマントをめくる。

 肩に乗っかっていたマドラゴーラが思わず「おわっ!」と言って後ろからすべり落ちた。


 そのことに気を使っている余裕はなかった。

 マントの下に隠れていた肌もあらわな格好を見て、全員が息をのむ。


「あぁっっ! やっぱりっ!

 あのイン○ン巨乳バ○ア、あたしたちのロヒインにこんなこっぱずかしい恰好させやがったっ!

 なんなのよこの下着みたいな格好っ!」


 ロヒインは「わぁっ!」と言って隠そうとするが、ヴィーシャは容赦なくマントをめくっていく。


「ヴィーシャ、お前ロヒインのこと『あたしたち』って言うくらいかわいがってたっけ?」


 コシンジュは言いつつも、もう一度恥ずかしがるロヒインに目を向ける。

 たしかに下着みたいな格好と言われても仕方ない。

 肌を隠す部分はごくわずかで、上は丸い胸のほとんどが、細いウエストラインやヘソ、ヒップラインと脚線美があらわになっている。


「ちょ、やめてくださいよっ! その手、離してくださいよっ!」

「いいや、ムリねっ!

 どうせ戦いの際にあらわになるんだからこの際きっちりと披露(ひろう)しちゃいなさいよ!」


 ロヒインがやんわりとマントに隠そうとするのもかまわず、ヴィーシャはどんどんめくっていく。

 それを見る全員が顔を真っ赤にしながらも目をそむけられずにいる。


「それにしても、すごい衣装ですね。これ、スターロッドさんが選んだんですか?」

「あ、いや、その……」


 口元を手でおおうメウノに、なぜかロヒインが口ごもる。

 後ろにいたヴィーシャがジト目を向ける。


「なによ。まさか自分で選んだんじゃないでしょうね?

 えっ!? まさか、ホントっ!?」

「か、カン違いしないでほしいんですけど、スターロッドさまはほかにもいろんな服を用意してくれたんですよ!?

 それこそ前に来ていたローブみたいなのもありましたし、女性に好まれる素敵なドレスもありました。

 だけど……」


 ロヒインはうつむくと、顔を真っ赤にしている。


「こ、これを見たときに、妙にひかれてしまって……

 実際に着てみると、あり得ないくらいの、か、開放感が……」


 不意に肩をたたかれた。

 ロヒインの顔がコシンジュのほうを向くと、相手が満面の笑みで親指を立てる。

 ただし鼻からは血が出ている。

 ロヒインいわく「……複雑っ!」


「ああ、ダメだ。こいつ完全に魔族と化してるわ。

 って言うかなに? 魔族って結局みんな露出狂なわけ?

 いまからそんな露出狂軍団がいる世界に行かなきゃいけないわけ?

 正直気が滅入(めい)るわ……」


 遠い目をするヴィーシャをしり目に、ムッツェリが食い入るようにロヒインを見ながらひたすら呪文のようにブツブツとつぶやき続ける。


「大丈夫、大丈夫だ。

 ロヒインはコシンジュの彼女、コシンジュがいる限り、イサーシュが妙な気になることはない。

 そうだ、そのはずだ……」


 しかしふと横を見ると、ムッツェリ以上に目を血走らせながら、まったく顔をそらすことができないイサーシュの姿があった。

「よそ見なんかするなっ!」と頭をはたかれ、ようやく顔をそむける。


 他の仲間たちもあけっぴろげな格好に目を離せないでいる。

 愛妻家のチチガムでさえ同様だ。


「むっ、むぅぅ、しかし、なんて格好だ……

 いかんっ! 俺には妻も子供もいるんだっ!

 それに彼女はコシンジュの……おいおいウソだろっ!?

 うちのコシンジュはまだ15だぞっ!? 結婚っ!? ダメだっ! まだ早すぎるっ!」

「勇者の家のあととりなんだから結婚するくらいいいだろっ!

 なんだよその自分の娘をヨメに出すようなリアクションっ!

 ていうかオレもまだすぐに結婚するとは決めてないだろっ!」

「コシンジュ、結婚までは、考えてないってこと?」


 ようやくヴィーシャから解放されマントを元に戻したロヒインにとがめられ、コシンジュは角つきの帽子ごと頭をかいた。


「そう言う意味じゃないんだけど。

 だってオレ、年齢的にはまだガキだろ。

 ひと昔前だったら、もう成人だけどさ。さすがに時代が変わると、ちょっとな」


 困った顔をしていると、ロヒインの顔がほころんだ。

 それを見てまた心拍数があがる。


「もちろん、いま考える必要はないよ。

 だけどそれを前提にして、交際を始めちゃってもいいんじゃないかな。

 コシンジュ、ほかの女性に気がある?」


 コシンジュは頭の後ろで手を組んで、ニヤリと笑った。

 ほとんど迷いはなかった。


「なに言ってんだよ。

 こんなベッピンさんの彼女がいるのに、他の女に興味があるわけないだろ?

 あ、いや、多少は、チラ見するかも……ゴメン、チラ見ぐらいはするかも……」

「チラ見禁止」

「なんでぇっ!? あ、いや、気持ちはわかるけど、ほ、本能が……」

「あはは、冗談だよ。

 だけど、やっぱり努力はしてほしいかな?」

「そりゃ、もちろんだ!

 オレ、できるだけお前のそばにいるようにするから……」


 強くうなずくと、そのまま相手と見つめ合う。

 少し気恥ずかしかったが、なぜか目をそらしてはいけない気がした。

 ロヒインも同じだったのか、顔を赤らめながらも決して目を離そうとはしない。


「あ~あ~っ! なんなんだよまったくっ!」


 マドラゴーラが悪態をつきながら、ふたたびロヒインの方に乗っかった。


(ねえ)さん、行くんだったら早くいきましょうやっ!

 溶岩石はまだ降ってるんでしょ!?

 ヴィーシャさんにはたき落とされるし、散々だよまったくっ!」

「マドラゴーラ、お前いつの間にロヒインのこと『ネエサン』って呼ぶようになったんだ?」

「いや、つい先日です。

 俺、パトロンがいないとダメなタイプだから、ロヒイン姐さんについていくことにしたんです。

 というわけで腰にぶら下げた袋はもういりませんよ?

 これからは水筒代わりに使ってください」

「ずいぶん年下のご主人さまを持ったんだな」

「殿下の直参(じきさん)だからいいんだっ!

 だからこんなことベチャクチャしゃべってないで早く行きましょうやっ!」

「あ、待って。ロヒインさん、これを……」


 なぜかメウノが進み出る。

 手には先ほど壁に立てかけてあった豪華(ごうか)な装飾のネックレスだ。

 両手に持ってロヒインに手渡すと、素直に受け取ってマントのえりの中にかける。


「ロヒイン。あんなに強くなったのに、また魔力増強するのかよ」

「ううん。あまりにレベルアップしすぎて、これもうあまり意味がないみたい。

 だけど、これお気に入りだから一応身につけとく」


 そして首に後ろにかけ終わると、ロヒインは笑顔で仲間たちを見まわした。


「さあ、行きましょうかっ!」





 合計9名になった勇者パーティは一路カンチャッカ火山の火口へと向かう。

 コシンジュとロヒイン以外は灰をかぶり放置された魔物たちの亡きがらに目を向けている。


「はぁ、それにしても自分からこの格好を選ぶなんて。

 なんだか今になって自分が人間じゃなくなったのを改めて思い知らされてる気がする……」


 ため息まじりに言うロヒインにトナシェが「まだ落ち込んでる……」とつぶやく。


「そんなことはいいからさ、これからどこに向かうわけ?

 こっちは魔界へ行くって言うんだからビビっちゃってしょうがないんだけど?」


 ネヴァダが若干イライラしながら問いかける。

 歩きながらロヒインは振り返った。


「そうですね。きちんと説明しなければ。

 たしかに魔界は危険なところです。

 スターロッドさまも言っておられましたが、何の後ろ盾もなく魔界に飛び込めば、人間であるみなさんはそこらじゅうにたむろしている魔物の集団に狙われてしまうでしょう。

 もちろん魔族に転生したばかりのわたしの案内があってもムリです」

「だったら、魔王の城に向かえばいいじゃないか。

 あそこならダークエルフやデーモンが味方してくれるだろ?」

「それもそうなんだけど。

 コシンジュ、ワープでは殿下の城には行けないよ?」

「なんで? ファルシスやスターロッドさまは直接行き来できるだろ?」

「今のわたしではムリだよ。

 まだ魔族になったばかりで、転移魔法も教えてもらったばかりだから、うまく扱うことができないんだよ。

 わざわざみんなをここに連れてきたのもそうだし、殿下の城は魔力が強すぎて、わたしの力ではまだすぐに転移することはできないんだよ」

「ふうん、そうなんだ。じゃあ一体どこに行けって言うんだ」

「うん、そこでなんだけど。

 スターロッドさまが教えてくれた場所が、ちょっと変わったところなんだよね」


「変わったところ?」ヴィーシャが問いかけると、ロヒインはうなずいた。

 ロヒインはあたりを見まわし、立ち止まる。

 そして杖をおもむろに両手でかかげた。


「それに関しては、説明がややこしくなるから実際に目で見て判断してほしいんですよね。

 とにかく、いまはスターロッドさまを信用してほしい、としか言えない」


 そしてロヒインは呪文を唱え始めた。

 するとコシンジュの足元に、光る文字のようなものが現れ地面を照らす。

 それが円形の巨大な魔法陣になると、ロヒインは杖を下ろした。


「さあ、準備できましたよ? みなさん円の中に入って」


 全員が、おっかなびっくりロヒインの周りに集まる。

 しかしコシンジュは動かない。

 振り返って、赤い流れ星のなくなった周囲を見回す。

 イサーシュがあきれ気味に声をかけた。


「おいおい。

 もう2度と帰ってこれないわけじゃないし、なんで名残惜(なごりお)しげに振り返ってんだよ」


 向き直ったコシンジュは、妙な照れ笑いを浮かべている。

 イサーシュが思わず「気味悪いな……」とつぶやく。


「あ、いや、なんだか村を出発した時のこと思いだしちゃってさ。

 あの時は、オレとお前と、男の姿をしたロヒインだけだっただろ?」


 言われてロヒインとイサーシュが顔を合わせ、首をすくめて笑う。


「そんでもって、メウノが加わった。

 気がつけば一緒にいて当たり前になってた」


 メウノが微笑みを浮かべ、コシンジュにうなずきかける。


「途中で仲間になったヴィーシャやムッツェリは途中で別れたけど、こうしてふたたびオレたちについてきてくれた」


 笑って顔を合わせた2人だが、仲が悪いということを思い出したのかむっつりしてお互いそっぽを向く。

 イサーシュが悲しげな目線を送った。


「そしてトナシェ、ネヴァダが加わった。

 正直、オレこんなに仲間に恵まれるなんて思わなかった」


 娘と同い年のトナシェに向かって、ネヴァダがそっと黒い手甲を向ける。

 トナシェが顔を見上げてほほえむと、差し出された手をしっかりと握った。


「で、なんでか知らないけど親父まで付いて来やがった……」

「コシンジュ、なぜ父親の時だけそんなイヤそうな顔をするんだ?

 俺だって村を出る気はなかったんだぞっ!?

 いとしのリカッチャを置いて村を出るのに、どれだけの勇気が必要だったと思ってるんだっ!?」

「ウソこけっっ!」


 一瞬鋭い剣幕になったコシンジュだが、すぐに顔の力をほどいて笑顔を向ける。


「でも、よかったよ。

 いままで旅を続けて、一緒に戦ってくれた仲間たちが、こうしてみんな集まってくれた。

 これだけの数がそろっていると思うと、これからどんな場所に向かうことになったとしても、安心して前に進むことができる」

「コシンジュさん、俺は?」

「もちろんだよマドラゴーラ。

 お前だって、今やオレたちの大切な仲間だよ」


 コシンジュが強くうなずくと、チューリップが両側の葉を丸めて「おっしゃっ!」と言った。

 みんなが笑うなか、なぜかイサーシュが神妙な顔になる。


「それにしてもコシンジュ。

 村を出るとき女の仲間が欲しいってさんざん言ってただろ」

「村を出る前から言ってた。

 いまにして思えば完全なフライング発言。それがどうした?」

「なんなんだよこれっ!?

 気がつけば女だらけの大所帯っ! 完全な男ってったら俺とお前と先生だけだしっ!

 ロヒインは完全に女になってるしっ!

 なんなんだこのコシンジュハーレムはっ!?」

「は、ハーレムって。

 そんなこと言ってもオレヴィーシャやムッツェリはタイプじゃないし、トナシェは……」

「ハイハイ、わたしは年齢対象じゃないんでしょ? その辺はもうあきらめてますよ。

 だいたいコシンジュさんったら妹を見るような目でしか見てくれないし」

「うん、お前を見ると上の妹思い出すだけだし」

「クワーッ! ムカツクッ!

 こうなったらロヒインさんより美人になって、見返してやるんだからっ!」


 拳をにぎって(くや)しがるトナシェを見て、全員が笑った。

 ロヒインがあきれわらいで手招きする。


「ほら、コシンジュも。早くしないと魔法陣の効果が切れちゃうよ?」


 コシンジュはうなずき、ゆっくりと魔法陣の中に入った。

 彼が仲間たちのそばに寄ったところで、ロヒインが紫色に光る杖をかかげた。

 全員がそれに注視する。


「それじゃ覚悟はいいですか? 行きますよっ!?

 トーテレポッ!」


 次第にあたりが黒いオーラに包まれる。

 なぜかコシンジュが納得いかない顔をしていた。


「なあロヒイン。そのトーテレポって何?

 今さらくだらないダジャレ聞くとぶっちゃけしらけるんだけ……」


 コシンジュ達の姿が、暗黒のドームに包まれ、そして消えた。

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