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Another Life もう1つの人生  作者: くろべぇ
第一章  創成編
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旅立ち

 次の日の朝、俺は窓から差し込む朝日で自然と目が覚めた。

 いつもは、目覚まし時計に起こされる毎日だったので、何だか気持ちが良い気分だ。


 昨日アイリスと何回もやった為か、久々に身体も怠い感じだ。

 しかし、この怠さが何とも言えなく、心地が良い。何十年、いや何百年ぶりだろうか、この感じ忘れていたな。


 少しずつ頭も冴えてきて、ベッドを見ると、アイリスがいない……いない?


 何処に行った?まさか逃げたのか?

 いや、ゼニトの話では、奴隷は脱走すると、悲惨な運命だ、アイリスは頭も良いから、そんな行動をする可能性は低い。

 ならば何処に行った?


 俺が不安になり考えていると、静かに扉が開き、誰かが音も無く入って来る気配を感じた。

 おかしい、鍵は閉めた筈なのに。

 俺は布団の中で、アイテムボックスから出した、長船小太刀を握りしめて警戒していた。


 するとベッドルームの扉が開き、中に入って来たのは、アイリスであったのである。


「あっ、御主人様、お早う御座います」

 アイリスはそう言って、ベッドに入り、俺の上にやって来て、激しくキスをしてきた。


「もう朝ですよ御主人様。

 宿屋の朝食の時間が、終わりそうでしたので、宿屋の方に言って、朝食を部屋にお持ちいたしました」


 何だ、そう言う事か、アイリスを疑った事が、我ながら情けないな……あれ?窓から見える太陽は、そんなに昇ってないぞ、今は正確には解らないが、8時過ぎた位だろう、この世界は早いのかな?

「もう、そんな時間なのか?まだ太陽は、出たばかりで、昼になっていないと思うが」


「この世界では、みんな夜明けから行動し始めますので、朝食もそれに合わせた、時間になります」


「ありがとう、また色々と教えてくれ。それとアイリスは、朝食を食べたのか?」


「まだですが、御主人様が私と一緒でないと、食事を取られないと思い、二人分持ってきました」


「完璧だ、アイリス」


「はい、御主人様の、唯一の奴隷ですから」

 そう言ってアイリスは、俺にまたキスをしてきた。


 くそ~めちゃくちゃ可愛いじゃねえか……ん?唯一の奴隷?唯一?まさかこれ以上は、奴隷を買うなと言っているのか?甘いな、俺にそんな選択肢は無い!

 しかしアイリスは、何だか嫉妬深い様だし、これは慎重に、説得をしていかないと後が恐そうだ。


 俺が隣の部屋に行くと、テーブルの上には、ハーブティーに、パンと目玉焼きとベーコンの朝食が並んで置いてあった。


 コーヒーが飲みたいな、この世界には無さそうだし、諦めるしかないか。

 そう思いながら、アイリスと並んで座り、朝食を食べようとした時、アイリスがハーブティーを口に含み、俺にキスをして口移しで飲ませて来たのであった。


 これには驚いたが、同時に幸せな気持ちになった。

 そのまま俺は、アイリスの含んでいたハーブティーを飲み干し、口を離すこと無く、そのまま激しいキスをしたのであった。


「寝起きで、喉が渇いていらっしゃると思いましたので、御迷惑でしたか?」


「いや、これからも頼む」


「御主人様でしたら、そう言って下さると思っておりました」

 そう言ってアイリスは、顔を赤めながら言った。


 何だこの生活、最高じゃないか。リア充最高!


 俺はそのまま、アイリスとお互いに、朝食を食べさせ合いながら、今日の予定を話した。

「今日の事なんだが、服を取りに行って、王宮に行くまでに、アイリスの防具を買いに行かないか?」


「防具ですか?」


「そうだ、盾とか鎧とかだな。アイリスの戦闘スタイルに合わせて装備を揃える」


「御主人様、私の戦闘スタイルは、スピード重視のスタイルですので、鎧や盾を持ちますと、スピードが失われます、ですので防具はちょっと。

 武器も私は、このレイピアが軽くて、使いやすいですし、大きな剣や盾は苦手なんです」


「そっか、しかし最低限の……そうだ、重さを感じない鎧ならば、大丈夫じゃないか?」


「そのような鎧は、とても高価で一般じゃ出回りません。

 ダンジョンとかに有ったり、素材を集めて、優秀な鍛冶屋に、作ってもらったりするのが、現実的ですね」


 そりゃそうだな、簡単には手に入らないよな。しかし、当面の目標はアイリスの鎧だな。

 装備をしっかりしておかないと、戦に出るのは危険だし、かといって俺を一人で、傭兵で戦場には、アイリスは行かせないだろう。

 絶対に、一緒に来るだろうしな。


「それと、今日の王宮に行く時の話しだが、アイリスのレイピアと、俺の朱槍は前もってアイテムボックスに入れておこうと思う、何かあっても、これならば対処出来るからな」


「そうですね、御主人様が王女様を思いっきり脅迫していましたからね、やり過ぎですよあれ」


 ……反省してます。


「王宮での謁見が終われば、ナッソーに向けて旅立つ、途中で二人の連係の確認の為に、モンスターと戦いながら旅をしよう」


「解りましたが、それならば旅の準備で、道具屋に1度寄られるのが、宜しいかと思います。市場で食料も必要ですし」


「そうだな、少し早めにロンデリックの店に行き、買い物をしよう」


「そうですね」

 お互いに、これからの行動を確認して、俺達は宿屋を後にし、ロンデリックの店で着物を受け取ると、市場に向かい、食料とテントや寝袋を買い込んだ。


 思ったよりも早く終わってしまい、少し早めに王宮に行くと、アイリスは門番に話しかけた。


「本日、リリアナ王女殿下に呼ばれました、主人の島 左近様とアイリスです」


「話は聞いている、レジストカードを見せろ」

 あのカードか。

 俺達のカードを見せると兵士が言った。


「ここで、腰の刀とマジックバッグを、預からせてもらう」

 やはりな。

 そうアイリスと、お互いに目で合図を出し、予定通りに刀とマジックバッグを渡した。


「その短刀もだ」

 おいおい、脇差しもかよ……しょうがない。


「では、ついて来い」

 そう言って兵士は俺達を先導して行ったのであった。


 しかし、アイリスが通訳役ってのは楽で良いな、こう言う堅苦しいのは、昔から苦手なんだ。




 豪華な廊下を歩き、一際大きな扉の前に行くと、暫くして扉はゆっくりと開き、中は、いかにも玉座の間と言った感じの、豪華な装飾をされたホールになっており、絨毯の両端には警護の騎士が並んでいた。

 その一番奥には、一際豪華な椅子に座っている王冠を頭に乗せた老人が座っていたのであった。


 おそらくあれが、王様なのであろう、俺は鑑定で確認して見た。




 名前:****** 種族:人間 レベル85

 職業:国王 聖騎士 将軍




 何だと、レベル85ってメチャクチャ強いじゃねえか、勝てる気がしない。

 職業も国王と将軍は解るが、聖騎士ってなんだよ!これは、もしも戦いになったら、逃げの一手しかないな。

 しかし気になるのは、国王の隣にいるローブを纏った、一際目が大きい老婆だ。




 名前:****** 種族:人間 レベル97

 職業:大魔導師 悪魔召喚師(デビル・サモナー) 鑑定士




 何だあれ、化け物じゃねえか、悪魔召喚師って事は、悪魔を呼び出すのか?外見通りの化け物か。

 うぉ!今、片目だけカメレオンの様に、ぐるりと動いたぞ!人間とか出ていたが、完全に人外の者じゃねえか……あまり関わり合いになるのは避けよう。

 しかし、姫様がいない、何処かに隠れているのか?

 それに鑑定士か、一番マズイのが付いてるな、ここは何とか乗り切らないと。


 俺達は、国王の前まで行くと、頭を下げた。一応の礼儀は、しっかりとしておかないとな。


「余がザルツ王国第58代国王のゲハルト・ホーコンである。お主が、我が娘のリリアナが言っていたルタイ人の島 左近か?」


 ……あれ?アイリスが話さないぞ。

「……ゴホン」


 そうか、国王はルタイ語を話しているんだ。


「左様で御座います、私の名前は島 左近。こちらにいるのが、アイリスで御座います」


「ハハハ、このおばば様の容姿に、驚いていたのであろう」


「す、すみません」

 確かにあの容姿じゃ、ビビるわな。しかし助かった、国王が変な勘違いをしたお陰で、何とか大丈夫だったか。


「良い、良い、余も知らずに、おばば様に会ったら、同じ反応をするであろうしの。所で左近殿よ、リリアナが左近殿に殺されそうになり、何とか王都まで逃げてきたと言うのは、本当か?」

 やっぱり、そんな事を言っていたんだ。


「それが本当なら、わざわざ呼び出しには、応じないでしょう、私は王女様を、帝国の兵士から助けたので、褒美を出すと言われ、やって来ただけで御座います」


「……やはりな。余もそうだと思っていたわ。リリアナの話が真実ならば、そなたの言う通り、ここまでノコノコと現れるはずも無いからの。しかし命の恩人にこんな事をするとは、我が子ながらリリアナは人間の風上にも置けぬな。

 左近殿申し訳無かった、許してくれ」


「所詮は子供のやった事です、大人は笑って許すものでしょう。それよりも、こんなに多くの臣下の前で謝罪されては、国王の威厳に関わりまよ」


「心配するな、ルタイ語を解るのは、このおばば様と……そちらのアイリス殿は?」


「解ります」


「では4人だけじゃな、なので心配には及ばん」

 なるほどね、これならば外部に聞かれる事も、漏れる事も無いから安心して、腹を割って話せ、って事か。意外と頭が良いな。


「ゲハルトの坊や、このルタイの坊やは、中々に面白い坊やだゾエ」

 ヤバいバレた!やはり鑑定士は、俺の甲冑か、ステータスを見ることが出来るんだ。この国王……どう出てくる?


「面白いとな?おばば様が、そんな事を言うのは、珍しいな。左近殿は何歳かな?」


「18歳で御座います」


「18歳で20歳になるリリアナの事を、子供がやった事と言って許すとは……それに、おばば様に気に入られた事と言い。どうじゃ、余に仕えて、ゆくゆくはリリアナと結婚せぬか?」


 何だと?それは嫌だ。歳上で容姿も中の下、性格は高飛車で胸は無い。……良い所が無いじゃないか。……断ろう。

「実にありがたいお話しですが、私は誰にも仕える気にはなれません。したがって王女様と、ご結婚も辞退させて頂きます」


「では、何処に住居を構える?この王都に住まぬのか?」


「住む所は、既にナッソーと決めております」


「ナッソー……お主、傭兵になるつもりか?」


「そうですね、それも良いかも知れませんね。ただ、今は何も決めてません」


「左近殿は、セレニティ帝国に仕える事も、有り得ると?」


「それはまだ解りません、ただ帝国の皇帝が、私が仕えたいと思える御仁で有るならば、仕えるでしょう。

 私は仕えるお方に惚れねば、仕える気にはなれませんので」

 そう、これは本心だ。あの時、自分の石高の半分以上を出してでも誘ってくれた、あの人以上の器でないと、新たに仕官する気にはなれない。


「ホッ、ホッ、ホッ。ゲハルトの坊やよ、このルタイの坊やは、召し抱えたいのならば、王としての器を見せろと言っておるのだゾエ。

 どうする殺すか?もしも敵になれば、王国は確実に滅びるゾエ」


 しまった、失敗したか?まぁ良いか、せめてアイリスだけでも……俺が死んだらアイリスも死ぬんだったな。

 しょうがない、地獄まで二人一緒に行くか、こんな美しい女の子と一緒に地獄まで行けるとは、幸せだ。

 俺はそう思って、覚悟を決めた時であった。


「……おばば様よ、それをすれば、我が王国の名に泥を塗る事になる。未来永劫、卑怯者と言われ国民は、誰もついてこないで有ろう。

 只でさえリリアナの言動で、国民に不信感を持たれているので、それはマズイ。

 それに左近殿は、王としての器を示せば、臣下になると言っているのだ、余が皇帝より、大きな器だと示せば良いとは、面白い事を言いよるわ。

 左近殿はリリアナに、褒美としていくら出すと言われた?」


「3万シリングで御座います」


「では、リリアナの言葉通りに、3万シリングと、余からの褒美として、馬を1頭と更に、家を1件建ててやろう。

 ナッソーなので、大工を出す事は出来ぬから、ナッソーで人を雇うがよい、書状を書いてやる」


 これは破格の褒美だ、だが裏が絶対に有るのは見え見えだ。

「タダ……と言う訳では無いのでしょう?」


「勿論、家を建てたら、居場所を教えて欲しいのと、余の友人となって欲しい」

 友人は別にかまわないが、居場所はマズイ、襲撃の可能性も有る。


 しかし家かぁ……欲しいな、仕方がない。

「解りましたが、こちらからも条件が在ります。家の図面は渡せません、よろしいですか?」


「それはかまわんよ、警戒するのは、当たり前の事だからな」


「有難う御座います」


「うむ、では余も、楽しい一時を過ごさせてもったぞ」

 そう言ってゲハルト国王とおばば様と言われていた、妖怪は退出していったのであった。


 俺達は、褒美の金貨と、馬と書状を受け取ると、ナッソーに旅立つ前に、ロンデリックに会いに行った。



 そう、ここに来た理由、それは、お金は有る、優秀な服の仕立屋がいる、そうなると目的はただ1つ、日本3大コスプレの、残り2つを注文するためであった。


 そう、メイド服と残る2つは、ナース服と女子高生の制服だ。この三種の神器が揃ってこそ、俺のナイトライフは完璧になる、異論は認めない。

 俺は崇高なる目的のために、同志ロンデリックの店に入った。


「いらっしゃいませ、あっ左近様。どうされたのですか?」


「いや急な話だが、これからナッソーまで行く事になってな、今後はナッソーに住むつもりだ」


「そうなんですか、残念です」

 ロンデリックの奴、本当に寂しそうだな。大丈夫だ、俺も寂しいがまたくるさ。


「大丈夫だロンデリック、これからもこの店に来る……いや、服はここでしか買わん」


「そう言って頂けると、本当に嬉しいです」


「そこでだロンデリックよ、お前に作って欲しい服が有るのだが」


「何でしょうか左近様?」


「紙とペンを、貸してくれ」


「解りました。こちらをどうぞ」

 そう言って俺は、渡された紙にナース服の絵を書いた。だがその出来は、恐ろしく不出来で、どんなに自分に画力が無いのかを思い知らされる結果となった。

 これ解るのか?幼稚園児が書いたような感じの絵になったのだが。


 バカにされそうだなと思いながら、ロンデリックに見せると、絵を食い入る様に見つめて、何かを考えてからロンデリックは口を開いた。

「左近様、この服の色の指定は有りますか?」


「勿論、薄いピンクだ」


「完璧で御座います。それとこのスカートの丈をこれ位にして、ここの布を切り空間を作ると、こんな感じでどうですか?」

 そう言って見せられたのは、ミニスカートで胸元が空いたナース服であった。パーフェクト、完璧だな。

 しかし、ロンデリックの服はミニスカート等の露出多い服が多いな、おそらくは、そんな趣味なんだろう。


 そう思いながら俺は次に、女子高生の制服を書いた。勿論、ブレザーのタイプである。

 我ながら、子供が書いた様な、情けない絵をロンデリックに見せると、ロンデリックは、今回はかなり悩んでいたのであった。


「左近様、これはもしかして、3つに分かれますか?スカート、中にはシャツ、そしてジャケット……あってますか?」


「完璧だ、しかしこれは、スカートの丈を短くしても、胸元を強調する様な事は、してはならん、とても神聖な物なんでな」


「なるほど、この服は、ルタイの宗教的な物なのでしょうか?」


「近いが、男性だけの宗教的な物みたいな感じだな」


「解りました、色の指定は?」


「中のシャツは白色だが、後は任せる。イメージとしては冬場のイメージなので、落ち着いた色で頼む」


「かしこまりました。ですが、これは左近様のお国の……」

「あぁっと!、これは我が国で、男の活力を出させる効果の服だ、とても重要な物である、邪心を持ってもいかぬのだ」

 俺達は言葉を濁して話した。勿論、アイリスが直ぐ後ろにいる為だが、さすがはロンデリック同志、全てわかっていますと、アイコンタクトで通じていた。


「かしこまりました、左近様の御要望通りのサイズで作りましょう」


「さすがだ。所でここには、女性用の下着は有るのか?」


「有りますが、左近様のお目に叶うのは、御座いませんよ」


 そうだ、昨日アイリスを脱がせた時に、気が付いたのだが、ブラは着けていなくて、パンツはドロワーズと言われた中世ヨーロッパで履かれていた、膝上まで有るズボンの様な、族に言うカボチャパンツなのであった。

 これを履いて、ミニスカートなのは何か変だ、なので俺には女性用の下着が必要なのであった。……もとい、アイリスには必要なのであった。

 そこで俺はブラとパンツの絵を書いて見せた。


「どうだ、出来るか?」


「これは、ビスチェの、胸だけのタイプかな?」


「そうだな、それでいて女性の胸に、ピッタリとフィットして、胸を美しく見せる下着だ」


「なるほど、そうなると胸は、美しいままで固定され、胸元が強調される、パンツは簡単だがブラと言うのは難しいな……でも、何とかやってみせます、お任せください」


「では頼むぞ。そうだアイリス、奥で旅用の服に着替えろ、ドレスじゃ、戦いはやりにくいだろう。良いよなロンデリック?」


「勿論ですよ」


「かしこまりました」

 そう言ったアイリスが、着替えに行くと、ロンデリックが話し掛けてきた。


「そうだ、服のお代は、完成してからになります。それと同じのを店で売っても構いませんか?」


「かまわんよ」

 何だかこいつの店が、どんどんと怪しくなって行く気がするが、まぁ良いよな。本人も楽しんでいる事だし。


「試作品が完成しましたら、連絡致しますので、次回来店時に教えて下さいね」


「了解した、1週間位で来るよ」



 次回また来店する約束をして、俺達はロンデリックの店を後にした。





 王都レンヌの城門を抜けて、森に差し掛かった時に、脇道に入ると、アイリスが少し不安そうに言った。

「あ、あの御主人様、ヤッパリ私歩きます」


「良いんだ、気にするな」

 そう、後ろから俺に、抱き付いてくれるのが良いんだ、甲冑が邪魔でアイリスの胸の感触は解らないが、そこは、脳内全力補正で楽しむ。妄想族をナメるなよ。


「あの……国王様からの、王女様との結婚の申し出を断って頂き、私は正直、嬉しかったです」


「当たり前だ、お前がいるのに、何で結婚しなくちゃならない?」

 イエス!今俺は最高にキマッた、完璧だ。


「有難う御座います」


「この辺で良いかな?空間移動で、一気にナッソーの近くまで、移動するぞ」


「ハイ!」


 アイリスがそう言うと俺は、空間移動を発動して、俺達はナッソーへ向かったのであった。

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