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Another Life もう1つの人生  作者: くろべぇ
第一章  創成編
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王都レンヌ

「お、女の子?」


 目の前に出てきた女の子に、俺はすかさずステータス閲覧をかけた、間違って盗賊だったりすれば助けると俺達が悪人になるからな。




 名前:****** 種族:人間 レベル7

 職業:王女 剣士



 お、王女だと?ならば追っ手は確実に悪人確定じゃないか、助けるのは決まったな、個人的には好みでは無いが……貧乳だし、俺はアイリスの方が美人だと思うし。


 おっ、驚いてるな。

「追われているのか?」


「た、助けなさい!妾を助けなさい!」


 助けなさい?何で上から目線なんだ?……何だかコイツ気に入らんな、王女だからか?


 おっ、追っ手が出て来たな、何だか兵士の様だがとりあえずはステータス閲覧だな。




 名前:****** 種族:人間 レベル28

 職業:兵士 戦士



 名前:****** 種族:人間 レベル25

 職業:兵士 戦士



 まじか、二人ともレベル20台だと!しかも鎧姿と言う事は、コイツら軍人か?


 アイリスが小声で俺に囁いた。

「ご主人様、この二人、かなりの手練れです、おそらくはセレニティ帝国の兵士だと思われます。

 それに追われていた女の子は鎧から察するに、ザルツ王国の王女リリアナ・ホーコン様ですね、どうします?助けますか?王女が助けろと言っているので、盗賊にならずに助けれますが」


「助けるしかないか……アイリス、俺が二人を相手にする、お前はゼニト達と王女を頼む」


「そんな、無理です!」


「大丈夫だ、お前のご主人様を信用しろ、それと王女とゼニトには俺の戦いを見られ無い様にしてくれ」


「……解りました」


 俺には1つの考えが有る、これは全くのぶっつけ本番だが、俺の予想が当たっているならば、勝てる。


 まずはこの朱槍の必中のスキル、コイツはもしかしてどんな物も当たって貫通するスキルなんじゃないか?その考えで正しいなら、確実に勝てる。



「おいおい、あのルタイ人、戦うつもりだぞ」


「しかも1人だってよ、若僧が舐めおって痛い目にあわせてくれるわ」


 アイツら俺が言葉が解らないと思って、ボロクソだな、絶対に倒してやる。


 俺が朱槍を構えると、奴等はニヤニヤしながら剣を構えた。

 最初の目標は、レベル28の奴だ、連発出来るか解らないけどやるしかない、空間移動発動。


 念じた瞬間に朱槍の穂先の空間に暗闇が現れ、もう1つの暗闇はレベル28の後方に出した瞬間に俺は槍を思いっきり突き出した。


「ぐふっ!」

 予想通り朱槍は鎧を貫通し、見事にレベル28の心臓を貫き俺はすぐに槍を引き抜くと、すぐにレベル25の後方に暗闇を出すと、もう一度突き出した。


「く、空間移動だと……」

 そう言って力無く兵士が倒れていった。



 良かった、やはり予想が当たっていた、必中のスキルはどんな鎧でも貫通し突き刺せるスキルだったんだ。

 それにMP吸収が付いているので、空間移動で使用した分のMPは、吸収出来て連発も出来た、今後も使えるなこの技は。

 しかしこの技を使用するには、他の者に知られない様にして相手は確実に殺さないと、空間移動のスキルは勇者の固有スキルの様だしな、知られて禍根を残すのは得策じゃ無い。



 それにしてもぶっつけ本番は今回だけにしよう。

 ホッと胸を撫で下ろして振り返ると、あれ?アイリスだけ?王女達は?



「アイリス、ゼニト達は?」


「この中で御座います」


「そうか出してやれ、それとこの武器は取っても大丈夫か?」


「大丈夫です」



 しかしこの兵士の武器や防具にはスキルが付いていない、これは売るしかないかな。


「ちょっと貴方、貴方ですこちらに来なさい!」

 うるさい奴だな、無視しておくか。


「ちょっと貴方、聞こえていないの?」


「ご主人様、王女様が呼んでらっしゃいますよ」

 しょうがない、行くか。




「何ですか?」


「貴方、先程から何を話しているの?妾に解る様に話なさい!」


 何だコイツ上から目線で、ウザいな。

「なぁアイリス、コイツ殺して良いかな?」


「……お気持ちは解りますが、お止めください」

 やっぱりか、残念。


「んじゃ通訳を頼むわ」


 アイリスは、王女に何かを話したら、王女は何かこちらを睨み付けて言った。

「私はこのザルツ王国の王女リリアナ・ホーコンです、お前に私を王都レンヌまで送り届ける、栄光ある任務を与えます」


「いらん、今回はたまたま助けただけだ、感謝も出来ない奴を助ける義務も義理もない」


「な、なんですって!妾の言う事を聞けないのですか!」


「まるで子供だな、俺はお前の国民でも何でもない、このままお前を拐うか首を跳ねて、セレニティ帝国だっけか、その帝国に持って行っても良いんだぞ。

 そうだな、その方が褒美にいっぱい金をくれるかも知れんし、そうするか」

 そう言って、村正に手をかけると、明らかに王女の表情が青くなった気がした。


「お、お前は何者ですか?話している言葉も違う」


「やっと自分の立場と俺の事を理解したか、バカな王女だな。

 俺の名前は島左近、今お前が理解した様に俺はこの国の人間では無い、よって俺はお前の命令に従わなければならないと言った義務も義理も無い、さてここから交渉だ、お前を助けたら俺にどんなメリットが有るんだ?」


 そう言って俺は兜と面貌を取ると王女は、驚いた顔をしていた。


「本当にルタイ人なのですね……初めて見ました、その……伝説通りで」


 もう説明するのはめんどくさい、ルタイ人で良いや、適当に話を合わせておくか。

「それで、幾ら出す?」


「王都に到着してお父様から褒美を出して頂きます、それでも満足できない金額ならば、妾の資金からお支払い致します、最低3万シリングでどうでしょう?」


 ゼニトは2日で1千シリングの契約だ、それの30倍か……相場よりもかなりの条件だ、但しうまい話には裏がある、何か罠かも知れないが、何かあれば空間移動でアイリスと逃げて、落とし前はキッチリと取れば良いか。


「それで構わないが、もしも偽りならばキッチリとその命で償って貰うぞ?」


「わ、解りました覚えておきます」


 所でゼニトは何処に行ったのだろう?見渡してもいないのだが。

「アイリス、あの兵士の装備を外しておいてくれ、それとゼニトは何処に行った?」


「馬車の中で震えていますよ」


 あ、本当だ。

「おい、ゼニト、戦闘はもう終わったぞ」


「えっ?」


 コイツ本当にビビりだな、よくまぁここまで来れたものだ。

「所で王都まで王女も一緒に行くようになったが良いか?」


「へっ?王女様?ど、どちらに?」


 おいおい、本当に馬車の中で縮こまり震えてたのか?

「まぁそう言う訳だから宜しくな」


「か、かしこまりました」

 そう言って俺達は、王女リリアナを加えて一路、王都レンヌまで向かったのであった。



 王都までの道中アイリスに、この世界の事を馬車の運転台で聞いた。

 この周辺は、セレニティ帝国とザルツ王国が二分していて、二つの国はここ100年程戦争をしている様だ。

 しかし、ここ数年でセレニティ帝国が、ザルツ王国を破竹の勢いで侵攻し亡ぼす勢いであった。

 その破竹の勢いの原因は傭兵の活用にあったのだ。

 今まで傭兵はいたのであったが、両国共に傭兵は蔑み見下す存在で単なる使い捨ての道具であったのだが、帝国の黒太子と言われる皇太子が帝国の軍の全権を握ってからと言うもの、傭兵を対等に扱い決して捨て石にしなかった。


 こういう取り扱いをすれば、味方をしようと思うのが人間である。

 セレニティ帝国の兵力は膨れ上がり、しかもその内容が新兵では無く、皆が歴戦の勇士である。

 これによりセレニティ帝国の戦力は、ザルツ王国を圧倒し王国は風前の灯火かと思われた。

 しかし土壇場でザルツ王国も散々に痛め付けられた結果、ようやく傭兵の重要性に気が付き、元々が豊富な資金力があったおかげか、帝国の数倍と言った賃金で傭兵を雇い、何とか耐えていたのであった。


 そして、この世界に存在する通貨はシリングのみで、アイリスの話から推測するに、1シリングが日本円で100円で在ろうと思われる、つまり今回の護衛は日当500シリング、と言う事は日本円で日当5万円と言うことになる。

 正直、この価格が高いのか安いのか解らない、護衛の適正な金額なんて解らないからな。


 こうしている間に、馬車は夜通し走り俺達は次の日の朝には王都レンヌに到着した。


 ここまで1度もモンスターや盗賊に出会わなかったのは、俺の気配探知のスキルのおかげなんだが。


 ゼニトの思い通りになるのが、嫌だったので避けた訳だが。



「左近様、まことに有難う御座いました、私はこのレンヌのスラムで店をやっておりますので、またお越し下さい、お安く致しますよ。

 それと、王女様は騎士団の騎士様が王宮に送り届けるそうです、それと左近様に伝言です。

 明日の正午に王宮に来るようにだそうです」


「解った、じゃあな」


「左近様もお元気で」

 くそ、ゼニトの奴、俺が買いに行く事を見抜いてやがる……行くけどね。


「アイリス、所でこの盗賊の耳ってどこで換金するんだ?」


「大抵は都市の入り口に在るのですが……あっあそこの様ですね」

 あの入り口の隣のテントか。



「すみません、盗賊の耳を換金して頂きたいのですが」


「おっ、何だルタイ人か珍しいな、ルタイ語は難しいが解るかな……どれ程だ?」


「すみません、6つですがよろしでしょうか?」

 ここは、下手に行かないとな、もしかすると何か情報が貰えるかも知れないからな。


「鑑定に暫くかかるが、隣のテントで盗賊の討伐者限定でアイテムの買い取りだけだがやっている、これが証明書だ」

 ほらね、こうやって気前よく教えてくれる。



 隣のテントに入ると、カウンターに1人の婆さんが座っていた……大丈夫かここ?


「すみません、ここで装備品の買い取りをやっていると聞いたのですが……」


「え?」


 マジか、耳が悪いじゃねえか。

「すみません!ここで!」

「聞こえとるわ!ルタイ語を思い出すのに時間がかかっただけじゃ!」


 聞こえているなら、紛らわしいことは止めろよ、婆さん。

 それにしても、言葉が通じないってかなり不便だな。


「この鎧と剣を買い取って欲しいのだが」


「これは……セレニティ帝国の鎧だね、紋章が入っているから溶かして鋼の材料にするしかないよ、1つ60シリングだね。

 剣の方は、そこそこ良い剣なのに手入れがされていないね、1つ120シリングって所か、合計で360シリングでどうだい?」


 360シリング、3万6千円か……そんなものかな?

「それで、頼む」


「ほれ」

 何だ手を出して……あぁ、証明書か。


 俺が証明書を渡すと婆さんは、俺から証明書をぶん取り証明書をじっくりと見つめてから、カウンターの下で何やらモソモソと動いていた。


「ほれ受け取りな」

 そう言ってカウンターに出されたのは、銀貨6枚と金貨3枚であった。

 おそらくは、銀貨が10の位で金貨が100の位なんだろう、俺はお金を受け取ると、最初のテントに戻って行った。



「おっ、帰って来た。

 鑑定はもう終わっているぞ、盗賊6名で今回の賞金は8千シリングだ」

 そう言って、兵士は袋をカウンターに置いた。


 何かプラチナの硬貨の様な物が8枚入っている、俺は中身を鑑定すると、白金貨8枚と出た。

 なるほど、白金貨1枚で千シリングか、と言う事は80万円か賞金ってこんなものかな?

 俺のイメージでは賞金ってもっと金額が高いんだが、まぁ良いか。


「有難う御座います」

 俺は袋を受け取り、礼を言って城門に向かった。




「止まれ、こちらで入場の手続きを行う」

 そう言って城門の兵士が、俺達を小屋に案内した。

 そりゃそうだな、一応は王都なんだし手続きや審査は在って当然だな。



「ルタイの民か珍しいな、おい蘭!出番だぞ!」


「はいはぁ~い」

 そう言って出てきたのは、巫女装束の長い黒髪の少女だった。


「み、巫女?」


「お、同族じゃないですか、私はルタイ人の蘭です、察しの通り巫女さんですよ。

 この国ではルタイ語を話せる人は少ないので、私はたまにここでバイトをしているんですよ。

 因みに旅の資金が底をついて、ここにいるんですけどね」


 ……何だか変なテンションの女の子だな、しかし可愛い。

 とりあえず鑑定するか。




 名前:蘭 種族:人間 レベル:21

 職業:巫女 




 レベル21ってかなり高いじゃないか、しかしルタイ人ってここには結構この土地にはいるのか?

 いや、みんな珍しいって言っているからいても、そんなにいないので在ろう。

「左近ですよろしく、こっちはアイリスです」


「よろしくね、ここに来るのは初めて?」


「はい」


「王都に入るには、入場税が5シリングで、証明カードのレジストカードの発行が10シリングになります。

 んじゃ、とりあえずこの水晶に手を置いてくれるかな」


 また水晶か……また熱いんじゃないか?嫌だな。

 俺が水晶に手を置くと……やっぱり熱い、熱いが水晶の中に何か浮かんで来たぞ。


 チン!そんな音と共にカードが出てきた、って電子レンジかよ。


「島左近さんね……ゲッ、名字持ち。

 島様、こちらが島様のレジストカードになります、こちらには島様の名前と職業。

 えぇっと、浪人ですね……浪人?何をやらかしたのですか?……すみません主君をもたない侍って、初めて見ましたので。

 有効期限は、次の春までですが、島様の職業が変わりましたら自動で消滅しますので、また発行しなければならないのでご注意下さい」


 浪人って、そうなんだ……てか浪人て意味はそのままか。

「解かりました、それと左近で良いですよ」


「解りました左近様、そちらのアイリスさんは左近様の奴隷ですか?」


「そうだ」


「では、証明書を見せて下さい、アイリスさんはこの水晶に手を置いて」

 そう言われアイリスが水晶に手を置くと、暫くして鳴り響くチン!と言う電子レンジ音。

 何とかならんのかこれ?いやまぁ、疑問に思っているのは、電子レンジを知っている俺だけ何だけどね。


「これが、アイリスさんのレジストカードになります。

 それと奴隷の方の入場税は免除となり、レジストカードの発行の代金だけになりますので、合計で25シリングになります」


 俺は銀貨3枚を支払うと、お釣りが銅貨5枚で返って来た。

 これは、1シリングが銅貨1枚と言うことなのかな?まぁこれで何とか通貨の仕組みが解ったぞ。

 しかし、一番に痛いのは言葉が解らない事だな、自動翻訳のおかげで俺には言葉の違いが解らない、これはかなりめんどくさい事になるぞ。


 そんな事を考えながら、中に入るとさすが王都、都会じゃないか、って1国の王都だし当たり前か。

 しかし先ずは、装備品や服を揃えないとな、明日には王宮にも行かなきゃならないし……王宮って王族や貴族達の謀略渦巻く所に相場が決まってるからな。


 ……まてよ言葉の問題はアイリスを通訳にして、普通の言葉が解らないふりをしていれば……この手は意外と使えるかもな。


「あのご主人様、これから何処に?」


「とりあえず装備品と服だな、そうそう今後はアイリスに通訳をやって貰おうと思うからな」


「通訳ですか?」


「そうだ、ルタイ語を使える者が少ないからな、それと俺はルタイ語しか解らないふりでいく。

 その方が相手の真意も解るかも知れんしな」


「かしこまりました、それと装備品と服なら先ずは装備品ですね。

 ご主人様は見た所、武器や防具しかお持ちでは無いようで、他の小物はアイテムボックスで今まで対応されていたようで、必要性が無かったから知らないと思いますが、普通の者はマジックバックと言う物に荷物を入れて持ち運ぶのです。

 アイテムボックスの存在を隠したいので在れば、持っておけばなにかと便利で御座います」


「なるほどそれも一理有るな、先ずはそのマジックバックを買いに行くか」


「それでしたらちょうど彼処に道具屋が、行きましょう御主人様」

 そう言ってアイリスは、笑顔で俺の腕を引っ張って道具屋に入って行った。




 良かった、何か出会ってからアイリスは暗かったからな、少しでも笑顔になって良かった、ここは少し奮発するか。


「好きなのを選んでくれ」


「はい、有難う御座います」


 店の店員はルタイ語が解らないのか、近寄って来ない。

 これは、服屋等の鬱陶しい店員が近寄って来ないから、意外と使えるんじゃないか?そう考えると楽だな。


「御主人様これはどうでしょうか?」

 そう言ってアイリスが持ってきたのは、少し大きめのデニム生地の……いや、デニム色の腰に装着するタイプのバッグであった。


「あれ?1つだけ?アイリスの分は?」


「私は奴隷ですので、自分のアイテムの所有など……」


「そう言うの止めてくれ、俺はそう言うのは嫌なんだ。

 それに俺だけじゃなくアイリスの装備も充実した方が何かと都合が良い、だから自分好みにしろ」


「あ、有難う御座います!」

 そう言ってアイリスはマジックバックを探していたが、俺の目の前に小さなリュックサックが目に入った。

 か、可愛い。


「なあアイリス、これにしないか?」


「そうですね……御主人様が選んで下さった物ですので、こちらにします」

 何か照れているがまぁ良いか。


「所で御主人様、ナッソーまで行かれるのでしたら、毒消し丸と魔丸と回復丸も購入された方がよろしいかと思います」


「何だそれ?」


「毒消し丸は、毒消しの効果が有り、魔丸は魔力、回復丸は体力が回復します」


 ポーションとかの類いか、確かに何かと必要性が有るかもしれんな、吸収のスキルが在るが。

「うん、じゃあ2個づつ購入しよう」


「解りました。

 すみません、このマジックバック2個と、回復丸、魔丸、毒消し丸を2個づつ下さい」


「はい、こちらのマジックバックは80シリングで、こちらは250シリングになります。

 回復丸、魔丸、毒消し丸は1つ2シリングになりますので、合計で336シリングにになります」


「解りました、少々お待ち下さい。

 どうしましょう御主人様、私のマジックバックの金額が高いのですが、奴隷が御主人様より金額の高い物を持つなど」


「そんなのは気にしなくて良いよ、可愛いアイリスには、良い物を身に付けて欲しいんだ」

 そう言って、俺は336シリングを支払った。


「あ、有難う御座います、こんなに良くしてくれて有難う御座います」

 こんなに感謝してくれるなんて、何か気持ちが良いな。

 それに、さりげなく誉めてアイリスの中で俺の好感度アップだぜ。


 こうして、俺達は次に服屋を探したのであった。

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[気になる点] 巫女に対して敬語で話してたのに急にそうだとか言葉遣いおかしくない?
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