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Another Life もう1つの人生  作者: くろべぇ
第二章 帝国動乱編
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二人の悪巧み

 


「解った、その話しに乗ろう」

 ゲハルトは静かに言ったのだが、セルゲンはとても信じられないと言った表情になっていたのであった。


「へ、陛下……」


「解っているセルゲン、しかし考えてもみよ、ここで拒否すればガルド神魔国、ルタイ皇国の両国が敵に回る、今セレニティ帝国の相手でも精一杯なのに両国が参戦してくればどうなる?待っているのは滅亡しか無いのじゃ」


「それでも誇りは残ります!」


「我等はな、しかし民はどうなる、我等の誇りの為に見殺しにするのか?それでは最早国王とは呼べんな、只の武人だ。

 そんな国王に民はついて来るか?来ないじゃろ。王国を解体し他の者に王国を差し出した方が民の為じゃよ」


「しかし帝国だけでは無く、魔族にまで……」


「言うな、これも時代の流れじゃ……」


 こうして俺達はその後の領土の国境等を決めていったのだが、完全にこちらの要望通りになっていくことになった。

 無理もない、ここで交渉決裂となれば待っているのは滅亡しか無いのだから。


 こうして決まった事は5つ。

 1・王国の今の領土から昔の領土迄をルタイ皇国に譲渡する。


 2・ガルド神魔国、ルタイ皇国は現状の領土以外の領土を持たない、ただし譲渡された領土は除く。


 3・今後は要請に伴い援軍を出し合い、連合して対処する。


 4・ナッソーに帝国が攻め込んで来た時は、王国軍も5千の兵士を派遣する。


 5・帝国に進軍する際はルタイ皇国の兵士のみで行う、客将として5名ザルツ王国から派遣する。


 以上の事が決まったのであった。

 しかしこの一帯がルタイ皇国の領土になるのは大きい、これで皇国の食料事情が一気に変わる事だろう。


 こうしてゲハルト達は王国に戻り、国内の調整と内偵調査を始めたのであった。






 そして次の日、ルタイ皇国本国から次々と兵士が空間転移を使いナッソーに移動してきたのであった。

 そして一番驚いた事は、こいつも何故か来た事である、そう橘右近衛大将だ。


 しかも何故か謎の覆面を被っての登場であった。

「おい、何をやっている?」


「これはこれは、左大将殿……ナッソーでは左近と言って身分を隠しているようですので、私も変装をしようかと……」


「余計に目立つわ!とりあえず脱げ、家の者を紹介するから」


「おぉ、これで私も家族の一員ですな!」


「お前、キャラ変わってないか?もう少し物静かな青年では無かったか?」


「帝の御前でこんなにも明るく出来ましょうや、実はこれが自なのですよ」


 こうして俺は橘右近衛大将を家に連れていき、紹介したのであった。




「えーっと珠には既に会っていたな……皆、こいつがルタイ皇国の橘 右近衛大将 正成だ、よろしく頼む」


「橘 右近衛大将 正成で御座います、ルタイ本国から何でもお届け致しますので、お申し付け下さいませ」


 所でこいつキリバ語は大丈夫なのか?

「えーっとこっちの二人は俺の妻のアイリスとラナだ」


「アイリスで御座います」


「ラナでーす」


「……ちょっと待って下さいね」


 そう言って二人が挨拶をすると、右大将が俺を引きずり離れると小声で話し出した。

「左大将殿、いや左大将、何ですかあの美しい女性は、二人も妻って羨まし過ぎでしょ。私はまだ独身なのに……」


「右大将、お前独身かよ……彼女は?」


「いるわけ無いでしょう」


「……お前、今日は泊まっていけ、今日は歓迎会を二人でしよう、もちろん二人でな……」


「左大将……良いですな」

 こうして俺達は挨拶を済ませて、夜のナッソーに繰り出すことにしたのであった。


 クロエは勿論の事だが、アイリスとラナも付いて来ようとしたのだが、二人で極秘の話があると言って無理矢理夜のナッソーに二人で繰り出したのであった。





 こうして俺達は夜のナッソーに繰り出し、ママの店で飲んだのであった、もちろん女の子がいる店なのだが1つの事件が起こったのであった。

 もちろん右大将の変な覆面は捨てさせ、俺が用意した口だけ出した仮面をつけさせてだが。



 俺達はママの用意してくれた個室でお姉様達と、楽しく飲んでいたのだが、一人の若いルタイ人が乗り込んで来たのであった。

「おう、誰が良い女を独占していているのかと思いきや、同じルタイ人じゃねえか!」


「左中将殿、止めましょう!こんな所を左大将や右大将に見付かったら怒られる所じゃ済まないですよ!」


「うっせ!何が左大将と右大将だ、そんな者にビビってられるかよ!」

 完全に出来上がってるな、それにしても左中将だと?今日ナッソーに来た兵士か。


(どうします?私が仮面を外してここは、収めましょうか?)

 右大将がスキル天話で聞いてきた。


(いや、コイツらは俺の配下となる奴等だ、俺が収めるよ)


(解かりました)



「おい兄ちゃん達、こちらにも女を回してくれねえか?」


 典型的な悪役の台詞じゃ無いか、コイツこんな事を言って恥ずかしく無いのか?

 俺がそう言った時であった、右大将が笑いをこらえきれずに吹き出してしまった。


 ……コイツ心の声を聞いていたな。


「おいてめえ!何を吹き出しているんだよ!」


 ヤバイ、右大将にいくじゃないか、仕方がない煽るか。

「吠えるな、それでも左近衛中将か?……あぁすまん、只の弱い犬だったな」


「何だと?俺の官位を知っていてケンカを売っているのか?」


「おい、何をルタイ語で叫んでいるのか知らないけど、ケンカなら表でやっとくれ!」

 ママが叫んだ。


 まぁそうなるわな。

「おいここじゃ迷惑だ表に出ろ」


「おう、絶対にぶっ殺してやる」


 そう言って店の前に出ると、あっという間に人垣が出来たのであった、しかもナッソーの住民は元よりルタイの兵士までもが賭けを始めるしまつである。

 もちろん胴元はママであったのだが。



「おい右近、あの左近の相手は強いのか?」

 ママが右大将に耳打ちした。

 右近はもちろん右大将の偽名だがママは正体を何となく気が付いていたのであった。


「強いですよ、脳まで筋肉が入っている様な者で御座います。まぁ左近殿の強さは化け物ですけどね」

 そう右大将が言った。


「なるほどね……さぁさぁ!相手はルタイ皇国一番の侍の様だよ!対するはナッソーの狂犬こと、鬼の左近!どちらが勝つか、さぁはっておくれ!」


「おい、どっちに賭けるよ?」

「もちろん左近の旦那だろう」

「ルタイ皇国の侍って伝説の武士団の兵士だろ?それで一番の強さはヤバイだろう……俺は侍に賭けるぞ!」

「お、俺もだ!」

「俺も侍に賭けるぞ!」


 まさかのナッソーの住民が侍に賭け出したのであった、即席の受付の状態を見たママは思わず笑みをこぼして右大将に言ったのである。

「おい右近、お前たち念話の様なのが出来るんだろ?」


「念話?」


「離れた相手と話の出来るスキルだよ、出来るだろ?左近に言ってくれ、これでお前が勝てば、こないだの貸しはチャラにしてやる、負けたら私がぶち殺してやるって伝えてくれ」


 ほとんど強迫じゃねえか。そんな事を思いながら右大将は左近にスキルで話し掛けたのであった。


(左大将、ママさんからの伝言です、お前が勝てばこないだの貸しはチャラにしてやる、負けたら私がぶち殺してやる、との事です)



 マジか!そう思った俺がママの方向を見ると、ママは葉巻をくわえながら、首をかっ切るポーズをやっていたのであった。

 ヤバイ、あの目はマジだ、これでもしも負ければ殺される確実に……仕方がないこれは奥の手を使うしか無いか。


(そうして下さい、ママさんからの追加の伝言です「よく考えたらお前が負ければ、4頭会がなめられる、だから圧倒的な勝利だ、それ以外は認めん。

 下らない戦いをすれば、アイリスとラナに、私の店に入り浸っている事を……お気に入りの女の子エレノアがいる事をチクるぞ」だそうです。

 絶対にとばっちりが来ないようにしてくださいね!)


 (右大将……いや正成よ死ぬ時は一緒だぞ)


(嫌だー!まだ童貞で死ぬのだけは嫌だー!)


 彼奴、童貞だったのか……下らん童貞は捨てといて、サテと、圧倒的な勝利か……そうなると、あれを使うしか無いな。

 そう思いながら左中将の刀を鑑定してみると……大丈夫だ必中は付いていないならば、この勝負俺の勝ちだな。


「おいおいルタイ人のくせに甲冑も無しかよ、お前死ぬぞ」

 そう言って左中将は、刀を抜いて俺に向かって言った。


「甲冑?心配しなくても有るぞ」

 俺はそう言うと、空間転移を発動させた。


 空間転移のスキルは黒い靄の様になっており、俺は入りと出の靄を動かし形を変化させて目と刀を残して身体を覆ったのである。


「なんだそれは?空間転移?いや違う……」


 さすがは、その若さで左中将になっただけの事はあるな、確実に警戒している様だ。

「しかし警戒するだけでは勝てんよ!」


 そう言うと俺は鞘に入ったままの刀で、突きを繰り出した。


「甘いわ!」

 そう言うと左中将は突きを交わして、俺の胴を薙ぎ払いにいったのだが、左中将の剣撃が俺の胴をすり抜けたのであった。


 そして俺はそのまま、左中将の膝裏に蹴りを入れて膝を地面に付かせると、そのまま背後から刀を左中将の首に持っていったのであった。


「な、何で?」

 左中将が信じられないと言った顔で見つめる。


「お前は道場では強かったかも知れないが、これからお前が味わうのは実戦だ、蹴りも拳も飛んでくる、まさに何でも有りだ、向こうも死にたくは無いのだからな」


 俺がそう言うと、まわりから落胆の声が聞こえてママが満点の笑みをこぼしていたのであった。

 どうやら色んな意味での俺の命は助かった様だな。


 その時であった、いきなり左中将が土下座をして言った。

「お見それいたしました!私は長岡 左近衛中将 蔵之介と申します、宜しければ私を弟分として頂けないでしょうか?」


 また暑苦しいのに絡まれたな…正成に振ろうかな。

「それは止めて下さい!」


 思わず右大将が叫んでしまい、左中将は右大将に睨みながら言った。

「貴様、何が止めてくださいだ!ふざけた仮面をつけやがって!」


「ふざけた仮面だと?私はけっこう気に入っていたのだが……」

 そう言って正成は静かに仮面を外したのであった。


「う、右大将殿……まさかこちらは……」

 左中将の言葉で、他の侍が一斉に平伏したのであった。


 良くも悪くも、ルタイ皇国の臣民にとっては官位こそが絶対であったのだ、左近はこれは少なくとも隊長クラスには官位を付けないと、命令もきくか怪しいぞと感じていたのであった。


「そうだ左近衛大将殿……島 左近衛大将 清興殿だ」


「すみませんでした!」

 正成の一言で左中将は更に深く土下座したのであった。


「蔵之介よ、異国で浮かれるのは解るが、それを制するのが上に立つ者の務めであろう。それにこの都市は俺が治めている都市でも有る。

 そこで酔ってたとはいえ、狼藉を働くとは……本来ならば腹を斬れと言いたいが今回はお前を降格処分にする、長岡 蔵之介お前は本日より正六位左近衛将監とする、もう一度武功を立てて這い上がってまいれ!

 それともう1つ、ここはルタイ皇国では無いんだ、官位にとらわれるな」


「……この長岡 蔵之介、有り難く正六位左近衛将監を承ります」


 これが後に左近を兄者と慕う、長岡 蔵之介との出合いであったのである。





 その後、左近と正成は飲みなおすために、左近の家に戻り二人で露天風呂に入りながら酒を飲んでいたのであった。


「あれはサクラですか?今度満開の時に来たいものですね」


「是非とも来てくれ、ついでに花見もしよう」


「良いですね……所でセレニティ帝国とザルツ王国の件、本当にまとめられますか?」


「何とかなるだろう、いやしなくちゃな。

 ザルツ王国は食料が有ると言っても所詮は工業金融国家……本丸は農業大国のセレニティ帝国の方か?」


「そうですね、出来ればルタイ皇国に恒久的に食料を送る領土も欲しいですね」


「それは問題ない。ザルツ王国の現状の領土から戦争前の領土迄を譲渡された」


「……それはできれば辞退しましょう、後々に禍根を残す事になります、しかし出来れば向こうから攻めてきてそれを返り討ちにし、その詫びとして領土を帝に献上する、その流れが一番望ましい形ですね。

 今後の流れは?」


「だとすると帝国からの譲渡になるか。帝国はこのナッソーを狙っている……」


 こうして俺は正成に現状と作戦の説明をしたのであったが、正成は暫く考えてから、とりあえず風呂から上がり話そうと言ったので、囲炉裏の間に移動したのであった。

「今回の作戦は、帝国を動かすにはまだ弱いですね、左大将殿の作戦に少し付け足しても宜しいですか?」


「良いとも、それと俺の事は清興で良いぞ」


「解りました。

 先ずはザルツ王国に動きを止めさせ、帝国との争いを一次停止させて、戦力の集結を極秘にさせましょう。

 そして、パナス近辺に盗賊を集中的に出現させ、パナスの貴族を追い詰めて、皇帝に泣きつかせましょう。

 後は帝国のスパイをこちらに引き込むか偽情報を掴ませ、逃がせばこちらのものですね」


「……ママに頼んでみるか」


「残るは魔王の件ですが、先ずは帝国の件を終わらせてからの方が宜しいかと思います、先に帝国抜きの三国で同盟を結ぶと、下手をすれば帝国が同盟に参加せずに徹底抗戦を選択する恐れが有ります。

 なので魔王の軍勢も出さない方が無難ですね」


 こうして俺達は、今後の方針を話し合った。


 こうして決まった事は。

 1・帝国の揺さぶりは、ダッチには盗賊を使っての揺さぶりを、ママにはスパイの取り込みもしくは、偽情報を依頼する。


 2・魔王軍は今回は軍勢を出さない、ただし外交官や武官の滞在は認めるが正式な同盟は帝国が降伏した後である。


 3・作戦開始時迄は武士団は甲冑を着ずに新市街地に紛れて、旧市街地には行かない。


 4・作戦時は十字軍はママ達と一緒に、ナッソー防衛に当り、帝国への進軍はルタイ皇国の武士団のみで行い、左近は勿論の事、正成も出陣する。


 以上の事が決まったのだが、正成がママから面白い情報を仕入れていたのであった。

 どうやらこの世界では念話と言うスキルが存在するらしい、この事はアイリスやラナも知っていたのであった。

 それもそのはず、このアルムガルド大陸の都市部に住む女性で持っている人は多く、実はアイリスやラナも持っていたのであった。


 しかしこのスキルは制約が多く、声に出さないと伝わらない、顔見知りしで尚且つ念話のスキルを持っている者にしか伝わらない、同時に複数とでは無く、念話出来るのは1対1であるらしいので、何処の国も重要視していなかった様だ、しかし俺はその点に注目した。


 いつの時代も情報は命だ、このスキルは使いようによっては、この世界の戦のやり方を変えるかも知れない、俺はそんな気がしていた。


 因みにママが正成に言ったのは、単純にルタイ人だったらそんな事を簡単にやってのけるだろうとの事だった様だ。

 そして俺は思ったのだが、もしもルタイ人がこのスキルが使えていたなら絶対に軍事転用するだろうと考えていたのであった。


 正成と話していて思たのだが、良くも悪くもルタイ皇国は、軍事にかけては貪欲なのである。

 内戦を毎回やっているので仕方がない事だとは思うのだが、武器を改良したり戦術を開発したり、ルタイ人はとことん突き進むのであった。

 その辺りは日本人の気質にそっくりなのであった。


 その為か、俺が念話のスキルを使ってのシステムを説明すると、すぐに何かを考えて、次の戦で実験しようと言い出したのであった。



 そして正成が言うには今回の作戦に投入される兵力は、およそ20万であった。

 その言葉から、いかに今回の作戦にルタイ皇国が本気なのかがうかがい知れる。

 と言う事は、また同時にそれほどルタイ皇国の食料事情がヤバイと言う事の裏返しなのであった。



 こうして正成は資金の心配はするなと言って、一旦ルタイ皇国に戻って行ったのであった。




 そしてその次の日、俺はダッチにパナス近郊の村などに盗賊達に襲撃を依頼し、ママにはスパイの2重スパイ、もしくは偽情報の工作を、オヤジさんには、念話のスキルを持っている者の募集を依頼し。

 アイリスにはゲハルトの元に使者に行ってもらい、一旦帝国への侵攻を停止してもらい、ナッソーに予定通りの援軍要請を頼んだのであった。


 ダッチは快く引き受けていたので不安に思い、人の殺害はしない様に厳命しておいたのだが、一番たちが悪いのはママであった。


 ママは俺からの依頼を聞いて、ニヤリと笑みをこぼし言ったのである。

「15万シリングだ、びた一文値引きする気は無い。他に頼める者が居るならば頼めば良いぞ」


 15万シリングだと、日本円で1千500万円ってぼったくり過ぎだろ!

 しかし、魔糸使いで女性を多く抱えているママが、これにはうってつけなんだよな……仕方がない、それに俺の金じゃ無いから良いんだけどね。

 そう思い仕方なく俺は了承したのであった。


 そしてゲハルトからの返答が来た。

 俺の頼みは了承したのだが、まだ貴族達には同盟の話は情報漏洩を考えて言っていないらしい、だがこれで俺は正解だと思う。

 王国内部には裏切り者や、スパイがいる。情報漏洩の恐れが有る以上、同盟の話はまだ貴族達に話すのは早い。

 そして極秘にしている以上、動かせる兵力は少ない。

 今回の援軍はセルゲン率いる国王直轄の近衛軍3千のみだと言う事だが、俺はそれでも十分だと思う。

 一番重要なのは、ルタイ皇国とセレニティ帝国の遭遇戦に、その場にいてルタイ皇国の援軍に駆け付けることだ。


 その事で王国とルタイ皇国の同盟の切っ掛けになり、その縁で王国と連合して帝国に進軍する、これで大義も口実もあるので異論を唱える者も少ないだろう。


 さすがはゲハルト、その辺りはしっかりしているな……この事を言うのを忘れていた訳じゃ無いからな。




 残るは魔王との交渉だな、話は神様から通っているってリーゼロッテも言っていたな……正式に会う前にせめてリーゼロッテにでも、こちらの話を内々に通して下準備だけはいておきたいな。

 ……よし!行ってみるか!


 俺はそう思い後の事をバッシュに託して、俺は魔王の元に行くために空間転移を発動した。

 空間転移は、目に見える場所か、もしくは今迄に行った事がありその場所を鮮明にイメージ出来る場所にしか行けないのだが、今回は神様の計らいで、魔王の居城の空間転移先であるイメージが一気に流れてきたのであった。


 一体何だここは?

 俺の頭に流れて来たのは、まるで女性……いや、女の子の部屋のようであった。


 とりえず行ってみるか、行ってから考えるか。

 そう思い俺は空間転移で移動したのであった。





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