絶対的4、探索とか・・・?
「・・・・・・」
沈黙が続く中、咲子は冷静だった そして、袋の中の物を机に出していく
カギ、ジャージ、と生活に必要なものが揃っていた そして、咲子は戦士手帳という手帳を手に取る
パラパラと、めくっていく 黒い髪の毛の美女も咲子の 前の席に座り 戦士手帳を見る
【この学校は空間のねじれによって作られた いわば次元のねじれである
選ばれた戦士達はこれから三ヶ月、この学校で下宿すること 三ヶ月のあいだに試練やクエストがあるので 張り切って頑張ろう】
次元のねじれ・・・・・
「もう、いやぁっ・・・・」
一番前に座っていた女子がその場にへたりこんでしまう 咲子は静かに立ち上がり、皆の視線を集めながら 前に行く
教卓の後ろに立ち、大きく息を吸い込む
「私も、詳しいことはわからない でも誰かが泣いたり怒ったりすると もっとわからなくなる だから、もっと冷静でいよう」
そう、咲子が言うと あたりは冷静を取り戻す 咲子は席に戻った
すると、少女のような少年が 立ち上がる
「ここに集められた人達は、なにか接点があるはず」
声は高く、透き通った感じだ 咲子は思わず見とれてしまった
すると、次は体育会系の女子が立ち上がる
「次元の歪みっていうことは この集められた戦士たちって自殺した人じゃないの?あっちの世界と現実世界の歪みの中ってことはさ ・・・・・・・みたいな?」
にははっ・・・と笑う少女が補足で「これは、アニメでよくあるやつだけどねッ」と言った
もしも、そうだとしたら この世界はいったいどうなんだろう
現に、咲子は自殺をしようと思っていたのであったのだから 咲子はほおずえをつき、考え込んだ
――――シカバネに従うしかない
咲子は、そう悟った
誰もが、この先 思いもしていない出来事が この戦士たちを襲うことになるとは
誰も知らなかった
101号室、
そう書かれたドアの前で咲子は鍵を握りしめて、ドアをゆっくりとあけた
窓がいっさい無い部屋には、ベット デスク パソコン 右手のドアを開ければ風呂とトイレがあった
「・・・結構しっかりしてる部屋ね。」
咲子は壁を触りながら部屋の電気をつけた
とりあえずパソコンを立ち上げ、受信フォルダを見る
【通知0件】
「まぁ、すぐにクエストはこないよな。」
咲子はあたりを拝見し始める。
ここは寮のような場所で部屋がたくさんあったのは覚えている
水も電気も通っていて、人間が管理しているに違いない。
「どんな脈路でここに来てしまったのはわからない。今はシカバネに従うしかない」
なにもない天井を見上げながら咲子はそう悟り、呟いた
デスクの引き出しを開けると、エアガンと弾があった
「リボルバーね。」
咲子はエアガンを手にし、とりあえず構えてみる。引き金部分に力を入れて
壁に向けて乱射する
ズガガガガガッとエアガンから大量の弾のようなものが壁をへこませる
「結構、頑丈な壁ね。」
もう一発、咲子は打つ。
これ以上打っても何も変われまいと咲子は制服のポケットにリボルバーを忍ばせた。
部屋の中を探索する咲子とは裏腹にほかの生徒たちはくつろいでいた。