絶対的2、自殺
咲子は、亜美が言われた通りに 屋上に来て自殺をしに来た
亜美に言われる前に咲子は そうしようかと思っていた
どうせ生きていたって何もないし、これ以上なにも考えたくない
結論的に私は死を覚悟・・・・ということになった
時刻は、4時42分 咲子は肩をなでおろす
これで、楽になれるんだ と咲子は思った そして咲子は上履きを脱ぎ、 屋上の端に立つ
柵を乗り越えて、屋上から下を見下す
「まだ来ない・・・・」
咲子は、亜美の上で飛び降り 亜美を道連れしようとしていたのだ
もしも、上に落ちることが出来なかったとしても 恐怖は植え付けれるハズだ
下手すれば精神に異常がくる 全ては計画通りにいってくれればの話だけど
咲子はこれから死ぬというのに冷静だった
きたっ・・・・
亜美はちょうど咲子の下に通り過ぎるところだった
後ろから風が吹き付ける まるで風が咲子をせかすようだ
ふわり、とスカートが靡く そしてその瞬間咲子は後ろに振り向き
そして、静かに目を閉じる 手を横に広げ 後ろに飛び跳ねる
風が咲子に吹き付けた
さようなら、世界 ごめんなさい 未来の私
耐えられないんです もう、この道しかありません
走馬灯のように今までの出来事が 脳裏にリピートされる
逆さまの世界が 瞬時に 恐ろしい程に 綺麗に見えた
どうして涙が出るんだろう
どうして今こんな気持ちなんだろう
もしも、世界が少しだけ時間をくれるならば あの子に謝りたい
泣いて泣いて謝りたい
そんな思いも虚しく 時間は100倍速くなる
咲子は見事、亜美の頭上に落ちた
【さぁ、樂し可笑しい ゲームを始めましょうか】
ピエロはニタり と笑った