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寄り道は程々にしないとな

遅くなりました。やっと更新です駄文ですがよろしくお願いします。



御神 司さん、遠峯 シンさん、くおんさん、拓也さん、楽毅さん、通りすがりさん感想ありがとうございます。



感想くれますと本当に嬉しく思います。



また灰狼さん指摘ありがとうございます。まだ編集されてませんが、この更新が終わり次第編集させていただきます。



どうぞ

 現在本初との約束を守る為に私は洛陽に向けて、急ぎ馬を走らせているんだが。



「−−っ!」



「死ね!!」



 絶賛純ちゃんに命を狙われてます。



 や、困るんだよ。純ちゃん全部急所を狙って攻撃してくるから、一つでも当たると致命傷なんだよな。



 ま、急所しか狙ってこない事が分かっているから、全てかわす又は防御する事は出来るけど……。



 おっ今掠った。あーどうすんだよ本初と会う前に、傷だらけになってしまうな。



「なあなあ純ちゃんその攻撃を止めて貰うにはどうしたらいいんだい」



「死ねばいい」



 死ねばいいって純ちゃんさっきから『死ね』しか言っくれないし。嫌われてるな。


「はっはっはっ面白い冗談だな。死んでしまったら、君が埋葬してくれるのかな」



「安心しろ。埋葬するのは、私じゃなくて肉食動物か賊だ」



 おっとこいつは手厳しいな。ま、最近対人相手の鍛練が滞っていたから、補修だと思って洛陽まで頑張りますか。



 洛陽とある町並み。



 さて何処にいるかな本初の奴。



「おい」



 無視。



「糞」



 無視。



「死ね」



 無視。



「糞兄貴」



「どうしたんだ純ちゃん」



「何で底で振り向くっ!?」



 や、純ちゃんがなかなか兄に類似する呼び方で呼んでくれないから。



 一応兄妹という設定で連れて来ているんだからそれらしく見せないと。



 ……聞いちゃいないか。



「糞兄貴お腹が空いた」



 散々殺されかけて、お腹が空いたから飯食わせろですか?



 何と言う図々しさだ。ま、純ちゃん的には気にしてないんだろうがな。



「取りあえず店に入りますか」



 お店はそれなりに繁盛していて明るい雰囲気を醸し出していた。



 若い女性店員が切磋琢磨に動き回っているな。



 その若い女性店員が注文を取りにきた。



「いらしゃいませー」



 私は取りあえず好物を注文した。



「ラーメン餃子に炒飯でよろしく」



「はい。彼女さんはどうされますか」



「なっ!!」



「あら違いましたか」



 恐らくわざとだな。彼女なら円満に、それ以外でも場は盛り上がる。



「はっはっはっそうか彼女か。はっはっはっま、残念ながら妹だ」



「これは失礼しました。それでご注文は」



「遠慮はいらんぞま、流石にメニュー全部とか不可能だが、常識の範囲内なら奢ってやる」



「……同じのでいい」



「そうかま、それでいいならかまわないが」



 以外だな。もう少し沢山頼むかと思ったんだがな。



「では、ご注文の確認します。

ラーメン餃子炒飯を二つずつでよろしいかったでしょうか」



「おう頼む」



 商品がくるまで暫く掛かりそうだから、暇だし適当にだべるかな。



「ところで純ちゃんもし私があの時死んでたら、どうしていたんだい」



「死んだなら死んだで金目の物を奪えばいいだけだった」



「純ちゃんが死ぬ可能性も合ったんじゃないか」



「戦い方を見てその可能性は限りなく零だと判断していたから気にもとめなかった」



 ま、詰まるところどっちに転んでも、純ちゃんにとっては問題無かったということだな。



 実は意外と計算高いのかもしれないな。



「聞きたい事がある」



 ほう、純ちゃんから質問が来るなんてね。



 明日は槍でも降ってくるかもしれないな。



「何故私を連れていく事を承諾した」



「ん?」



「普通はその場で殺すもんだ。何故」



 何故か……。



「何故だと思う」



「質問に質問で返すな」



 困ったな。何故と言われても、連れてけて言われたからなんだがな。



 ま、他にもまだ純ちゃんは若いから、今からでも充分に構成出来ると判断したこと。



 女一人が賊で生きて活ける程この世は甘くないということが理由として挙げられるが、一番大事な理由は、生きる目標を私を殺す事にするである。少なくとも、成人に成るくらいまでは、それを目標にして生きる努力をしてくれれば、後は自分で何とかするだろう。



 と長々理由を考えたがま、取りあえずは。



「はっはっはっま、理由としはだな……」



「……」



 本当の事は言わないでおくとしよう。その方が面白そうだな。



「秘密だ」



「はぁ?」



 ま、成人になってから伝える事にしよう。それにひょっとしたら自分で気づくかもしれんしな。



 何か吠えている気がするが、きっとそれは気のせいだ。 



 ところで料理の方はまだかな? それなりに待ったはずなんだがな。



 いい加減本初の奴を放置し過ぎるのもまずいから早くしてもらいたいんだがな。



 私は放置している本初に対してどのような言い訳をするかを考えつつ料理を待ち続けた。



 更にしばらく待ったがいくら待てども料理が出てこない。



 吠え疲れたのか、純ちゃんは頭を机の上に置いてうなだれていた。



 気づかなかったが先程から若い女性店員さんがいなくなっていた。



「純ちゃん悪いけど少し席を外すな」



「うー」



 はっはっはっもう答える力も無いってことかな?



 俺は席を立つとそっと厨房の方に近付き中の様子を確認するとどうやらお客の誰かが文句を言っているようだな。



「貴様の作った料理に髪が入っていた責任いい加減とれよ」



「そう申されましてもいくら何でも、彼女を差し出せというのはこの店に潰れろと申しているも同じにごさいます」



「なら貴様は責任を取るつもりがないのかっ!」



「ですからこうして謝り続けているのです」



「貴様の土下座何て見たくもないわさっさと娘を差し出せ」



 や、修羅場ですな。んじゃ気づかれてない内に髪を確認させて頂きますかな



 私は気付かれないように近付き髪を確認した。



「店長さん別に貴方が謝る必要有りませんよ」



「何っ! 何を根拠に外野は黙ってろ」



 黙っていたんですがこちらも用事がありますからな。



「そうもいかないこっちは、ずっとお前さんのお陰で待たされているんだ」



 うちの腹ぺこ姫が既に限界だったし、され以前に完全放置状態の本初が怒りをあらわにして待っていそうなんで早く行きたいんだ。



「そうですね根拠というかこの髪の質が、お前さんのそれと同じなんですよ」

 

 

 心眼で確認済みなんで、私にはあなたの言い分は通じませんよ。

 


「ふざけるなっ! そんな訳あるか」



「何故ですか」



「あん」



「何故言い切れるのですか」



「そんなの俺がこの髪の毛を見つけたからに決まっているからだ」



 理由になっていませんよ。もう少しましな理由が欲しいところですな。



「ならそれが店主の髪とは言い切れないよな」



「ぐだぐだうるせぇーんだよ。てめぇぶっ殺されてぇーのかっ!」



「……お前にやれるのか? 私を殺すなど」



「上等だっ! ぶっ殺してやる」



 ふっちょろいな。こんな安すぎる挑発なんぞ釣られるのはお前か余程の馬鹿(元譲)位だな。



 ま、後は……。勝つしかあるまい。だがその前に。



「あっちょっと待て」



「何だ今更怖じげづいて命ごいか?」



「や、ここで暴れたら、店に迷惑だから表行こう」



 これ以上迷惑かけて店の物を破壊されでもしたら、更に商品提供に遅れが出てしまう。



 そうなれば今度はうちの腹ぺこ姫が暴れだしかねない。や、あいつを誰か止めてくれるなら話しはかわるがな。



「ちっ」



 さてそれじゃ行きますかな。



「あの」



 若い女性店員さんが話しかけてくる。



「んどうしたんだい」



「大丈夫何ですか。その……」



 頼りないかな。ま、実際奴より、筋肉体質じゃないしむしろ細身だからな。



 周りから見たら蟻が象と喧嘩するような風に見えるかもな。



「大丈夫ですよ。こう見えてそれなりに鍛えてますから」



「それもありますが、もし負けたりしたらどうなるんですか?」



 ああそのことですか。気にしてませんでしたよ。



「あなたは私が負けるとお考えですか」



「はいっ!!」



 いや、はっはっはっそんなにはっきり言われるとへこみますな。



「ま、例え負けたとしても私とあなた方は何の関係もございませんと言い続ければ、其の内役人が騒ぎを聞きつけてあいつをしょっ引くでしょうから気にしないで下しい」


 

 ま、早い話があいつは私と勝手に喧嘩をするだけで、あいつが勝とうが負けようが遅かれ早かれ最終的には豚箱行きという運命に変わりはないというわけだな。



「なら何のためにあなたはあいつに喧嘩を売ったんですか」



「何でだと思います」



「質問に質問しないで下さい」



「はっはっはっま、しいてあげるなら……」



「……」 



「あなたが困っていたからです」



「へっ!?」



 はっはっはっ顔が真っ赤だな。それじゃま、あまり期待されてませんが行くとしますかな。



「ちょちょっと待って下さい」



 何て後ろから聞こえた気がしますが気にしません。



「待たせましたかな」



「へへへてめぇをぶち殺せると思うなら長くはないぜ」



 そうですか? 随分と気前がいいですね。私なら不戦勝として首の一つくらい要求しますよ。その方が楽ですからな。



 それとも私に勝つ気でいるのでしょうかな。



 曹子廉視点終了


 

 ???視点開始



 うちの名前は張遼 字は文遠今はまだ軍に入ってそんな立ってへんから警邏隊の隊長してる。



 警邏隊といっても基本安全な洛陽(表通り)では大した事件は、起こらんさかい暇でしゃない。



 だからとゆうて、裏通りは新人に早いて行かしてくれへん。



 そんないらいらをつのらせとったら、ええなええな表通りで事件が起きたちゅう話しや。



 何でも大男が店にいちゃもん付けてたら、若い兄ちゃんが止にかかって喧嘩するらしい。久しぶりの喧嘩やこの張文遠を楽しませてくれや。



 うちがその場に着いた時には、既に男が二人喧嘩を始めようとしている最中やった。



 かたっぽははっきりいって話にならん位弱いが、もう片方見た目はさっきの奴より弱そうやけどまだ隠しとるな。



 ……っ!? 何や急に体が重い。それに寒うなってきたで、アカン振るえすら感じてきたわ。



 ! 見られとる若い兄ちゃんがうちの事を見とる。



 面白やないか。うちに対して邪魔をするなというんかい。張文遠。生まれて振るえさせたのは二人目やで、勝つのは若い兄ちゃんや。ほんで勝ったあかつきにはうちとやり合おうて貰うで。



 張文遠視点終了



 曹子廉視点開始



 私は目の前にいる奴に集中しようとしたんだが、その前に私の事を見ているような視線を感じた。



 恐らくはこの騒動を聞いて止めにきた役人か何かだな。来たからには任せた方が楽なんだがな。



 私はいいんだが……あいつは私を許さないだろうな。



 ま、そういうわけだ。すまないが。



 −−っ少し黙っていて貰おうか。



「おいてめぇ俺を無視して何処向いてやがる」



「いやー。はっはっはっすまんすまん。ちょっと太陽が目に入ってな。もう大丈夫だ」



「じゃあ遠慮なく死にやがれ」



 男が力任せに拳を振り下ろす。



 俺はそれを……。



 ‘‘かわさなかった’’



 間ともに当たり吹っ飛ばされる。



 それなりに痛いが別に気にする程じゃない。



「へっへへ何だ口ほどでもないじゃねーか」



 そんな事言っている奴尻目に俺は立ち上がる。



「へへまだやるきか」



 曹子廉視点終了



 張文遠視点開始



 ちょ待ちやー何間ともにくらっとん。あんなん避けるんのはあんたにとっては楽勝やろっ!



 うちを失望させんといてや。



 これからやろうな。これからやり合うやな。



 うちはそう思わずにいられへんかった。

 


「おいおいまさかあれだけほざいてこの程度で終わるつもりじゃねーだろうな」



「……」



「ちっ。死ねっ!」



 あのアホは一方的にひたすら殴られ、蹴られてるんなない。そんなん見たいんちゃうっ!



 んでアホはその度に吹っ飛ばされて、また立ち上がる。



 何がしたいんや。ただやられるだけやったら、そろそろ終わりにするでっ!



 そんな事を考えるとふと大男に変化が見えた。



 ……息が上がっている。



 まさかと思うがあんさんこれを狙ってたんか?



 だとしたら、どんだけアホやっ! 普通に倒した方が楽やないか



 全くもって考えてる事が理解出来いへんわ。



  張文遠視点終了



 曹子廉視点開始



 さて十分に体中傷つけたかな?



 いい加減本初を放置し続けたからな、まともな理由だと何を言われるか分からないからな。



 何故私が今まで何もせずにただひたすら奴の攻撃を受けていたかというと本初に対する言い訳を作るためである。


 

 もうここまで遅くなったら、普通の理由じゃ通らないからな。



 ま、実際喧嘩している事だし嘘は付いてない。  



「はぁ……はぁ……いい加減……はぁ……倒れ……やがれ……」



「おいおいまさかこれでお終いかい。この程度なら準備運動にも成らないんだがな」



 これくらいなら、昔やってた鍛練(拷問)の方が百倍辛かったな。



 あれは人がやるもんじゃない。



「嘘こいてん……じゃねぇー。いったい……何発攻撃を……喰らったか覚えて……いるのか」



「知らん」



 すまんな。そんな数まで数える程暇じゃない。



「へっ……へへこれで……終わりに……してやる……ぜ」



「悪いな。まだお前さんに負けてやる訳にはいかないんだ」



 私はゆっくり歩き隣に立ち大男を気絶させた。



 お疲れさんせめて今ぐらいはゆっくり眠れ。

夏侯惇元譲ファンの方すいません。

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