模擬戦終結。卒業式後編。
明けましておめでとうございます。遅いですね。
卒論終了したので更新します。
HIMさま、高祖 天さま、血眼さま感想ありがとうございます。感想を下さいますととも嬉しく思います。
あまり言いたくは無いがさま、指摘ありがとうございます。
指摘していただけますと、無い知恵搾って答えるように努力しますので、どんどんお願いします。お願いとしまして、具体的に書いて頂けたら有りがたいです。
例、「〇〇です。」
読点いらない。
あくまで例です。宜しくお願いします。
一歩一歩近づく。まるで操り人形にでもなったかのように、私は少年達に近付く。
だがそこで少年が前に出た。
「気に入らねーな」
「どうかしましたか」
導師が首を傾げながら聞く。
「気に入らねえ」
「はぁ」
「居るんだろ貂蝉!! 隠れてないで出てきたらどうだっ!!」
……。
「ぐふふふ流石ね。良くアタシの存在に気づいたわ。はっあ!!」
「!!?」
何だ今の声は!? いやそれより私は今まで何をしていた。……まるで記憶が、抜け落ちたかのようについ先ほどまでの記憶が無い。
そして私は校庭に見てはいけないものを捕らえてしまった。
私は目を擦った。心眼を使ってるいるから、まるで意味は無いが、目を擦らずに居られなかった。
そいつは校庭からこの屋上に、飛び上がって来たのである。それこそ人が、小さい物を飛び越えるかのようにだ。
なんだこれは夢でも見ているのか、存在が奇跡なのは孟徳だけで十分だ。
やれやれこれはまた厄介事に、巻き込まれる展開だな。頼むぞ筋肉男私を巻き込むなら、悪い方に巻き込なよ。
でもま、とりあえず筋肉男のお陰で意識を取り戻せたのが、儲けとしておくかな。
「やはり居たか貂蝉っ! だが、今回は邪魔させん。いや出来る訳が無い管理者の貴様が、そいつを殺す事は出来ないのだからな」
筋肉男は不敵に笑ったが、その顔を私は受け入れるのは無理だな。
「ぐふふ、たぁぁしかに今回は今までと違ってあんた達が、直接暗躍している訳じゃないから、邪魔でぇぇきないけど。
かぁぁれには、選ぶ権利位はあるんじゃないかしら」
「どういう意味だ」
導師の方が慌てて少年に話し掛ける。
「大変です。彼にかけた暗示が解けています」
「なにっ!」
どうやらばれてしまったようだな。
「はっはっはっ凄いな筋肉男何か分からんが、私はお前さんに助けられたらしい」
「ぐぬっ! きぃぃさま死にたぁぁいのか!!、あぁぁたしは男出はなぁぁい漢女よぉぉ!!!」
「……」
体くねらせながらこっちにくるなよ。
「悪かった。謝るからこっちに来るな。それ以上近付いたら、私はここから飛び降りて逃げるからな」
私はこれ以上近付かれたら、男としての何かを失う気がしてならなかった。
「酷いー。いくらのあたしが、美しいからって傷ついちゃうわ」
「!!!!!!」
はっはっはっ。どの顔でどの口が言いやがる。
いかん殺意が芽生えてきたな。
この筋肉男どうにかならないかな。
「ぐふふ」
「くっ」
「貴様ら俺を無視するなっ!」
やれやれ。やっと冷静さを失ったか。
とりあえず更に怒らせておくとしようかな。
「はっはっはっ。悪いな。完全に存在を忘れていた。何か用かい」
そんな言葉贈ってやると、少年は顔をりんごの様に真っ赤にして、体を震わせている。
ふ、後爆発するまで少しだな。
「いやーすまなかった。『余りにも存在感が無かった』もんだから、てっきり帰ったのだと思っていた」
「コロス」
少年から殺気がだだ漏れしてくる。
だが私から言わせて貰えば、冷静さを失った人間程扱いやすいものはない。
さしずめ狂暴な獣が、襲って来る程度だろう。
ま、要するに・だ。少年は、私の簡単な挑発、引っ掛かっている時点で、負けているのだよ。
「あー私は知りませんよ。彼怒ると私では、止める事出来ませんから」
導師が哀れむような顔でこちらを見てくる。
「ぐふふ。そんな怒り狂った獣を止める為にあちしがいるのよー」
だそうだから私は帰るかな。どうやら後は全部筋肉男に、任せて大丈夫みたいだしな。
そんな事を考えていると二人が戦い始めた。
……あー先程述べた事に、一部修正を加えなければならないようだな。
二人の戦いをみると、少年の方は正に疾風のごとき速さで、怒涛の連続蹴りを放っている。
対する筋肉男は、鍛え上げられた筋肉を盾として扱い防御に徹しているが、少年の連続蹴りが止まる瞬間に、僅かに出来る隙間を狙って反撃している。
二人とも達人と言って言いだろう。
あのまま挑発して仮に、私が少年と戦う事になっていたら、一瞬で消されていたかもしれないな。
さて・と。私は用済みの様子なので、風のように素早く、少年のように存在感を消して、この場を退散するとしようかな。
私は二人が戦いに夢中に、なっている間にその場を後にした。
出口にたどり着いた後は、この扉から出るだけだ。
「何処へ行くのですか」
「っ!?」
気付かれたらしいな。だが……。もう遅い。
私は扉を開けて屋上から脱出した。
はずだった。
……ガーンと言う音が、鳴り響くのではないというくらい盛大に、何かにぶつかった。
扉の向こうに壁が有るかのような、感触がそこにはあった。
「残念でしたね。貴方がそのように、脱出する可能性が有る以上、結界を張らせて頂きました」
ちっ余計な事を。
「なら・さ。結界を破壊すればいいだよな」
導師は余程私が馬鹿な発言をしたのか。阿保みたいに高笑いしだした。
「あはははははは。ふふふ。不可能ですよ。結界を貴方が破壊するには、私を倒すしかありませんよ」
「いいのかそんなに喋って、私がお前さんを倒す事を考えてないのか」
「私を倒す。貴方は本当に冗談が好きですね」
「冗談ではないんだがな」
「外史の人間が、管理者を倒す事など不可能ですよ」
外史? 管理者? 訳の分からない事ばかり言わないで欲しいな。
「……。用は最後に勝てばいい。それだけだろ」
導師が更に笑い。
「ひゃははは。面白いやって見せて下さい」
そう言うと導師の前に白装束を着た導師見たいな奴らが現れた。
「お前さんが戦う訳じゃないんだな」
「貴方程度なら人(人形)で十分でしょう」
ちっ。完全に舐められているな。
だが、実際問題私はあの三体に勝てるだろうか?
一体目は無手で構えている。二体目は剣を構えている。三体目槍を構えている。
口では勝つと言ったが、結局のところ私は、今まで挑発とハッタリで生きてきた。
今回も一応通用しているが、効果は少ないだろうな。
「では、行きなさい。彼を捕らえる為に」
三体の導師がそれぞれ向かってくる。
私は槍を持った導師(以降槍使い)の突きを当たる瞬間に回転をしてかわすとそのまま槍使いに殴りかかった。
「−−っ!?」
すると剣を持った導師(以降剣士)が槍を持った導師を庇うように前に立ち足に対して切り付けてきた。
それを飛び上がってかわすと後ろに無手の導師(拳法家)が構えて待ち構えていた。
「ちっ!」
舌打ちと同時に拳法家の正拳突きに、かわすことも、防御することも、出来ないと判断した私はまともに当たる。
「ガッ!?」
その腕力は凄まじく、とても人間の力とは思えなかった。例えるなら、馬に後ろ脚で蹴り飛ばされたような感じだ。
そのまま私は吹き飛ばされて、入り口と正反対の結界に打ち付けられてた。
「おやおや。先程の威勢はどうしましたか? まさかこの程度とは言いませんよね」
やれやれ簡単に言ってくれる。
「−−っ!?」
糞肋骨当たりが怪しいな。戦える・が。
「幾つか聞いていいか」
「時間稼ぎですか? いいでしょう。結果は変わりませんから」
どうやらバレバレらしいが、現状まずは体を休ませ。相手から情報を聞き出すのが先決だ。
「それもあるが……、とりあえず一つ何故私が選ばれた」
「それは偶然であり必然でした」
「言っている意味が解らないんだが」
「北郷 一刀が、この世界に着るのが偶然であり必然である。貴方はそれに似て非なる存在。」
「北郷 一刀とは何者何だ」
「彼は正史の人間。外史での神のような存在。物語でいうところの主人公であり、本来存在しない人間」
また訳の解らない単語を並んでいるな。
「なら正史と外史とは何だ」
「正史とは有るべき世界の事。外史は有ったかも知れない世界の事」
「有ったかも知れない世界?」
「ええ。本来貴方達は存在しません」
「だが、私達はこうして生きている何故だ」
「それは正史の人間が望んだからです」
「望んだ? 馬鹿な馬鹿げている」
「ですが、外史とは正史が望んで初めて出来る世界」
ならこの世界は。私は、そんなふざけた理由で、生み出さてたと言うのか。
「……。質問を変えようなら何故正史の人間である北郷 一刀が外史にいる」
「それは全てが偶然。そして必然」
「答える気がないんだな」
「解釈は御自由に」
「なら次の質問だ。なら私は何だ」
「貴方は特異点」
「特異点とは?」
「特異点とはこの世界の新しい可能性。」
「可能性? 具体的には」
「それは貴方自身で考えて下さい」
全てを語るつもりはない訳だな。それに今までの全てが本当とは限らないしな。
「ふむ。ならお前達が何故北郷 一刀を殺すのにこだわる」
すると導師が林檎のように頬を染めた。
「そんな私からはとても……」
気持ち悪いから頬を染めて、くねくねしないで欲しいな。
何だ。何か踏んではイケナイモノを踏んだかな。
「……」
私が氷のような冷めた目で、導師を見ると自分の失態に気づいたのか。
血の気が引いたように顔を真っ青にしている。
「貴様良くも私の心を汚したな」
私は空を見上げた。今日も夕焼けが、空全体を覆い隠すように、鮮やか橙色に染まりそうだな
「放置扱い。ポッ」
何だ。解らないが貞操に、危機を感じだな気がした。寒気みたいなものまで感じはじめた。
「……んで何時までそうしているつもりだ」
「ポッ」
導師はとりあえず放置として私は状況の打開策を考えるとしよう。
厄介なのは、一人に対して攻撃を行うと、他の二人が妨害、又は攻撃してくるからな。
「切り札その一使うかな」
「この場でハッタリを言う度胸は買いますが、私に通用しませんよ」
「ハッタリかどうかは試してみるか」
私は背中に手を廻して一つの袋を取り出す。
「それは?」
「切り札その一だ」
「中身は何でしょうか?」
「何だと思うかな?」
「何かの粉のように見えますが」
そう切り札その一とは粉だ。正確には今日市で買った小麦粉だ。つまり切り札、と言う言葉はハッタリだ。最も私は小麦粉が、十分切り札のようになると考えているがな。
「知っているだろうか? 大量の粉を密閉された部屋で、ばらまいて火をつけたらどうなるか?」
「?」
「その顔は知らないようだな」
私はニヤリと口を吊り上げると粉をばらまいた。
そして火を点けた。
その瞬間周りが一瞬で、真っ白になったかのような感覚に落ちて。
強烈な爆音と共に爆発した。
私は直に、爆発に巻き込まれて吹き飛んだ。
何回も意識が吹っ飛んでは、覚醒を繰り返したが何とか生きている。
体は……。全身打撲、火傷、骨折、肋骨は肺に刺さって呼吸もしにくい。
「…死…んだ…か。ケホッ…流…石に…堪え…た」
全く人殺しはしない主義何だがな。
煙りはまだ舞っている。
導師さんの口調大丈夫でしょうか。性格は……。
筋肉男の口調はすいません。うるおぼえ過ぎて適当になってしまいましたすいません。
主人公については結局解った事は特異点という言葉だけですね。今後書いてきます。