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3_覚ゆる。

 私は足元に転がった生首と真っ赤に染まった衣服を見つめた。自分が一人の人間を殺したと言う事を嫌と言うほど認識させられる。RCGのグリップに汗が滲む。

 薄らと吐き気を催しながらも遺留品と生首を、私の残虐性の塊を指先で摘み上げ密閉箱の中に放り込む。鉄の臭う粘性のある液体が恨めしい。それでいてこの仕事に就いた頃よりもこの作業に慣れてしまった自分に嫌悪感を覚える。尤も慣れたとは言えどいけすかない作業である事に変わりはないが。


「先輩。あれ。 おーい」


 私が持つこのRCGで撃たれた人間は首の辺りより上は残り、それ以外は撃った場所に寄り集まるようにして潰れる。そこに残るのは小さくなった肉の塊と生首だけだ。仕組みは一介の局員である私にわかるはずがない。生首が残るのは本人確認の為だというのが我々局員の一応の通説である。本人確認した後の生首は局が所有していると実しやかに噂される火葬センターで火葬しているのだろう。なんともまあ気の毒である。私はこうはなりたく無い。


「聞こえてますか。 おーい! エヴァン=ブリスさーん!!」


「うるさい。聞こえている。で、何の用だ」


「いやこの人可哀想だなぁって思いまして。だってゴロツキ達に絡まれてる奥さんを庇って殴り合いになったせいでソイツらと一緒にムショに放りこかれた挙句、妻に手紙を書こうしただけで処刑されることになるんですよ。逃げて当然ですよこんなの。先輩もそう思いませんか。大体逃げられちゃった、って見逃してあげても良かったんじゃ無いですか?どうせ外国に行くんですし私たちに関係ありませんよ」


「仮にそうしてしまったら、私達が不利益を被るぞ。減給では収まらん。下手したら懲罰独房送りだ。誰もそれを望んでいない。彼に同情の気持ちがないわけでは無いが、彼の問題は外部と連絡を取ろうとした所だ。これさえ無ければ彼はすぐに釈放されていた可能性もある。この国の政府は少しでもスパイだと思われる行動をしたならすぐ処刑だなんだと言い出す。彼の妻も彼の行動のせいで今頃拷問の真っ最中だろう。今まで何千、何万もの人が亡くなって来た。気の毒なことだ。更には政府機関である、私達の勤める国家幸福維持局もそれが大好きだ。政府が容認するはずが無い。おんなじ末路を辿るだろうよ。しかも前提としてその資料に書かれていることが事実なのかどうかも不透明だろう」


「でも…。」


「でも? これは事実だ。変わり用の無い、な。君は優しすぎる。私も殺しは好きでは無い。だが最初の頃より割り切れるようになって来た。全くもっていいことでは無いが、それでも無ければやっていけん。君の気持ちもわからんでは無い。特に君の過去を鑑みるとな。だがこの仕事に私情を持ち込んではいけない。君は頼りきりでは無い本当の意味で自立できる人間になりたいんだろう」


「はい…。」


 私に話しかけて来た彼女はエリス=ブルームだ。可愛い後輩である。暗闇でも鈍く輝く肩まで垂らした金髪はしなやかで品がある。私はエリスに死んでほしく無い。好意がある。確かにそれもある。だが何よりも私の後輩であるというのが大きい。エリスには順風満帆な人生を歩んでほしい。私はいつのまにか地に這う雑草に躓いてしまっていた。エリスに安寧な生活を送らせる。その為に自分の教育不足で死んでほしく無い。

 結局のところそれ等は隣人愛の心得に回帰する。さらに死なれては私の目覚めも悪くなるので良い事など一つもない。だが少しきつく言い過ぎてしまったかと反省している。エリスが目に見える程にしゅんとしている。まわりに暗雲でも纏っていそうである。だがあのくらい言わなければエリスがすぐに死んでしまうのではないかという一抹の不安もある。結局どうするのが正しかったのか、分からなくなってしまった。新人教育とは難しいものだ。そのような意味では彼女も私も右も左も分からぬ迷える子羊なのだろう。


 そんな事を考えながら私は奥歯を噛み締めた。キリリッ、と小さな音が鳴った。


◇ ◇ ◇ ◇


 どんよりとした天気の中目を覚ます。どうも仕事の翌朝の精神が参る感覚はいつになっても慣れない。未だに夢の続きを其処に見ようとするトロンとした目で掌を見つめる。昨日の夜赤黒く染まっていた指先は嘘のように健康的な肌色である。この指の中にあの赤色があるのかと思うと心底ゾッとして思わず窓の外に目を逸らす。


 首都『ロサンゼルス』の曇った空の下に天を穿つように伸びるビル群は壮観だ。大地にその根を張り巡らせながら尚、天に向かって突き進んでいる。かくゆう私も公務員に与えられる高層ビルに住んでいる。公務員はここに住む事を義務付けられている。尤も一般的な国民にとっては立ち入るのも憚られる様な高級物件な為不満は出ないのだが。そうかと思えば布の繊維の隙間一つ一つに丁寧に糸を通すかのように丁寧に、デジタルサイネージ広告を取り付けた飛行船が飛行していく。広告の内容は睡眠導入剤の広告であった。

 窓に映るのは人の集積地足り得る美しい風景だ。しかしよく目を凝らしてみると、僅かに残った起伏地帯の狭隘な土地には赤錆茶の住居と思わしき物が広域的に広がっている。こんな光景を見てもも政府は平等を謳い人々はそれを妄信している。スラム街の存在が平等の宣言に反するかと言われれば必ずしもそうなるわけでは無い。実際全ての人に同じ機会が与えられようとしているのだ。しかし他人の言う事を全て鵜呑みにするのは如何なものかと思う。自分で思考し結論を導き出すそのプロセスが重要なのでは無いか。


 寝室に設置したアラームが朝六時の時報を発したところで熊のように重い体を妬みながらベットから起き上がる。


 今日の朝食はチーズを乗せて焼いたパンにオレンジ一つ、苺ジャムを乗せたヨーグルトである。昨日の夜のうちに部屋備え付けのAI 『フォロワー』 にオーダーしておいたのだ。日々より健康的な食事を提供してくれる。自分で料理をしなくなり、またプロの料理の方が格段に美味しいという欠点がある事は拭い切れないが。焼けたパンの欠片をちらほらと落としながら気晴らしにテレビジョンのニュース番組をつけた。


『現在アユトラック鉄道のアナハイム-ロサンゼルス間で倒木による遅延が発生しています。…』


『八月ももう残り一週間です。貴方も新年度に向け大忙しといった所でしょうか。そんな中カリフォルニア州サンフランシスコにあるメイリーズではback to school のバーゲンセールを実施しています。…』


『今日は八時からは雲が過ぎ去り快晴となるでしょう。では今日の気温です。…』


今日はまだ昨日撃った男のニュースは流れてこない。至極当然だ。その事に些か恐怖すれども安心する私がいた。


 朝食を摂り終えた私は洗面台で口腔ケアを行う。仮にケアを行わなければ日中違和感甚だしいのだ。鏡には白髪に暗く濁った瞳を持つ私の顔が映っている。

 顔は整っている方だろうと思う。しかしながら冷たく、硬く、そして分厚いまるで氷河の様な私の雰囲気にあてられて友人ましてや恋人など滅多にできたことがない。エリスの様に気にかけてくれる人間が稀なのだ。いつからこんな性格になってしまったのか、何故こうなってしまったのか。涙を流した記憶さえ無い。思い出せないし思い出したくもない。どちらにしろ何かが引っ掛かり思い出すことなどできないのだ。


 杪夏の空に日は上り燦々とその熱気を大地に注ぐ。その陽がこの地に残った雨水を空気中に織り交ぜてゆく。天気予報は確かだった様だ。日は出ているがそれ程暑さを感じない。春先の様な穏やかな涼しささえ感じる。幾らか涼しげな風も出て来ている。そういえばそろそろ秋も近い。そんな事を考えながら一面の窓ガラスに日の光を反射する国民安全保障省、所謂安保省の建物を見上げる。ここが私の仕事場である。幸福局は安保省の下部組織だ。幸福局は安保省の中でも表に出しづらい部分を一任されている局なのだ。


 局長は私達の働きが国を幸せにするのだなどと宣う事が数多ある。だが私はそんな局長の姿に淡い危機感と一抹の不安を感じている。


 自分のデスクに荷物を置いた私は昨夜の事をまとめた書類を手に持ち部長の部屋に向かう。昨夜のうちに部長に電話で連絡はしたが翌日の通勤の時にまとめた書類と共に部長に報告しにいく事は通例である。因みに報告書は寝ているうちにフォロワーがまとめてくれた。勿論しっかりと内容の精査はしている。


「部長、失礼致します。エヴァンです。昨晩の報告書をお持ちし、報告に参りました。お忙しいところ恐縮ですが、お時間を頂戴してもよろしいでしょうか」


扉をノックし、声を掛ける。扉から響く音は響き渡るコントラバスの様に重厚に私の心を震わせる。


「ええ、良いですよ」


 綺麗で澄んだ許可の声が返って来た為扉を押し部屋に入る。奥の机には藍墨茶の髪と瞳をした落ち着いた雰囲気をした美しい女性が座っている。彼女の名前はオヴァリーセア=ブルーハイツだ。私が今日に務める様になったずっと前から局部長の席に座っていると耳にするが其処までの年に見えないほど若々しい。その容姿と柔和な態度から局員からの人気は高い。


「昨晩はお疲れ様でした。ええ。ちゃんと休めましたか」


 確かにその発言は女神を幻覚させる穏やかさを持っている。しかしその発言に見え隠れする歪さに寒気を感じる。私はこの人に何処か生物的な是非無い嫌悪感を感じるのだ。だが私も一端の社会人である。仕草や表情にそれを出さぬ様に留意する。


「ご配慮頂き誠にありがとうございます」


「さて。昨晩の報告をしに来たのでしたね。報告書は後ほど改めて読ませて頂きます。ああァ、そうでした。貴方たちのバディに仕事を依頼したいのですが良いでしょうか」


「承知しました。速やかに進めさせて頂きます。差し支えなければご指示の内容をお伺いしてもよろしいでしょうか」


「ええ。今回の任務はワシントン州ベインブリッジ島にある製薬施設に調べを入れて貰います。これが詳細な資料です。警察との合同捜査となり、報道機関も入るので軽率な行動はしないで下さいね」


「承知致しました。それでは失礼致します。お時間頂き有り難うございました」


「今日の業務も頑張ってくださいね」


 そんな声を耳にしながら部屋を後にする。緊張が急に緩んだおかけか全身からじわりと冷や汗が滲み出る。本当に私は部長が苦手なのだ。外面は好印象を与えるがその本質的な所にまるで人間としての温かみをまるで感じない。カイロであるべきと思っていた袋に保冷剤が入っている様なものだ。そして何より部長は私に会う時、より冷たく接している様な気がする。勿論態度に出てはいないのだが、私は感覚が鋭い部類な為に他人より精緻に感情を認識できるのだ。


◇ ◇ ◇ ◇


 やっとのことで私の席に帰って来た。出社早々本当に気が滅入る。だが社会人とはこんなものだろうともう割り切っている。少々のストレスにも耐えられない、養豚場で後生大事に育てられた、丸々と太った世間知らずの豚は社会には必要とされないのだ。求められるのは能力と実績だ。その目的の達成のためにはこの程度のストレスは微々たるものだと思っている。


 私の席はオフィスの入り口から左手側の最奥の列の奥の端である。端的にいうと入り口から一番遠い席だ。こんな「窓際」な席であるが、これは私の所属する部署『実働課』の席の配置がこの辺りというだけの話だ。因みに実働課はその職務内容から局内で『死神課』とも言われている。そして私の右隣の席はエリスの席だ。彼女も私が部長の部屋に行っていた間に出勤したらしい。アホ毛の跳ねた金髪が混沌という言葉が適切な様相をしたデスクからのぞいている。その様は荒地に咲く一輪の向日葵の様である。一緒に部長へ報告に行かなくていいのかと疑問に思われるかもしれないが基本的に幸福局ではグループのリーダーが報告に行く。つまる所彼女が報告について来る必要はないのだ。羨ましいと思わないわけではないが、私も先輩方にお世話になったと思い出し、浮かんだ邪念をすぐに吹き飛ばした。ここでは先輩が後輩につきっきりで仕事を覚えさせ、後輩がそれを吸収し自らの後輩に受け継いでいくのだ。自分達で仕事場を築き上げるという明確な意思を持った素晴らしい制度だと思っている。


「ブルーム、おはよう」


「あ、先輩おはようございます。部長への報告有り難うございました」


「いや、先輩としての役目なのだから構わんさ。君も将来の後輩に同じ事をしてやればいい。昨日は大丈夫だったか」


 エリスは未だ五回目の「仕事」だった。しかも殺しを見たのは二回目だ。一応私が仕事に慣れて来た段階、確か二十回目程だっただろうか、くらいまでは必ず声を掛ける事に決めている。弱っている時は自分の事を心配してくれる人間がいるという事だけで心強いものなのだ。彼女にはそれだけの過去もある。だが干渉しすぎない様に気をつけたほうがいいだろう。人間は枯葉なのだ。


「はい大丈夫です。有り難うございます先輩」


「そうか、それならよかった。所で私達に新しい仕事が入っている。今まで通り我々に拒否権は無い。今回は今までと比べるのも烏滸がましい程大きく特殊な事案だろう。これが今回の資料だ。今までより入念に準備しておけ」


「うわぁ、分厚いですね…。頑張ります」


彼女はルーズな人間に見えるが、仕事はできるのだ。ちゃんとした準備をして来るだろう。


 我々実働課は出社して何をするのか。それは訓練である。幸福局には訓練施設が備え付けられているのだ。そこには他には無い様な特殊な設備も備わっている。


 私達はDNA改造手術やエンハンスメント技術による骨格強化という物を施している。その為特殊環境下での生存能力の強化、筋力の増大などの効果が出ている。同じ人間の様には思えない、それが死神課と言われる所以でもあるのだが。


 今日のノルマは低酸素濃度下での三十kmランニング、各種筋トレ五百回だ。午前中に筋トレは終わらせたほうがいいだろう。水を飲み早速筋トレを始める準備をする。


◇ ◇ ◇ ◇


「おい、ヴァン。偶には一緒に昼飯を食いに行こうぜ」


筋トレを終えて汗を拭いていると茶髪碧眼の好青年が声を掛けてきた。かれはリバティ=ジェームズだ。私の同期であり事務課にいる友人である。因みにヴァンは私の仇名だ。


「わかった。私の行きつけでいいな」


「いいぜ。ところでお前この所仕事はどうなんだ」


「ぼちぼちといった所だ。最近も小さい事案を処理したし、大きな依頼も受けた。そういうお前こそどうなんだ。少し前は新人の扱いが難しすぎる、と文句垂れていたが。」


「ああ、あいつねぇ。一応話は聞く様になった。だがなんせお偉い家系の出のせいで無駄にプライドが高い。思い通りには動いてくれんな。それで大きな依頼ってのはあれか?ヘインブリッジの製薬施設のやつ。サツのやつが報道連れて来るとかお前も仕事がやりにくいね」


「尤もだ。上の奴等が何をしたいのか皆目見当もつかん。私達は世間一般に知られるべき人間では無い。にも関わらず警察組織と共に行動させ、終いには世間の目に晒そうとしているわけだからな。確かに比較的大きな事案だが警察の方だけで解決可能な物だと思うのだがな」


安保省規定の制服を身にまとい、いつもよりも人通りの少ない道を並んで歩く。


「おい、ついたぞ。ここだ」


「オリーブン?聞いたことがないな。それにしても随分と古い店なんだな」


「かれこれ二百年くらいはやっているらしい。味は保証する」


「そりゃあそりゃあ。お前の舌を疑っちゃあいねえよ」


ドアを引き中に入る。チリン、チリンとベルが鳴った。店内は落ち着いた暖色の照明にテーブル二席、カウンターがある。所々に店名に由来するオリーブの飾り物が置かれている。


「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」


店主の白髪の男がカップを拭きながら挨拶をする。ここの店は彼の家族経営である。どうやら店内に他の客はいない様だ。シックな服を身に付けた背中は何処か哀愁漂う雰囲気である。


「御注文はいかがなさいますか」


「私はいつものを頼む。お前はどうだ、リバティ」


「わからねえしお前と同じのを頼むよ」


「かしこまりました。では麻婆豆腐の中辛を二点で間違い無いですか」


「ああ」


「承りました。水を持って参りますので少々お待ちください」


そういって白髪の店員が水を持ってきて去っていった。


「ところでヴァン、『まーぼーどうふ』って一体何なんだ?」


「私もよくわからないが、太平洋を挟んで西側にあった国で生まれた食べ物らしい。気温が寒かったからかそこの食べ物は辛い物が多い」


「うへぇ。辛いのかよ。俺辛いの苦手なんだよなぁ」


「そう言わずに食べてみろ。あまり辛く無いし、美味いぞ」


目の前には既に料理がある。この店は提供が途轍も無く早い。それでいて人の温かみのある奥深い味わいがするのだ。その為コアなファンが一定数定着しているのだろう。潰れる素振りを見せない。


 そんな事を考えているとリバティが必死な形相で冷水を飲まんとしていた。その熱気と氷の奏でるカランカランという音に乖離した物を感じる。


「そんなに辛かったか」


「辛いなんてもんじゃねえ。口の中火傷してるんじゃねえか」


「確かに辛いが美味いだろう」


「辛すぎて味なんて分かったもんじゃねえよ。さっきお前の舌を信じてるって言ったな。ありゃ嘘だ。お前の舌は生粋のバカ舌だよ!」


「そう…なのか」


中辛それ程までに辛かったらしい。事前に言っておけばよかったと今更後悔した。いや私は辛いと思っていないのだから無理な話か。


◇ ◇ ◇ ◇


 午後の低酸素室でのランニングトレーニングを終えノルマをクリアした私は家に帰っていた。風呂に入りいつもと何も変わらないニュースを流し見していると部長から連絡が来た。


『遅くにすみませんね。昨夜の件、ニュースで報道する事となりました。明日の朝には報道されているでしょう。明日ニュースを見て焦ってはいけませんので連絡させてもらいました。』


ニュースに報道、か。何か最近今までになかったことが増えている気がする。何か大きな得体の知れない物が蠢いている様で寒気がする。ただこれ自体に問題はないだろう。気にせずとも大丈夫そうだ。そう考えて夕食のピザを食べ、口腔ケアをして寝床に入った。


 今日は朝からよく晴れて清々しい気分だ。こんな日々が続けばなんとうれしいことか。パンとサラダを食べ、やはり口腔ケアをする。そう言えば部長が一昨日の仕事がニュースになったと言っていたことを思い出しテレビジョンをつける。すると丁度問題のニュースをしている。


『…スパイとしてこの国に潜入していました。どこの国のスパイなのかは国務に影響をきたす為発表できないとの事です。…』


ニュースキャスターの声と共に左側に顔写真が載っている。ああ、確かにこいつは私が撃った人間だ。飛び散る血を思い出し吐き気が込み上げる。あいつはスパイだったのか、それともそう仕立て上げられたのか。国は国民にスパイに対して注意を促したのか、はたまた別の意図があるのか。何も分からない。テレビジョンの画面に映った写真をもう一度見上げる。



そこに映る顔はまだ二十五歳にもなっていないであろう若年の女だった。

作者のおはなし   *基本的に作者の後書は長いです。読み飛ばして頂いても構いません。




 作者がこの小説を書こうと思ったきっかけはなろうやカクヨムといったインターネット上の小説投稿サイトに自分の好みに合う作品が少なかった為、だったら自分で書いてしまおう、となった事でした。ありがたい事に元々作者は創作活動が好きな人間でしたので楽しく文章を書けています。しかし作者がこれまで書いた主な文章といえば読書感想文に実験レポート、授業感想文くらいのものです。小説など書いた事がないのです。本屋の棚に並んでいる文庫本の様なおしゃれな言い回しが得意なわけでもなければライトノベルのようなキャッチーで親しみのある文章が書けるわけでもない。完全なる初心者です。まだ拙いことの方が多いでしょう。ですがどんな偉大な人間にでも初めてがあるはずです。これからどれだけ成長できるのか私自身も楽しみでいるのです。


 読者の皆さんにも作者の楽しげな雰囲気と成長を感じ取ってもらえる様になる事が作者にとって何よりも喜ばしい事でしょう。




 最後になりますが文章の言い回しなどに関してのお話です。


 私の文章が少し偏屈な文章になっているなっている自覚はあります。少なくとも一般的な言い回しではないでしょう。しかしより良い文章を書くため試行錯誤している段階ではありますが、大きく変化することはないでしょう。作者自身あまり文章がうまいとは言えないので。

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