初めてのログイン、初めてのペット 4
「あわー、たましい抜けるー」
もうっ!みーんなっ!かわいいんだよっ!
犬の子たちは、大きくても膝上くらいに頭がある感じで。
みんなもうっ、モッフモフ!モッフモフ!
猫の子たちは、みんな膝下くらいの大きさだったかな?
モフッとした子がいれば、しっとり艶やかな毛並みの子もいて…うにゃーっ!
鳥の子達はもうちょっと小さめで、ぴょんぴょん歩きがかわいいっ!
雀と鳩の小さい子たちは、デフォルメ形態の方が大きくなってた!
一番モフモフな鶏さん、ちょっと惹かてるんだよねーっ!
猿の子たちは、歩いてる感じだと、僕の胸辺りに頭がくる感じ。
毛並みも、これがなかなか触り心地が良さそうなふわっと感だったり!
ゴリラやオランウータンってすごく大きいイメージだけど、ここではちょっと違うみたい!
大きさで驚いたのが、熊の子たち!
4足歩行で歩いてても、僕よりちょっと小さいくらい。
それになんだか、思ってたよりモフ成分が強めなんだ!
全身でモフリにいける子たちが、ここに居るよ!
意外性では、鼠の子たちも負けてなかった!
みんな小さくてかわいくて。
デフォルメ形態の抱っこできそうな大きさが、たまらないよぅ!
…あっ、最後のカピバラ君も可愛かったよ?
急に大きい子が出てきたから、びっくりはしちゃったけどねー。
『これで、一通りのご紹介が済みましたね。
ウィートさまの心に響くe-petsは見つけられましたか?』
「うーん。みんなかわいくて、迷っちゃうんだよねー」
『リクエストをいただければ、再度の投影も可能ですよ。
また、特定個体のより詳細なご紹介も可能です。
種族ごとの気性に特徴、長所に短所といった情報ですね』
「また見たいのはもちろんだけど、今と変わらない気がするんだよねー。
かわいい、かわいいって言って終わっちゃうと思うんだよなぁ」
『他のプレイヤーが最初にadoptしたe-petsのパーセンテージや、先月の新規adopt状況、イベント優勝経験のあるe-petsなども開示可能なデータとなっております。
当ゲームのサービス開始から、adopt可能なe-petsも徐々に数を増やしておりますし、ゲーム内イベントも新規のものや調整予定のものまでありますから、情報の全てが効果的なデータとは言い切れないものではありますが』
「あ、それは大丈夫。
他の人のペットも見てはみたいけど、特に参考にはしないかな。
イベント上位に入りたいっていう気持ちも、あんまりないんだー」
『はい。畏まりました。
他にも、ルーレットの様なランダム性に任せる、という方法もございます。
私が無作為にe-petsを投影していき、ウィートさまのタイミングで初めてのパートーナーを決める、といったことですね』
「あわー、ランダムかー。
一発で決めるのは嫌だけど、バラバラに見せて貰うのはアリかもなー」
なんだか、考えれば考えるほど深みにハマっていきそうかも。
だって、みんなかわいかったんだもんっ!
でも、スズメさんと話てるうちに、ちょっとづつ考えが纏まってきたかもしれない。
みんなかわいいってことは。
きっと、誰を選んでも後悔しないってコトじゃないかな。
誰を選んでも後悔しないって考えたら、それはとてもスゴイことだよね!
それに、後からペットにしたくなった子がいたら、月一の契約権でゲットすればいいんだしね!
僕はまだ始めたての、チュートリアルも終わってない状況だけど。
きっと、このゲームを長く続けるんだろうなって、そんな感じがしてるんだ。
このゲームを続ければ続けるほど、ペットが増えるし、一緒に居られる!
ずっと動物を我慢し続けてきた僕にとって、理想郷みたいな場所だもん!
簡単に、ペットにした子たちとお別れなんかしないさ!
『初日のadoptは義務ではありませんので、次回ログイン時まで考えて頂くのも良いと思います。
急いでチュートリアルを終わらせる必要もありません。
ご自分のペースで、ゆっくりとAnimal Gardenを楽しんで頂きたいと思います』
「ううん。僕、決めたよ。
スズメさん、ランダムでお願いします。
最初に出てきた子が、僕の最初のパートナーです!」
『…畏まりました。
ウィートさまの好みに合わせて、毛量の少ないタイプを除く事も可能ですが、如何でしょうか』
「…お願いします!」
『承りました。
心の準備はよろしいですか?』
あわ、今日はドキドキワクワクしっぱなしだけど、今が一番興奮してる!
ああ、どんな子かな。
スズメさんは、僕の好みにあわせるって言ってたけど…はしゃぎ過ぎてモフモフ好きがバレちゃったのかな?
「…大丈夫です! お願いします!」
『はい、投影を開始します』
ああ、緊張してきたな。
でも、大丈夫!
どんな子が来ても、きっと仲良くなれる!
優しくしよう。
大切にしよう。
今から会う子は、僕の家族になるんだから!
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Animal Garden内での個人情報保護について。
ゲームプレイ中、プレイヤーは他のプレイヤーと接触する機会が多くあります。
ゲーム内イベントや、運営や個人のプレーヤーが設定・設置したパブリックスペース。
world's fieldsなど、プラベートの設定が不可能なエリアもそれに当たります。
よって、当ゲームのキャラクターネーム設定時に、本名での登録を避けて頂くようお願いしており、未成年の方にはそれを強制とさせて頂いています。
弊社のFull_Dive_Gearのサービスの一つに、情報保護があります。
これは、プレイヤーが自分の本名や現住所、所属する学校や職場、電話番号を発言しそうだと検知した際に、装着したプレイヤーのゲーム内発言を遮る、というものです。
ご利用の際は、あらかじめ幾つかの単語を登録していただく必要があります。
稀に、異口同音のゲーム内用語を発言した時も発言を遮られることがあります。
発言の遮断は、あくまで他のプレイヤーに対しての情報保護であり、ゲームシステムには認識されることになりますので、ゲームの進行への影響は最小限だと当運営では考えています。
この機能も、未成年の方には強制とさせて頂いており、登録していただく単語は保護者の同意のもとで設定されています。
プレイヤーの外見に対してですが、初回フルダイブの際、登録して頂いた生体情報を基に、現実の骨格や重心を中心に、プレイヤー心身にかかる負担が最小限となる様に電子体を自動生成し、各Full_Dive_Gearがそれをベース体として記憶します。
ゲーム開始の度に、プレイヤーの体調に合わせてベース体からキャラクターを作成し、ゲーム世界であるAnimal Gardenにプレイヤーを投影します。
作成されたキャラクターは、骨格を現実と同様にしながらも、外見の印象は異なるように生成されますので、プレイヤーの情報保護に強く影響します。
そのため、一度登録して頂いたキャラクターの作り直しは、原則的に不可とさせて頂きます。
例外的に、プレイヤーがゲーム内アイテムで髪型、髪色、アイカラー、服装等を変更し、現実世界の自分に近づけることもできますが、全て自己責任となります事をご理解ください。
未成年の方や、任意で保護設定をされた方が現実の外見に近づいたとFull_Dive_Gearに感知されると、制限が入ります。
上記事項に基づき、パブリック設定下のエリア内での服装の変更など、一部制限が入る場合もございます。
~中略~
以上、弊社ではプレイヤーの情報保護に最善を尽くして臨んでおりますが。
当Full_Dive_Gearで、個々人の記憶領域に干渉することは不可能です。
悪質なストーカー被害などに遭われないよう、細心の注意を払って頂きたくお願い申し上げます。
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