雑巾係の麦っちゃま。

綺麗好きで掃除が大好きな碧南(あおな)葉望歌(はもか)。

本当は教室の掃除をしたかったのだが、圧に押され【廃墟廊下】と呼ばれる二階教材倉庫前廊下のほうき係に任命される。そこで、同じ場所を掃除する、雑巾係の地味系の前髪長男子、生月満(なつま)麦(むぎ)と掃除していく中で、お互いに色んなことを知っていく。
20分しかない、長くも短い掃除時間。
日常ほのぼのスクールクリーンラブ！


................でも、このほんわかとした日常は、
みんなが何かを乗り越えたからこそあるもので......。
「葉望歌は、なんで掃除が好きなの？」
「ほんとはね、.....半分好きで、半分嫌いなんだ。」

半分？
なぜ、葉望歌は。


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「麦。ごめん、私っ、ーー。」


ほうき。猫。たんぽぽ。雑巾。カーテン。ちりとり。眼鏡。.................................

ほうきはゴミをはき、雑巾は床を磨く。


清掃時間で知らぬ間にちりとりの前に、ゴミではなく、嫌な思い出の破片まで集めてしまった。


「私は麦と掃除できて、ほんとに楽しかったし、良かったって思ってるよ？ふふっ、、 君も同じなのかな？弱気な猫の麦っちゃま？」



さぁ、お楽しみと悲しみは、.....給食終わりの掃除時間に。