表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《完結》 ∞【無限】ミッション!~俺だけに与えられたシークレットミッションを達成して手に入れたSSS級の能力や神器で世界を見返す史上最強のハンターへ~  作者: 陽和
第6章~キング級ハンター草凪澄人侵略開始~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

249/405

国際ハンター会議へ⑧~異界都市アリテアス散策~

澄人が異界都市アリテアスを探索しております。

お楽しみいただければ幸いです。

「よっ……あ、闇を忘れずに……と」


 ワープを実行して地面に降り立った俺は、人から認知されないように闇を纏う。


 この街に馴染むため、先にここがどのような場所なのかを把握しておきたい。


 なるほど……夜は門が閉じるのか……。


 昼間開いていた門は固く閉ざされており、開くのを待つように門の外にテントが張られているため、この周辺は比較的安全だとわかる。


 隠密には開けられそうにないので、俺は数十メートル上にある城壁の上部を見上げた。


 飛んで越えるか……魔力は遮断されるけど、普通に入れるのかな?


 相変わらず雷で中の様子を探れていない。


 どんな街なのか期待を膨らませながら天翼で城壁の上に立った俺は、その場から見える風景に心を奪われる。


「すごく……きれいな街だ……」


 アリテアスを一望できる壁の上に立った俺は、中世ヨーロッパの都市がそのまま移してきたかのような風景を見た。


 同系色で統一された屋根や、中心へ向かうように真っ直ぐに作られている道。


 高台にはお城のような建造物が見え、所々に明りが灯っていた。


 明らかに文明が存在しており、この街はなんらかの目的を持ってここにある。


 この建物の多さは集落とは呼べない。どれだけの人が住んでいるんだ?


 建物の数から、最低でも数千はくだらない人数がこの街で生活している。


 その人たちがどんな目的を持ってこの街で生活をしているのか調べるため、俺は城壁を降りようとした。


「翼が消えたな」


 壁を乗り越えて街へ下降しようとした時、翼が消えてしまう。


 見えない魔力遮断の結界があり、体だけは通過できるようだった。


「スキルが使えなくなるなんてことはないよな? よし!」


 自由落下している最中、周りに人がいないことを確かめる。


 阻害されることなく雷を展開できたため、周囲の様子に意識を広げた。


 周りに人の気配はないため、天翔で速度を減少しながら地面に降り立つ。


「もう一度闇を使っておこうか」


 体の外で使っていた魔力が消されたため、念のために自分にかけていた闇を再度かけておく。


 準備が整い、門から離れた俺は城門の前から延びている道へ足を運んだ。


 まばらな大きさの石で舗装された道、見たことがない街並み、この雰囲気! わくわくしてくる!


 海外旅行をしたことはないが、この心が弾む感覚はそれに似ている気がする。


 城門の近くにいるにもかかわらず、行きかう人の姿がちらほらあり、中心部に向かうにあたって多くなっている。


「門の近くは人がいないと思っていたけど、そうでもないみたいだ」


 行く宛がないので、人の気配が多い場所を探りながら街を散策することにした。


「飲食店に人が集まっているのかな? テーブルを囲んで食事をしているような気配が沢山ある」


 気配が集中しているお店が多数あり、夜はお店で食事をするような考えなのかもしれない。


 人のいない建物の部屋の内装を探ると、キッチンのようなものがあるほうが珍しい。


 興奮しすぎて独り言が多くなってしまっているが、周りの人には俺の姿自体が見えていないようだ。


 ゆっくりと歩きながらキョロキョロと建物を眺めていても、誰も俺のことを気にしている様子はなかった。


 今は閉まっているお店の看板へ目を向けると、視界が少しぶれる。


【武器・防具屋】


 飛び込んできた文字に目を見張り、思わず足を止めて他の看板にも目を向けてみる。


【道具屋】【本屋】【祝福付与】【修繕受付・武具全般】


「おぉぅ……すごいな……」


 自分の目が文字を勝手に翻訳していることに、思わず感嘆する声が口から洩れた。


 見えている看板の内容にも興味をそそられ、店内を見てみたくなってしまう。


「おい! この辺でモンスターの姿は見てないか!?」


 俺がどうにかして閉まっているお店へ入れないか画策をしていたら、野太い声が道の中心から聞こえてくる。


 声を出している人を中心に6名ほどの武装した人たちが、往来する人々をかき分けながら歩いていた。


 酔っぱらっているように顔の赤い男性が声を出している人へ近づこうとしていたため、後を追う。


「レックス!? 血相を変えてどうしたんだ? なにかあったのか?」


「ああ、お前か。実は、結界を越えてモンスターが侵入した可能性があるらしいんだ」


「本当か!?」


「俺たちはさっきまで集会所にいたんだが、受付のシエンナが緊急クエストだって言って、街の調査を依頼してきたから間違いない」


 知り合い風の2人の会話を聞き、結界を通過したモノを察知する人か物があることがわかった。


 俺が結界を通過してからそんなに時間が経っていないことから、方向も断定しているものと考えてよいだろう。


 この人たちについて街を歩くのがよさそうだな。


 今男性たちの間で交わされた2・3のやりとりで、【集会所】や【クエスト】という単語が飛び交った。


 集会所は人が集まる場所だとして……クエスト? どんな意味で使われているんだ? 探求?


 事情を聞いた男性は完全に酔いが覚め、身震いをしながらキョロキョロと首を動かした。


「そうなのか……この辺でモンスターは見ていない。いるとしたら路地裏だな」


「ありがとう。おい、二手に分かれてくまなく捜索するぞ」


 二手に分かれた人たちの片方を追いかける。


 路地裏に入り用心深く一歩一歩足を動かす姿を見ながら、この人たちがこの街でどれくらいの実力者なのだろうかと疑問を持つ。


 この人たちは集会所からの依頼(クエスト?)で、街にモンスターがいないのか調査をしている。


 街の安全という面から考えれば、弱い人にやらせるような仕事ではない。


 考えれば考えるほどわからない……一番高くて神格3の人しかいないなんて……


 まとめ役だと思われる声の太い男性の神格は3で、上限が4。


 他の人は神格が2しかなく、本当にその能力で街をモンスターから守れるのかと不安になる。


 声が野太い男性の集団は念入りに探索を行なった後、先ほど分かれた人たちが合流した。

ご覧いただきありがとうございました。

もしよければ、感想、ブクマ、評価、待ってますので、よろしくお願いいたします。

特に広告の下にある評価ボタンを押していただけると、大変励みになります。


次の投稿は11月6日に行います。

次回も引き続き読んでいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ