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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 朝食を済ませたのち、俺とサラはシャルロットの提案でギルドへと案内してもらうことになり、3人話ならが向かうことに。

 因みに、サラの服装についてだが、シャルロットが自身の屋敷から自分のお古だと言って持って来たフリフリなゴスロリ服をまるで着せ替え人形の如く着替えさせられ、サラの今はなんというか、お人形さんみたいな感じになっていた。

 黒と紺をベースにした膨らんだフリルとレースをこれでもかと言うほど着飾ったスカートのドレスに、レースついた紺のケーブ。頭にはドレスに合う紺のヘットドレス。

 動きずらそうであるが、本人曰く動きやすいだそうだ。

 

 まあ、サラが気に入っているようなのでさほど気にはしない。

 それよりもだ。

 

「ギルドってどんなところなんだ?」

「どうと訊かれましても……。そうですね、冒険者が集まりクエストを受けて仕事ををする場所という感じですかね?あとは、集会場のような場所があり食事が取れます。意外と大きい施設ですよ」

「なるほど。因みに冒険者ってのは多いのか?」

「ええもちろん、ツルギさんのような救世主様ももちろん中にはいます」

「例えば?」

「有名な方ですとやはり水の女神ミレアスフィール様の救世主様のジンさんでしょうか」


 水の女神ミレアスフィール。あの俺をいらないと追放した女神の契約者。

 どんな奴なのだろうか。

 正直、あの女神の感じからまともな奴には思えないが――。

 

「ほら丁度」

「あん?」


 言われて前方を見ると、とある建物の前で立つ鎧の男が一人。

 

「やぁシャルロット嬢、戻っていたんだね」

「ええ、無事とは言えませんがこの通り」


 青髪に蒼の瞳。美形なイケメンな感じで白銀の随分と派手な鎧を着ている。

 その男はシャルロットと話それから俺を見ると、フーンと鼻を鳴らすと薄く笑い飛ばした。

 

「シャルロット嬢、彼は?」

「ツルギさんです先のダンジョンでは力を貸して下さった方です。彼も救世主様なのですよ」

「へー、君がミレアスフィール様が言っていた」

「なんだよ」


 上から下に全身を舐めますかのように観察、すごくいやな気分だ。


「いやね、ゴミが一人余分な事をしていると言われていたからね。なるほど確かにミレアスフィール様の言う通りゴミだ」

「ジンさん!!」

「そう怒らないでくれたまえよシャルロット嬢。オレは見たままの事実を言ったまでだよ」

「ツルギ」


 そのやりとりを遮るかのように、つんつんとサラが俺のコートを引く。

 

「こいつ、きらい」

「ああ、俺も嫌いだ」

「ほう」


 その瞬間。

 

「はうッ!?」

「サラ!?」


 サラの目の前にミレアスフィールの契約者が瞬間移動したと思ったらサラがくの字に曲がって吹き飛んだ。

 

「っ……ゴホゴホっ!?」

「大丈夫かサラ!!」


 慌てて倒れたサラに駆けよると、どうやら何かにみぞおちを蹴られたみたいで苦しそうにむせている。

 それを俺は介抱しながら目の前の薄ら笑いするミレアスフィールの契約者を睨みつける。

 

「ジンさん!!」

「騒がないでくれないかなシャルロット嬢。オレを悪く言った彼女が悪いんだ。それに、こうも容易と本当にゴミだということを実感するよ」

「お前」

「お前じゃない。オレにはジン・カラスカという名があるんだ、その辺のザコどもと一緒にしないでくれるか」


 同時。

 

「グハッ――ッ」


 俺の体は宙に舞った。

 なんだ今の、何かに蹴り飛ばされた。

 それも一瞬で、ジンがなにかをしたというのは見えなった、だが明らかに何かに蹴り飛ばされた。それが見えない何かなのかどうかは分からないが、確かにその痛みと感覚は残っている。

 

「ほおうら、オレをきらいだなんて酷いじゃないか」


 そうして、そばにいたサラを後うことか再び蹴りだした。

 

「はうっ!?」


 胸に一発、

 

「っ――いだっ」


 それから勢いよく踏みつぶすように、胸、腹、腕、そして頭。

 

「やめてくださいジンさん!!」

「イヤだよ」


 片足でサラの頭を踏みつけながら、冷たく睨んだ視線にシャルロットが怯み止めようとした足が止まる。


「オレは教育をしているだけだ。随分としつけがなっていないようじゃないか?」

「っ……」


 瞬間、サラの手に現れ片手で銃口を向けたライフルが吹き飛び吹き飛んだライフルは瞬き光の露となり消え去る。

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