チート能力は無理だったけどチートアイテムもらって異世界転生
なんやかんやでひとりの男が死にました
「わたしは ふるきかみがみの ひとりです あなたはしにました」
「マジで?」
「そりゃあもうすごい死にっぷりで」 プークスクス
「どんな死に方したのよ?」
「ブフフ いやあもう有史以来稀に見るものすんごい死にっぷりでしたよ ブフォエッホ」
「ねえ、どんな死に方だったのよ、ねえ!!」
「まあそれは置いといて」
「いや気になる。すっごい気になる。」
「今流行ってる異世界転生ですよ異世界転生っっ!」
「チート能力で俺TUEEEEハーレムできるんですか。やったー!!」
「なにいってるの! そんなの むりだわ」
「何のための異世界転生なんですか!やだー」
「チート能力がむりなんであってなにもあげないとはいってないわ」
「そこんとこ詳しく」
「能力じゃなくてアイテムをあげるわ」
「ほうほうそれで?」
「5分で倍になる栗まんじゅうをあげるわ 食べればなくなるし、割ったりつぶしたりすれば増えなくなるわ」
「24時間で宇宙が破滅するやつじゃないですか!もっと別のくださいよ!!」
「丸ごと一個の栗が入った豪華仕様!神の力で腐らないから食べ物に困りませんよ」
「人間の手におえるものではありません。チェンジで」
「じゃあ5分で倍になるどら焼きにするわ 中の餡はランダムに変わるから飽きないの」
「味じゃねえよ!5分で倍になるとかやめろよ!!」
「5分で倍になる金塊はどう?」
「なにその倍々縛り」
「セットの皮袋いっぱいになれば止まる安全装置つき!手のひらサイズだから持ち運びも楽チン!お値段イチキュッパ!イチキュッパでございます!!」
「それならいいけど・・・金とんの?」
「いえノリです」
「あっはい」
「じゃあそういうわけですので転生始めます」
「これで大金持ちだぜ!ハーレムハーレムゥ!!」
開始五分で盗賊に金塊入り皮袋を盗られました。
これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょう。
これを読んだあなた。
どうか皮袋を閉じてください。このままでは世界は金塊に埋め尽くされてしまいます。
それだけが私の望みです。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも思いついちゃったんだ
ランダムどら焼きを女神が勧めるところをね。
後はもう勢いさ