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第一章 「善意と欲望」 1-2


 2.



 そうして。いつも通り一日の授業が終了し、放課後を迎えた。

 生徒を開放するチャイムが鳴り響く中、自分もみんなに倣って帰り支度をする。

 朝から降り続いていた雨は既に止んでおり、窓の外は曇りの空模様に落ち着いていた。晴れになるまで天気が回復しなかったのが残念ではあるが、曇りにまで回復してくれただけでもありがたいことであった。

 帰り支度を済ませると、足早に教室から廊下へと出る。途中で亮太から遊びの誘いと、白藤から剣道場への召喚命令をかけられたが、両者共に(後者とは一悶着あったが)納得してもらった上で断った。

 この後に詰まっている自分の予定を考えると、どこかに寄り道していられる余裕など少しもない。買い物もそうだが、一昨日から手をつけていない桂子さんから言われた魔術の課題を今日中になんとしても仕上げておきたいのだ。次の日に済ませる、と本人に向けて言い切った以上、今日中に仕上げなければ自分の信用に関わる。

「相原君。ちょっといいかしら?」

「え?……あっ、京子先生」

 教室を出て二階から一階へ階段で下り、職員室前の廊下を歩いていると、突然自分に向けてかけられた声に呼び止められる。

 足を止めて振り返ると、そこには朝に亮太とのやり取りで話題に上がった白藤の姉、白藤京子さんが立っていた。

「どうしたんですか?すみませんけど、今日は俺この後予定が詰まっているので剣道場には行けませんよ」

「ううん、そういう話ではないのよ。けど、来れないのは少し残念ね。あなたが剣道部にいないと、妹が荒れそうで不安だわ」

「……あの、それ笑えないんでほんとに勘弁してくれませんか?」

 教室で本人と実際に言い争った直後でもあったので、尚のこと冗談に聞こえなかった。

「それはともかくとして。……相原君。朝は妹の手伝いをしてくれてありがとう。それから、ごめんなさいね」

「どうしたんですか、急に。というか、なんで京子先生が今朝の事を?」

「お昼に奈々から話を少しね。聞いてみれば、またあなたを無理やり呼びつけて色々と手伝わせたみたいじゃない。それに私の冗談を聞いた今のあなたの反応を見る限り、奈々と放課後のことで言い争った直後でもあるようね」

「……お見通しなんですね」

 京子先生は妹の事に関しての場合のみだけどね、と微笑みながら、しかし明るくない表情でそう答えた。

 長く一緒に過ごしてきた姉妹だからこそ分かるのだろう。白藤も随分前に京子さんと似たような台詞を言っていたような気がする。たとえ本人に詳しく話を聞かなくとも、関わった人間のほんの少しの仕草や表情から互いに何をしていたのかある程度把握できるのだ、と。

 要するに、京子先生は心配なのだ。

 真面目で思いやりはあるが、その実杓子定規な性格で他人との歩調をなかなか合わせられない。そのせいで他人からの誤解を招いてしまい、どうしても孤立しがちになってしまう妹のことが。

「けど、別にそんな気にすることでもありませんよ、京子先生。あいつが俺をこき使ってくるのにもそれなりの理由がありますし、俺も自分の意志であいつの頼みを受けているだけですから」

 そんな京子さんの心配を少しでも払拭したいと思い、俺は自分の正直な気持ちを伝えた。

「ええ、それは分かっているのよ。でも――」

「それに、本当に嫌なことや自分にできないことをさせられそうな時は断固として拒否する心づもりでいますから。ま、あいつがそんなことをさせるような質の悪い人間じゃないから、断る理由が見つからないので困っているんですけどね」

 俺が苦笑いを浮かべながらそう話すと、京子先生は少しだけ驚いたように目を見開いて俺を見つめてくる。そして、京子先生は何か安心したようにほっとため息を吐き、再び小さく笑みをこぼした。

「それじゃあ、俺そろそろ帰りますね。ちょっと時間的にまずい感じなので、これで失礼します」

 そう言って京子先生にさよならを告げると、校舎の出口に向かった。

「あっ!待って相原君。最後に一つだけいい?」

 だが、京子先生に再び呼び止められて、俺はもう一度足を止めて振り返る。

「ありがとう、相原君。あの子のことを誤解しないでくれて。色々と苦労はするかもしれないけど、これからもどうか妹をお願いね」

 ……なんか、照れ臭く感じるお礼だった。



        *                      *        



 京子先生との会話を終え、校門を抜けて学園を出ると、俺は急いで下校した。

 昨夜桂子さんに押し付けられた買い物も途中に寄ったスーパーで済ませ、備蓄を切らしていた家の食料問題はひとまずこれで解決である。

 ただ下校途中に寄ったとは言え、買う量そのものが多いのもあって買い物を済ませるのにかなり手間取った。またスーパーのある場所は家から割と離れた位置にある上に、買い込んだ大量の荷物が足枷となったせいでそこからの帰宅にかなり時間がかかり、家に着いたのは既に時刻が夜の七時を過ぎた頃だった。

「ふぅ……、やっと着いた。桂子さんは……まだ帰ってきてないか。まあ、今回の仕事は戻ってきた管理人と色々今後の取り決めとか方針なんかを話し合わなきゃいけないみたいだし、帰りが遅くなるのも当然と言えば当然だよな」

 昨夜の桂子さんから聞いた話を思い出しながら、改めて今後自分たちはどうなるのだろうかと思い始める。

 桂子さんが瀬戸口の霊脈を今まで所有していたのではなく、元々の管理人から預かっていたという事実には少しばかり驚かされた。だが、その管理権を魔術協会の公認で預かっていたのであれば、まず間違いなくその権利は元々の管理人に返還するのが当然だろう。

 詳しい事情は分からないにせよ、桂子さんと知り合いであった魔術師や協会との複雑な取り決めの上で自分たちはここの土地に根城を構え、霊脈等を好き勝手に使うことが今までできたのだ。下手にそうした利権に固執したりすれば、戻ってきた管理人と対立、殺し合いになるのみでなく、最悪魔術協会からの容赦ない処罰に発展しかねない。

 まあ、あの人に利権とか対する執着は微塵もないであろうから、霊脈の管理権に関する返還はすんなりと進むだろう。問題は今後、自分たちがその霊脈の使用を一部でも好き勝手に使ってもよいかの折り合いをつけられるかどうかである。

 魔術師にとって住み着く土地の霊脈を確保することは、人が生きていくために衣食住を確保するのと同等に必要不可欠なことだ。魔術師が自身の拠点を構える際において、霊脈からのによる充分な供給魔力がなければ修める秘術の研究を円滑に進めることができないだけでなく、他の魔術師と争いが起こってしまったいざという時に充分に守りを固めておくことができなくなってしまう。

 魔術師は条理の外にある存在だ。倫理で是非を問われることのない果てしなく冷たい世界で生きている。自分が利益を得るためならば自身の相手のみならず、無関係の一般人を巻き込み命を奪うことも厭わないような外道の魔術師などざらでない。

 協会も魔術の存在を露見させる恐れがある、として個人的な闘争は極力控えるように戒めてはいる。だが、それらが慎重に隠蔽され、秘密裏に行われる限りにおいては黙認しているのが実情だ。結局のところ、自分の身は自分で守るの決まりよろしく、魔術師は普段から十全な守りを固めて万が一の備えをしておかなければならないのだ。

「この家も普通の住宅家屋に見えて、実際には色々と弄りまくって繋いだ霊脈から、充分な魔力を供給してもらって鉄壁の要塞を築いているからな。……あくまで魔術的なだけど」

 しかし、その魔力の供給元を今後も確保できなければ危険と隣り合わせでここで生きていくか、他の土地に移って新たな根城を構えるかのどちらしかない。どちらにしても非現実的な選択だ。

 ……まあ責任を負う立場でもない俺がそんなことについて悩んでいても、何か良い方向に状況を変えられるわけではない。その責任を負う上で必要となる知識や実力。それらを少しでも早く得るためにも、今は自分がしなければならない義務や努力に力を注がねば。

 桂子さんの首尾が上手く進んでくれるように祈りつつ、俺は前日から手を付けられずにいる魔術の課題を済ませるため、自分の部屋に向かった。




 自分の部屋に入ると、俺はすぐに課題に取り掛かった。

 と言っても、課題それ自体は極めて小規模であり、取り掛かる上で大がかりな儀式めいた魔術のように入念な下準備を整えなければならないわけでもない。内容も、「魔力循環の効率の限界値向上」と普段行っている鍛錬の延長というか応用みたいなもので、聞くだけであれば大して難しいように思わないだろう。

 だが、規模に違いはあっても魔術における鍛錬や課題にはいつでも危険が付いて回るのが絶対だ。基礎の基礎、手間暇かけない簡単なものであっても、気を引き締めて臨まなければ最悪の場合自滅を招いてしまう。

「――――――――」

 結跏趺坐に姿勢を取り、呼吸を整え目を閉じる。

 頭の中をできるだけ白紙にし、内側に向けてのみ意識を集中させる。


「――、」


 自己に暗示をかけるよう、言い慣れたを小さく呟く。

 いや、それは本当に自己暗示そのものだ。

 生まれついて自らに備わった魔力炉心と、自身で培い頭脳に刻んだ魔術の知識を繋ぎ、一個の生命である自己に変革をもたらす。

 魔術師と言えど、充分な魔力さえあれば何もかも無制限に魔術を行えるというわけでもない。自身に対して最も強く働きかける詠唱を唱え、その肉体から湧き出る用い、大気に漂うを取り込み、働きかけることで初めて神秘を具現できる。そのために自らの肉体を媒介として、疑似的に魔術の作動機械へと作り変えねばならないのだ。


「――炉心加圧、正常。炉心内部、循環開始」


 詠唱を重ね、徐々に次の段階へと工程を進めていく。

 詠唱の種類や唱える数の量は、各魔術師によって違いが生まれる。その違い自体で魔術の優劣そのものが決まるというわけでもないが、高度な種類のが多く、自己により強く働きかける韻を含んだ詠唱は魔術のキレの度合いを変えるのでまったく無意味というわけでもない。

 詠唱が長ければ長いほど行使する魔術の規模や深みは比例して増していくが、その場合魔術師同士で戦いが起こった際に迅速な対応がしにくくなる欠点が大きくなってしまう。逆の場合もまた然りで、詠唱が短ければ手際よく魔術は行使できるが、その分規模やキレは弱まってしまう。

 それらのバランスを考慮しつつ、自己を変革させうる詠唱を習得できた時、改めて魔術師は本当に魔術を学ぶことができる。


「――循環正常。炉心内部、回転上昇」


 一通り魔力の巡りを整えると、いよいよ今回の課題である「循環効率の向上」に取り掛かった。

 『循環効率の向上』は詠唱による魔術の手際の良さやキレなどとは違い、肉体に巡る魔力の流れそのものを促進させ、魔術行使の際に発生する肉体への負荷や魔力のを極力減らすことを目的としている。

 一見、ごく普通のことではないかと思うかもしれないが、実はこの手の手法、長期に渡って訓練を続けなければ最終的に成果を上げることができない。

 魔術師にとって最も優先しなければならないのは、自ら考案した新たな魔術や自らの一族が次代に託し続けてきた魔導を、さらなる高みへと昇華させること。そのためには一日でも早く魔術を学ぶ過程を終えて、魔術を探求する段階へと到達せねばならない。

 つまり隠された秘術や新たな分野を拓こうと試みる魔術師にとって、既に解明している魔術の改良を目指す行為自体が完全に寄り道なのだ。

 そんな魔術の道を進む上では完全に寄り道と言えるこの課題を、なぜ俺が今こなしているのかというと色々と複雑な事情が混ざっているため一概には説明しづらいが、一番の理由としては俺が魔術師として致命的とも言うべき欠点を抱えているからだ。

 ――何を隠そう。自分こと相原洋介はまともな魔術を行使することができないのである。

 まっとうな魔術師がこの言葉を聞けば、絶句してしまうほどのものであろう。いや、しないほうがおかしいことだ。

 もちろん魔術を行使することがまったくできないというわけではなく、先程から行っている魔力循環や簡単な、そして魔力そのものを熱エネルギーへと変換する『熱量変換魔術』とその応用、など基礎的な部類までなら普通に行使できる。


「――回転継続。上昇指数、調整開始」


 しかし、そこから先の魔術を学ぶ工程へ自分は進めることができない。

 基礎過程を終えた魔術師は次の段階として、自らの持つ魔力の属性を特定してそれに沿った魔術を専門的に学んでいく。

 魔力の属性とは魔力そのものの性質ではなく、正確には魔力を巡らせる術者そのものの循環構造によって生じる魔力の状態変化と呼ぶ方が適切だ。個人の数だけ変化の量は存在し、その中で広がるが存在する。結果としてその状態変化の総量は膨大となる。

 ただ、魔力の属性とは基本的に親から子へ遺伝継承されるため生まれついて定まっている公算が高い上、ごく稀に本人が親とは異なる魔力属性を、あるいはその両方を持っていたとしても基礎課程の段階である程度判明できる。

 なので基礎を終えた時点で、自身の修めるべき魔術の道筋はほとんど決まっており、魔導を修める上ではさして大きな障害になることはないのだ。

 ところが俺の場合、その魔力の属性を基礎の段階で判明できず、また詳しく調べても特定することができなかった。

 桂子さん曰く、おそらく自分の身体の魔力循環の構造が他のそれと異なりすぎているせいである種の副作用を起こしているだからだろう、とお世辞にも納得するにはあまり充分とは言い難い結論を、昔詳しく検査をした際に貰っている。

 桂子さんを疑っているわけではないが、何も教えてくれない以上あの人の言った結論に訝しんでしまうのも仕方のないことである。


「――――っ。調整継続。炉心状態、最大出力っ」


 そうしているうちに魔力循環は工程の最終段階を迎えた。今回の課題での最も肝心なところは、この最終段階で最大出力のままどれだけの間維持できるかどうかである。

「っ、ぐ、う――!」

 身体のあちこちで焼き切れるような鋭い痛みを感じつつも、俺は炉心を最大出力で稼働させ、魔力の循環を維持し続ける。これだけの苦痛を感じるというのに、成果を得られる可能性が限りなく低いというのは何とも情けない話だが、まともに魔術を行使できない相原洋介にとって、これが自分を守れる確率を上げる唯一の鍛錬なのだ。

 鍛錬を始めた最初のうちは、何度やめようと思ったか分からない。しかしその度に自分にここで音を上げれば魔術師としていつまでたっても半人前まま一生を送ることになる、と言い聞かせてきた。魔術をまともに使えない自分だからこそ、逃げ腰になってしまうのを認めてはならない、と。

 



 そうして一体、どれほどの時間が過ぎたのだろうか。

 既に俺は炉心の稼働は止めて身体の魔力循環を落ち着かせており、部屋の床に寝そべって息を切らしながら天井を眺めていた。

「――はぁ、はぁ、はぁ。くそっ。出力は変えてないのに前の記録と比べて落ちてる……。やっぱりほんの僅かでも期間を空けたのが響いてるな」

 寝そべったまま部屋の時計を確認すると、悔し紛れに拳を床に叩き付けた。

 炉心を稼働し最大出力で維持し続けてからまだ二〇分少々しか時間が経過していない。それなのに身体は全身、水をかけられたように汗まみれで疲労で起き上がることもままならず、鋭さと鈍さの入り交じった痛みも所々で感じる。

 以前までなら三〇分以上はノルマとして達成でき、順調に進められれば四〇分までの継続を次の目標として定めることも充分に可能な練度であった。それが今やこのザマである。

「今はまだ取り返すことのできる範囲だから大丈夫だけど、今回みたいなヘマを今後も続けてしまうようじゃ、桂子さんの言う通りにした方が良いのかもしれないな……」

 荒れた息遣いを次第に整え、身体に問題がないかどうかの確認を済ませると、ため息交じりにそう呟いてしまう。

”――本業に支障が出るようなら、余計な事を続けようとするのは止めておけ“

 昨夜桂子さんから言われそうになりかけた台詞が、頭の中で響き渡って思い出してくる。

 あと一年。それまでの期限の内に俺は魔術師として生きるかどうか、そしてその生きる覚悟を一切の迷いなく決めなければならない。

 自分に対して設けられたこの期限。本人の意思などに構うことなく粛々と一人前へと育て上げられる他の普通の魔術師と比べれば、はっきり言って充分すぎると言っていいくらい恵まれた猶予期間と言えるだろう。まがりなりにも、魔術師になるかならないかの選択肢が自分にはあるのだから。

 もちろん自分の進むべき道は魔術師になることであるというのは分かりきっている。生まれ持って異質な力を備え、その力対して責任を負わなければならない状況に置かれる自分自身のことを考えれば、この道は逃れることのできない自分の運命に違いない。

 ただ、その決まりに従うだけで自身が何も考える事なく道を歩んでも良いのであろうか、などと数年ほど前から俺は思うようになった。運命に無理して逆らうのはどうかと思うが、運命に従うだけなのは逃げているのと同義ではないか、と。

 随分前にこの相談を桂子さんに持ちかけた際には半人前のくせに生意気な野郎だな、と呆れ半分にため息をつくという予想通りの反応を見せてくれた。ただ、そのまま適当にあしらわれて終わるのではなく俺の悩みを真剣に考えて、俺自身はどうしたいのかと聞いてくるなど真面目に相談には乗ってくれた。

 結果、魔術師として生きるのを強制はしないが、魔術の世界で成人とされる十八歳までに普通の人間として生きるか、魔術師として生きるのかを決断するということで話がついて今に至るという具合だ。

 魔術の師であるはずの桂子さんが、そんな形で自分のわがままを許してくれたことに正直今でも驚きは隠せないが、おそらく桂子さんはこれを機会に俺に魔術師が決断を下すということの重さを僅かでも伝えようとしてくれているのだろう。

 しかし、桂子さんがなぜ自分にそこまでの気遣いと優しさをかけてくれるのかについてはよく分からない。一応、一緒に過ごしている同居人に対するささやかな親切と考えれば納得できなくもないが。

「洋介、帰ったぞ。――鍛錬終わって息が上がりまくってるかもしれんが、疲れた上に腹が減って仕方ないから飯と風呂の用意頼む。というか、やれ。今すぐ」

 ……前言撤回。あの人が俺に気遣いと優しさをかけてくれるなんてあり得ないことだ。

 疲労と痛みで動かせない身体を無理やり動かしてなんとか立ち上がると、自分の部屋を出て一階に下りた。

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