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第四話 狐子・人生終了?

穂波でっす!

お待たせしましたぁ。

ちょっと忙しくてうにゅうにゅしてました(;^^

これから頑張って書きますのでヨロで〜す!

「ちょ!ヤバいわよ!」

狐子が焦りながら叫んで智狐を振り返ると、既に智狐の鼻が尖り始めている。

「狐子ちゃんも早くコン!」

服から抜け出すように跳躍し、鬼の肩に喰らい付いた智狐に向かって

「わ、解ったわよ!ちょっと耐えてて!」

と答えて変化し始める狐子だったが、変化しなれている智狐と違い

狐子が変化しきるのには多少時間が掛かってしまう。

「きゃん!」

鬼の腕に掴まれ、無理矢理引き剥がされた智狐が悲鳴を上げるのを見て焦る狐子。

「狐子ちゃん、早くうっ!!」

智狐が鬼の腕から逃れ、飛び退こうとした時に

二本に分かれた尾の片方を掴まれ、振り回されて壁に叩き付けられてしまった。

「きゃうん!」

ビクン!と大きく跳ねて悶える智狐。

「まずはこっちから喰ろうてやる……」

床の上で悶える智狐に手を伸ばしかけた鬼が、ピタリとその手を止めた。

「今度は私が相手だコン!」

鬼の背中に、智狐の変化体よりも二廻りは大きく尾も四つに分かれている

狐子の変化体が跳躍しながら襲い掛かる。

鬼が振り返るよりも早く、狐子は太い首筋にガッと喰らい付いた。

「ぐえああああ!」

鬼が苦痛に吼え、狐子を引き剥がそうと豪腕を背中に廻すが

狐子は器用にその腕を避けて牙を更に食い込ませる。


「コーーン!」


その時、なんとか回復した智狐が鬼の股間にはっしと喰らい付いた。

「ぐおおおおお!?」

鬼の口から、苦痛の様な快感の様な、なんとも言えない叫びが漏れる。

「はむはむはむん……こーん……」

喰らい付いた智狐の顔が、とても美味しそうな蕩け顔に変わって行くのを見て

「ちょっと、最初は私に譲るって言ってた癖にコン!」

と思わず首筋から牙を抜いて文句を言ってしまう狐子。

「ぐおおお……おお、お?おおう!」

その瞬間、鬼の姿がブウン、とブれて元の人間の姿に戻り始めた。

「あーーーー!もう出させちゃったコン!」

しゅるるる、と縮小するように人間の姿に戻った鬼がビクンビクン!と振るえ、

ヘナヘナと床に崩れ落ちる。

「えへへ〜、ゴメンね狐子ちゃん。だって、ああするしかなかったんだコン」

「むーーー!コン!」

シュルシュルと人間の姿に戻る二人。

「ちょっとぉ!まだ口の中に入ってるんじゃないの?」

がっしと智狐の肩を掴み、ずずいと迫る狐子。

「ちょ!何する積りなの!」

必死で逃れようとする智狐をぐっと押さえてぶちゅっと唇を押し付け、

無理矢理に智狐の口の中に舌を出しこむ。

「むーむー、むー!!」

壁に押し付けられ、強引に唇を奪われた智狐が手足をぶんぶかと

振り回しながら抵抗するが力ではとても適わず、

少ししたらくたんとおとなしくなってしまった。


ずちゅるるるるるるる……


ビクビクと震える智狐にしばらく吸い付いていた狐子だったが、

「もう!殆ど残って無いじゃない!」

と文句を言いながらバッと唇を離す。

「ひどいよ狐子ちゃん」

半泣きでへにゃへにゃと崩れ落ちながら、智狐が弱々しく抗議の声を上げた。


ブウン……


一瞬耳障りな音がして、静かだった世界に音が戻ってくる。

「あら、時間が動き始めたわね」

ふう、と溜息を付きながら智狐とレイを見下ろす狐子。

そして、素っ裸の智狐に気付き、自分達が変化したまま

服を着忘れていた事をようやく思い出した。


「ヤ!ヤバッ!!」


また見計らったようなタイミングでトイレの入り口のドアノブがカチャ、と音を立てて回り、

「ひょええええ!」

狐子が叫びながら床に散乱した自分の服をかき集めるも

すでに間に合うワケが無く、無常にもドアは大きく開かれてしまった。

トイレの中には素っ裸の智狐、狐子、おまけに下半身丸出しのレイ!


”さよなら、私のキャンパスライフ……さよなら、愛しき普通の日々よ……”


狐子が涙と鼻水を溢れさせながら頭を抱え蹲るのを冷やかに見詰め、

「よーこそ、こちら側へ♪」

等と嬉しそうに呟く智狐の目付きはこれまで見た事が無い程邪悪だった。


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