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寂しい理由  作者: ケイコ クロスロード
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おとなの宿題

人にお金を出して貰ったら、後でその分の借りは返すとか、人より少しでも多く気働きするとか、遠慮するとか、そんな行動を取っていればもっと早く堅実な恋愛対象に出会って結婚していたかも知れない。

そして家庭の中で自分をいつも後回しにする生活を幸せなのだと信じて生きているかもしれない。

ふと、そんな考えが頭をかすめたが自分の在り方を本気で悔いているわけではない。

百貨店勤務も嫌気がさしたら居辛くなる前にさっさと辞めて、今の職場では最低限だけ仕事して、気配りも遠慮もしない。

だから20年間も頑張れたと思う。

人付き合いの為にお金を出していたら今の貯金は貯まらなかっただろう。

普通預金の残高が幾らかまとまった金額になる度に定期預金に振替えて来た合計が一千万円余りになる。

この蓄えは親元を離れず出費を嫌ってきたからこその賜物と思える。

不思議なことに、そうやって貯めて来たお金をマンション購入に充てることを惜しむ気持ちは全くなかった。

まるで、そうする為であったかのように、自然なお金の流れに思えた。

プリントアウトした間取り図を持って、午前のお茶をしている社長の奥さんの前に座った。

小さな不動産会社の社長の妻だと言うのに会社を盛り立てようとか、夫と社員の緩衝材になって雰囲気を良くしようとか、会社の役に立つと言う覇気の全く無い女性である。

そのせいか香織の言われた事しかし無い横着な働きぶりに何も感じないらしく、香織に20年間、変わらず好意的である。






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