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寂しい理由  作者: ケイコ クロスロード
67/80

無題

日当たりも風通しも良さそうな角部屋で、隣室も一件しかなく間隔もポーチを隔てている。

仮に隣人が極端な宗教活動をしていても今の暮らしほど巻き込まれはしないだろう。

そして何よりも「※ペット可(条件有)」の添え書きが胸に響いた。

条件有と言ってもエレベーターなどで場所を占める恐怖さえ与えかねない大型犬とか、四六時中吠える犬とか、逃げたときに騒動になる大蛇みたいなものはマンション内のペットとして難色を示される、常識的な範囲の話しだと思われる。

室内だけでおとなしく飼われている共用廊下にすら出ない茶々のような老猫はペットとして普通に認められるだろう。

ディスプレイの間取り図をながめながら、ミスト機能のついた浴室、洗浄器付きのトイレを使う快適な生活を思い描いている。

夜な夜な排水溝からゴキブリが這い出して来る風呂場、いまだに和式で、しゃがむと額が壁にぶつかりそうになる狭いトイレと決別出来る。

これまで、無数の他人の住宅ローンの試算を見てきたが初めて自分の為にシュミレーションする気になった。

時給計算の給料でボーナスも昇給も当てにならない割に頭金に充てる貯金はそこそこ貯めたと思う。

派手好きな割に元来ケチで、おこずかいを貰うような子供の頃から自分の持ち金が減るのを極度に嫌う癖が有った。

お菓子は親に買わせ、貰ったおこずかいでは絶対に買わなかった。

成長してもケチは変わらなかった。

同性の友人との食事でも一度奢ってもらったとしても別の機会に奢り返した事はない。

同性でさえそれだから、例え恋人でなくても勤めていた会社での男性との食事で割り勘など有り得なかった。



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