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寂しい理由  作者: ケイコ クロスロード
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おとなの宿題

会社に家を買いに来る家族連れも怪しいのがやってくる。

小さな不動産会社だけに色々な客に便宜をはかって生き延びている。

年ばかりとって勤続年数が浅く、一定収入がないのにローンを組みたがる客が居る。

そんな時はお決まりの架空の会社に勤めていることにして、借り手にどう考えても不利で高利のローン会社を紹介する。

同席している奥さんを見たら必ず、こんな損になるインチキな事をしてまで家を買う男とどうしても結婚したかったのかと思ってしまう。

つまらぬ男に従い、子供を産み育て、苦労して働いた給料も家計の為だけに消える。

何の考えも無しに、楽な生活を保証してくれる結婚を待っていて、独身のままで、おばさんと呼ばれる自分の方が全然ましな馬鹿ではないか。

ある時、それはいつもの売り物件の概要を入力しようとしていた時だ。

ふとその中古物件の間取り図が浮き上がって見えた。

地下鉄中央線の徒歩圏内、中央区のビジネス街だが、ファミリータイプのマンションも散見する為、生活に必要な便利なスーパーもちゃんと有る。

築31年のマンションだったが一年前に大規模改修工事を終えたばかりで外観は美しい。

間取りは3LDKをリフォームした2LDKで、リビングの広さを強調している。

築年数は古いが50才の自分がこれから住むには適当だろう。

価格は1400万円。

相場より少し安いが重大な瑕疵が有るせいでの価格設定には見えなかった。

20年物件を眺めてきた経験から、売り主に欲が無く、売却し易いように相場より少しだけ値を下げた好ましい物件に思えた。


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