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光のモテ期。

俺は「ごめんお先!!」とだけ言い残して、急いでお風呂から上がり、マッハで服を着て部屋に戻った。


ほどなくして月城くんがビショ濡れの髪を振り乱し、慌てた様子で部屋に入って来た。


月「こーくん大丈夫?のぼせちゃったの??」


光「ああ、いや、うん、そんな感じ…。ごめん先に出て…。」


滅茶苦茶曖昧な返事をしてしまったが、月城くんは怒るわけでもなく、心配そうな顔をしていた。


あー… なんかごめん。俺が勝手に変な方向に意識して、おかしくなってただけなのに…。


罪悪感に苛まれていると、



──コンコン


誰かがドアをノックした。


相部屋のもう1人は帰ったし…誰だろうとドアを開けてみると、


知らない女子が2人立っていた。


他のクラスの子かな?


光「えーっと、月城くんに用事…かな?」


女子1「いえ、えっと……私達隣のクラスの者なんですけど、あの、友達が、日向野くんに、お話があって…、」


光「えっ、俺?」


女子2「はい、今から少しだけお時間いただけませんか?友達、レクリエーション室の前で待ってるんで!」


そう言うと女子たちは、一礼して足早に去っていった。



隣のクラスの女子が俺を待ってる?

何のために??



月「何なに?なんだったの??」


光「う〜ん、隣のクラスの女子達だったんだけど、俺に話があるみたい。今から来てって。」


光「…怖いな。カツアゲされたりしないよね?」


月「……カツアゲなんて、そんなことする子はこの学校にはいないと思うけど。とりあえず行ってみたら?」


光「そうだよね、委員会のことかなぁ。先生から入って欲しいって言われてたけど、勉強も追いついてないところがあるから悩んでて…」


月「とりあえず行けば?待ってるんじゃないの?」


……あれっ なんか機嫌悪い??


光「そ、そうだね、とりあえず行ってみる。」


俺はレクリエーション室に向かいながらも、さっきの月城くんの態度が気になっていた。


お風呂上がりなのに血が吸えなくて、イライラしてたのかな。

食材も洗えるし、喉も渇くし、風呂上がりに血を飲むこと多いって言ってたもんなぁ。


ここ、瓶牛乳の自販機あったから、

用事が済んだらそれ買って戻ろう。



──レクリエーション室に着くと、さっきの女子2人と、もう1人、見知らぬ女の子が立っていた。


その子は俺に気付くと、頬をピンクに染め、

おずおずと近づいて来た。


女子3「あの……!突然呼び出したりして、ごめんなさい!来てくださってありがとうございます。」


女子3「えっと…これ…読んでください…!!」


女子3「…では…!失礼します!」


女子達はパタパタと駆け足で去ってしまった。



これってまさか………



ピンクの花柄の封筒をこっそり開けてみると、


『はじめまして。2組の吉田です。

日向野くんのことが気になっています。

 仲良くなりたいです。』


と書かれていた。



いわゆる一つのこれは…



ラブレター!?!?



マジか…………



今までモテなさ過ぎて、何で呼び出されたのかさえ気付かなかった……。


でも、俺自身のことを見てくれている人もいるんだなと、少し嬉しくなった。



牛乳を買って、部屋へ戻ると、

月城くんは布団を敷いて横になっていた。



光「エッ、もう寝てるの??早くない?」


月「……うん、なんか疲れちゃって。」


光「そっか、そうだよね。日中起きてるだけでも辛いのに、外に出て活動したら、疲れるよね。」


光「あ、牛乳買って来たから、寝る前に飲まない?」


月「……うん。ありがと。」


月城くんは起き上がり、牛乳をゴクゴクと飲み干すと、

「ごちそうさまおやすみ」

と、言うや否や、俺に背を向けてまた横になった。




エッ、俺、なんかした???





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