①短編(大上家シリーズ感謝)
希東高等学校一年生。
大上 遠矢
「トオヤァ~~!おはよう。」
女に群がられるのは、好きじゃない。が、お年頃。
呪いなんか、くだらない……。
ふんっ。何が、一生の相手だ。キスさえしなければいい……。
でも注意しないと、綺麗とか可愛いとかの認識が出来ないから……
「トオヤ!ブス専って……本当??」
これは、嫌だ……。
一生の相手は、判るって言うが……可愛くない子だったら……。
【ドンッ】
「きゃっ……」
衝撃と、可愛い声……。
足元に、可愛いレースのパンツ……
「大丈夫……?」
「は……ひ。」
へへっ……と、笑う。
か……わいい??
手を差し伸べた。その手を取ろうとして、前に倒れこむ。
……。ドジ??
「い……たい……」
だろうな。俺は、彼女を抱き上げた。
いい匂いがする。
「ありがとう……」
制服のリボンが、青……
「さ……3年生?」
地面に下ろし、立たせる。
まるで、小学生??
「むう。助けてくれたから、我慢する。先輩に、失礼よぉ?これでも、150センチあるんだから!!」と、えらそうに。
制服には、土が……たくさん。
「ははっ。おもしれぇ……。」と、子供を扱うように土を払ってやる。
「……ん?」
「ど……どこ、さわってるのぅ~~?!」
【バシィ~~ン】
小さい体の、どこに……こんな力が??
顔を叩かれ、走り去る彼女を見ながら……笑った。
確かに、高校生だ……。ちゃんと、胸は育っている。
はぁ……
??息が切れる。何だ……?胸が……苦しい……。
はぁ……はっ……
近くの壁にもたれる。匂いが……まだ……
「……っ……」
欲しい……彼女が……
『必ず見つける。一生に一人の対なる者。手に入れろ。どんな手を使っても……。呪いが、刻む……』
……これが、伝承?彼女が……俺の?
くくっ。これが、初めての欲情……。そうだな、彼氏がいたって……容赦しねぇ。
絶対に、手に入れてやる。覚悟していろ?
どんな手を使っても……。くくっ……楽しみだ。
まずは、契約だよなぁ?緑色の目……か……
「あぁ、可愛いよなぁ~~。美彩先輩!」
クラスの奴に訊いてみた。
よかった、呪いに誤魔化されてはいない。見た目通り、可愛いんだ……。
どんな手を使おうかな~~。俺のもの宣言風にいってもいいか……。
彼氏がいるなら、丁度良い……引きずり出してやる。奪ってやる!
「大上、上機嫌じゃないか?何か、いい事あった??」
「あぁ。もの凄く……」
三年のクラス。平気で足を運んだ。
「美彩先輩います?」
その辺の人に、訊いた。
「あぁ、校舎裏。告白……って、お前も?」
昼休みの校舎裏……告白って事は、彼氏はいない。
俺のもの宣言は、後回しだ……。
人影を見つけた。
「はい!お願いします……。」
えっ……??
そこには、顔を赤らめ……微笑みあう二人。
「美彩!そいつは、誰だ?」
固まる男……俺の睨み……
多分、年上……
「あれ……その、ご……ごめんなさぁ~~い!」
青ざめ、走り去る彼を……美彩は、呆然と見ていた。
「……で……何で?!」
勢いよく振り返り、俺を睨んだ。
「美彩だとぉ?いつ、呼び付けしていいなんて??……酷いよぉ~~。最近、みんな……付き合いだしたから……。真面目そうな人と……ううっ……うぇ~~。」
泣いた。
可愛い。死ぬほど……胸が……苦しい。
優しく抱きしめ、涙の零れる目元にキスをした。
「やぁ……触らな……で……っ……」
はぁ……興奮する。もっと、泣かせたい……。
駄目だ、ここは……押さえて。
「ごめんね。じゃ、僕と付き合ってよ。」
自分で言って、笑いそうになる。
「……ぇ……?」
間抜けな眼……見つめる……俺を……
我慢、出来なかった……
【チュッ……】
美彩の唇に、出来るだけ……そっと……重ねた。
幸せで満たされる……。間違いない、俺の……一生の相手だ。
「なっ……み……緑色……の目??」
彼女の見開いた目に、俺の顔が映る。
「あ、俺……大上 遠矢。噂、知らない?キスしたら、一生の相手になるから!」
「……嘘でしょ?変な、ウワサ……だと……。い……いやぁ~~」
可愛い……。
「美彩……。ね、いい?」
「なっ……何が??」
「え?だって、こんな人がいない所。」と、手を胸に触れる。
「い、いいわけない……っでしょぅ??」
手は、勢いよく飛んでくる。が、二度目はない。
【パシッ】
軽い音は、彼女の手が……俺に捕まった音。
ニヤッ……
「いや……。」
緑色の目を逸らすことが出来ないように、木に押し付ける。
「や……見ないで……」
「美彩……俺のものになって……」
唇を重ねるが、口を硬く閉ざして抵抗する。
「可愛いなぁ……。どうしても、欲しくなるよ?そんなことされると……」
唇に、舌を這わせ……強く押し当てる。
息が出来なくなるように……。
「ん……んん~~」
抵抗が弱くなる。
「っ……はっ……んんっ……」
息継ぎに、口が開いた……当然、舌を入れる。
気持ちいい……
「っ!!」
舌を噛まれた。
はぁ……はぁ……息が切れる。
美彩は泣きそうな顔で、唇を手の甲で押さえながら……睨む。
匂いが、薄れる。まずい、やりすぎたか……?
「ごめん。美彩、今日……甘いものご馳走するから。」
「……!」
明らかに、嬉しそうな顔を……一瞬。
可愛いなぁ……美彩、隙だらけだ。
餌付けして、安心したところを喰ってやる……
数年後。
「ね、何……笑ってるの?」
「いや、思い出し笑い……。」
「そういうのは、Hな人なのよぉ?」
「正解。よく知ってるね。ご褒美に、ちょっと……おいで?」
「やっ、おいでって……。何で、来るの??駄目よ!子どもたちが……あれ?」
「空気読める子どもは、誰に似たのかなぁ?」
「円華、円華は??」
「いないよ。君の味方は、……くすっ……俺だけ……」
「いやぁ~~。離してぇ!嘘よぅ、味方なんて!!」
「何年たっても……ずっと、可愛いね。食べたいなぁ?」
「ちょ、どこ触って……!!」
乱れた服に、白い肌……。
「ね、美彩……知ってる?おおかみは羊の皮を被らない。」
「へ?」
色っぽい眼……可愛い……。
「だって、美彩……隙だらけ。小細工なんていらないし?」
「て、ここ……リビングよ?!」
end
これは、現在のシリーズに掲載する前に書いた短編。
美彩の話し方とか雰囲気も違うような?懐かしくも恥ずかしい(遠い目)
シリーズ1~4累計3万PV突破
(当時の拠点は携帯小説サイト←文字数かなり少なく200ページくらいで掲載)
全作品で50万PV突破の記念で書いた一部らしい。←発掘
ページ数が多いとはいえ、全盛期ですね(遠い目)
稚拙な”……“乱用は編集せず掲載。ご了承ください!




