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⑫‐D【全シリーズ】感謝短編ほか  作者: 邑 紫貴
9.おおかみ達の遠吠え(下着カタログ)

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②下着のカタログ

これは【遠吠え】の話の中心になった『下着のカタログ』です。

さぁ、若かりし頃……遠矢はどうやって美彩にお願いして撮ったのか。

没収された『下着のカタログ』を無事に、遠矢は自分の手に入れることが出来るのか?

最強の大上家の父親の威厳は?



『下着のカタログ』遠矢side


美彩に、昔の下着姿を収めた俺のお気に入りを見つけられた。

隠し場所に困り、草樹のところに運んだのが間違いだった。

巡り巡って、最悪のタイミングで見つかった。没収されて、保志が一番落ち込んだ。

「保志、どうして落ち込んでるんだ?」

「え、母さん怒っていたし……没収されたし……」

子ども二人いて、大人になったと思っていたけれど……

いくつになっても、俺にとっては子どものままで可愛い。

「心配するな。今日、美彩から返してもらうし?くくっ。見つかるのも計算のうちだ。」

保志の尊敬の眼差し。

こいつ……歌毬夜さんに弱いのはどうしてだ?

クールに、女に興味ないとか言っていたのが嘘みたいだ。

采景も、優しい男になったし……。個性なのかな?

「父さん、疑問なんだけど……よく、母さんがあの写真を撮ったね?」

采景が訊いた。

保志も、うなずいている。

「……ふふっ。可愛いだろ?記念に、どうしても残したくてね。美彩は、単純だからね~~。聴きたいか?結構、段階的に話を持っていくんだ。忘れた頃に、突いてみて……」

俺の話しに、景彩まで寄ってきた。

「おっ、景彩……お前も手に入れたい女の子が出来たのか?」

「うん、俺を押し倒す女の子。負けたくないから、参考に!!」

何だ?最近、大上家は女に弱いのかな……。

いや、昔から……か。呪いを繰り返し、伝承はどれも……悲しい結末。

それが、こんな形で現れるのか?

「「父さん?」」

「おじいちゃん?」

ふっ……幸せだな、俺は。可愛い子ども達に孫、呪いからの解放の家系になった。

俺の自慢の息子たちと、娘たち……。弊害も乗り越え、ただ……幸せを願う。

「よし、昔話だ!」

俺たちが結婚したのは、俺が18でまだ学生。

美彩は、二つ年上で……卒業後しばらくは、俺の会社で働いていた。

ふふっ。大学は、行かないでくれって言ったんだ。男が狙うと我慢できないから……。

で、一緒に暮らしていても……緑色の目が気になってね。

どうしても、俺のことを本当に好きなのか……試したくなったんだ。

きっかけは、些細なもの……

でも、やるからには徹底したい。未来に残せる……一生楽しめるもの。くふふ……。

で、思いついたのがアレだ。

まず……学生の俺は、会社にあまり口出ししていないと吹き込んだ。

美彩は、働き者だった……真面目なぐらい。

一生懸命に働く美彩を陥れるのが、どれほど楽しかったか……くくく。

単純で、愛しい。

可愛い美彩の下着姿……撮影スタッフは女性だ。

会社の社員、女性も男性も同じようなことをすると通達した。

まるで、俺が関与していないかのように企画チームを作り上げて。

周りがしてるから、しょうがないと諦めさせた。

もちろん出回らないし、企画チームも見るのも『女だ』と信じさせた。

企画が終われば、すべてシュレッダー行きだと♪

もちろん社員全員の撮影はしたよ。美彩の量じゃないけどね?

企画も、同時進行で別のが動いていたから……打ち上げも社員全員で行った。

ばれるはずは無い。

その打ち上げに、俺は行かなかったし……美彩から言われても惚けたからね。

ま、疑われたら美味しいものを与えて終わりなんだけどね~。

え?この後、没収されたアレを取り戻すのかって?

当たり前だろ?あれは、俺のために……美彩が体を張ってした仕事だ。

そう……自分を会社に入れた俺の立場を護るために、必死で頑張った彼女の愛。

緑色の目も関係ない。俺のいない場所で、美彩が俺のために……自分で決めたんだ。

女性のスタッフでも、恥ずかしいのは変わらない。

あの写った美彩の眼……真剣で、迷いの無い眼だ。

へへっ。嬉しくて、涙が出た。

撮ったことが奇跡だけど、それ以上に思い出なんだ。美彩……


後日。俺の手にはカタログ。開いて見る。

呪いから解放されても、子どもたちを見守ることが出来たのは、これのおかげだった。

美彩を信じることが出来た証。

本当のことを伝えた。

美彩は返してくれる。傷つけることなく……

俺に寄り添って。俺の愛も、美彩の愛も変わらず……

ただ、まねをした保志が失敗したのは笑えた。

俺たちの子孫の幸せを願おう……




『話の本を正せば……』


采景「草樹。この『下着話』の最初って、どこか知ってるか?」

草樹「いきなりだな、采景。遠矢さんや保志さんの会社の関係だろ?」

連歌「いえ。それが、俺たちの絡んだことの無い人物らしいです。」

草樹「誰だよ?連歌、勿体つけるな!」

蛍兎「はじめまして、美衣の旦那です♪ケイトと、呼んでください。【“邪”】の中で、俺の妄想が実現したところから!作中では、スケスケキャミ。」

草樹「……はじめまして。あぁ、美衣が黙ってしまった……あの?」

蛍兎「いやぁ~~。俺の妄想には、ベビードールとかガーターとか無かったんですよね。」

采景「いや、多分……『ストップ』かかるだろ、それ。」

蛍兎「采景君。大丈夫、俺のはジャンル『冒険』だから♪」

連歌「……くくっ。なるほど、それで『野生的』ですか。」

蛍兎「野生的?体力は、誰にも負けない自信あるけど……。」

草樹「……美衣は一番、恋愛から遠いイメージで『冒険』だったのに?」

蛍兎「作者も、俺の暴走は予想外だったみたいです♪」

草樹「美衣は、俺たちより年上だったけど。今後、出てくる子どもの年齢を計算したら……学生結婚ですか?」

蛍兎「いやぁ~~。ははは……俺の娘たち、ここにいない人たちの息子を振り回します♪お楽しみに!!」

連歌「予告しました……」

草樹・采景「「すごいな。」」




最後の話は、おまけですね。

『スケスケのキャミ』しか、妄想になかった彼。でも、十分狼でしたね。

【遠吠え】では、すっかり忘れていました。ははは……。



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