表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
⑫‐D【全シリーズ】感謝短編ほか  作者: 邑 紫貴
8.おおかみ達の夜は甘く♪(バレンタイン企画)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/75

②限定公開(パスワード保持者用だったもの)


【かぐや】

歌毬夜かぐや保志やすし


バレンタイン……去年は、初めてのチョコを好きな人に渡した。

ちょっと、邪魔が入って……機嫌を損ねちゃったけど……幸せだった。

今年も、そんな一時を味わえるだろうか?

私の周りに、白雪・麗季ちゃん・杏……何だか、今更……気が付いた。

自分の胸に、両手を当てる。

……小さい??杏の胸は、大きく……谷間が見えるほど、制服が開いている。

指定のリボンを、下の方で結んで……フェロモンたっぷり。

麗季ちゃんも、胸が大きいけど……真面目な学校だからか、服の乱れはない。それでも……目立つ。

そして、白雪……クウォーターだから??意外に、胸が……

何だろう?この残念な……淋しい様な……

「歌毬夜、保志が来たわよ??」

慌てて、手を下に……ごまかして笑う。

皆の会話……少し、聞こえたけど。私には、無理な話……

3人は、保志と言葉をかわして行ってしまう。

「歌毬夜、待った?淋しくは、なかった……よね?」

じっ……保志を見つめ、考える。

保志……私の事、嫌いになる?他の胸の大きな子に、目が行かないかな??

呪いで、私だけと言っても……顔の判別が出来ないと言うけど……胸の大きさは、分かるよね??

「はぁ~~。」

大きな ため息が、出てしまう。

「何、淋しかったの?ふふ……イチャイチャ、する?」

イチャイチャ……保志の手が、私を抱き寄せる。

抱き心地……悪いよね??

「……ぐすっ……くすんっ……」

「何!?どうしたの??泣くほどに、何かした??」

私を引き離し、顔を覗き込む。

【キュン……】

愛しい……

「好き……チョコ、今年も……受け取ってくれる?」

私の言葉に、一瞬 表情が固まり、緩んだ笑顔……

「当たり前だろ?他の誰でもない……歌毬夜だから、受け取る。君だけを愛し、求めるんだ……俺の愛情を、疑うの?」

「……私の事、好き?」

「あぁ、好きだ。愛している……俺だけの、かぐや姫……俺に、食べられて?」

「……美味しくないよ?」

「俺が求めるのは、歌毬夜だけなのに……意地悪だね。くすす……」

優しいキスを、何度も私に落とす。

「……はぁ……保志、足りない……もっと、もっと頂戴?私が、特別だと……教えて欲しいの……」

保志の温もりと匂い……触れる唇は、甘く……チョコより甘い。

保志にとって……私も、そうだろうか?

「甘い……俺の対……一生、君だけ……愛しているよ。」

囁く愛に、溶けそうになる……



【子狼】

円華まどか諷汰ふうた


出来ちゃった婚で、去年のバレンタインにイチャイチャ……

今年は、自分に似た男の子を抱いたバレンタイン。

毎日のように麗彩の所にやって来る草樹に……ピリピリしている諷汰……

今年、イチャイチャなんて無理よね?けど……何もしないのも、どうかしら……

諷汰の会社は、お菓子工場……他の会社のを買うものどうかな?

まして、自分の会社のも……手作りには、景彩の世話で時間と余裕が……

「円華?どうかした??」

【どきっ】

考え事をしていて、景彩が寝てしまったのに気付かなかった。

「うぅん!何でもない……景彩は、男の子なのに……大人しいよね。」

話をそらしてみる。

「そうなの?俺、一人っ子だったし……呪いで感情が無かったから……問題が無かったみたいだし。」

……そこが、問題では??

あえて、スルーしてみよう。

「うぅ~~ん。保志と采景なんて、我儘な感じで相当……大変だったよ。」

ふふ……お父さんも交じって、お母さん……苦労してたな。

ふと、麗彩の方を見てみる。

「くすす……麗彩、草樹って言ってごらん。ふふふ……俺の事、好き?俺は好きだよ♪愛してる……お前だけ……他は、誰もいらない。誰も、お前を見なければいい……ね♪」

……。

「草樹くん……あの、娘は幼いんだよ??」

諷汰は、引きつりながら言いにくそうに話しかける。

「くすくす……ん?あぁ、諷汰さん。俺、散歩に出かけようかな?2時間ぐらい……景彩も、連れて行くけど??」

……あの、そんな気を遣われるのは……

「草樹くん、最近……麗彩は、ここのケーキがお気に入りだよ?特別情報だ!行っておいで!!」

……何だか、何かが違うような……良いのかな??

特別な一時……

「円華、一緒の時間……何を思う?」

「ふふ……どうして?」

「……無理に、手に入れたような気がするんだ。」

「くす。ふふふ……ね、キスを頂戴……」

優しく唇を重ね、密着する身体は愛しさの温もりを伝える。

「触れるのは、お互いなのよ。」

諷汰の顔を胸に導き、頬を頭部にすり寄せる。

柔らかい髪を撫で、愛しさが増していく……

「ね……私の愛情で、あなたの感情は増えたのよね?」

「今も、際限なく得ているよ。そうだね……円華が触れる……俺も、感覚を味わう。愛情……俺の対……願ったもの。離さない……愛しているよ。ふふ……草樹くんじゃないけど、閉じ込めて……誰の目にも触れさせたくない……」

「くすす……束縛ね。囚われてあげる……」



『ドライ……』

【七匹目】視点:采景


バレンタインに、専門学校の生徒から『乾燥いちごのホワイトチョコ包み』をしたいと言われた。

天日干ししたイチゴをチョコで包むだけ……イチゴ……苺愛が好きだよね?喜ぶだろうな♪

「苺愛、口を開けて?」

「あぁ~?」

口に入れたチョコに歯を入れた途端、“超”不機嫌。

「苺愛……?」

「乾燥したイチゴは、イチゴと認めない!!」

「じゃ、もらう。」

チョコで包まれたイチゴを、苺愛の口から奪う。

「采景、他の子から受け取らないよね?」

「妬いてるの?」

「キスを頂戴……今はチョコがないけど、甘さをあげる……」



『見ていた』

【嘘つき】羊二ようじ麗季れき


「麗季、チョコ。」

「あげたよね??」

今日、大学の講義の前に渡したのに……

「くすす……俺、見ちゃったんだ。」

ニッコリ、今までに見たことのない爽やかな笑顔。

【ゾククッ】寒気を感じる。

「な、何……を?」

「俺以外の奴に、チョコ……やっただろ?」

学部が違うのに、どうして知ってるの??

しかも、義理の小さなチョコは不特定多数……

「覚悟は、いいかな?」

「ダメ!ここ、大学の敷地……い、やぁ~~」



『邪なチョコ』

【邪】ケイト・美衣みい


バレンタインに、女の子たちに囲まれたケイト。

「俺、チョコ嫌いなんだ。」

私の手には、市販のチョコ……

女の子を避け、私の方に向かってくるケイトと目が合った。

思わずチョコを背に回し、隠す。

「くすっ……ね、頂戴。俺への愛情……」

「何のこと?」

とぼけた私を抱きしめ、後ろに隠したチョコを奪い……そっと耳に囁く。

「俺は、美衣のチョコだけで良い。」

「……チョコだけ?」

「ふふっ……美衣も、イタダキマス♪」



『味覚』

【微笑】視点:小鹿こじか


チョコを持って、校内を歩く。

連歌の姿を見つけ、口を開いて……閉じる。

巨乳の女の子?紙袋を受け取り、笑顔を彼女に向けた。

……ムッカ~!!

連歌は私に気づき、近づいてニヤリ顔。

冷静な怒りに、私も笑顔を返す。

「くすすっ。これは草樹に、ですよ?」

「……しっ、知らないし!!」

嫉妬が甘い……

仲直りのチョコも甘く、身体に沁みこんでいく……



『大量』

【束縛】視点:麗彩 登場人物:草樹


「そ・う・じゅぅ~~」

保健室の扉を開けると、そこには大量のチョコ……

「え、麗彩??」

慌てるように隠す草樹。

「これは、何?」

「……ね、何かな??」

ムカカッ!!

私がいるのに、チョコを受け取るなんて!

「嫌い。草樹……私のチョコは、その辺の男の子にあげるから!!」

「本気で言うの?」

あれ?怒っているのは、私だよね??

草樹は、私のチョコを持った手を掴み引き寄せる。

「拘束されたい?俺の嫉妬を煽るなんて……愛情が足りないのかな?」

「やっ……怒っているのは、私だよ?!」

「くすすっ。可愛い嫉妬……俺も味わう。」

大量のチョコが、私に甘い匂いで酔わせるのか……それとも、あなた?

(草樹のいない時に、受け取らなかった物を、劾がカギを開けて放り込みました。)



『何が?』

視点:あらし登場人物:しずか・綾・優貴ゆうき


「これ、あげるわ。」

裏庭で、綾からチョコを渡された。

ギリで、もらったことなど一度もない。まして、閑と付き合いだしたのに……

気になるのは大きさと綾の態度。

「嵐、私じゃダメ?」

兄貴と喧嘩をしたのか……?

近寄って涙を流す綾……綺麗な彼女に、兄貴がつぶしてもわいてくるファンクラブの野郎ども。

理解できるが、俺には恋愛の対象じゃない。

「……駄目だ。」

俺の心には、閑だけ……

「ぐすっ……兄弟そろって、奈落に落ちろ!!うわぁ~~ん!!」

……兄貴、何があったんだ??

手には、困った大きさのチョコ……

「嵐……チョコを、もらったのか?……相手は綾ちゃん……か。可愛い女の子が良いよな、私の市販なんて。いや、良いんだ……これは、劾にやるから!!」

劾に!?

【ぶちっ】

「ふふ……面白いことを言うね?」

チョコを木に投げつけ、笑顔。

「な?!」

閑は驚いた顔で、俺を見ている。

チョコは、兄貴がキャッチした。

「くくっ。あれは、兄貴のだよ?巻き込まれただけ、なんだけどね……そう、愛情が足りないんだ?閑……明日の大会、出れなくしてやろうか?傷ついた俺の心を癒してくれるよね……な、閑?」

「待て、私も巻き込まれただけじゃないか??ダメ……明日の大会は、出ないと!!」

「ふぅ~ん?じゃ、俺に何をしてくれる?」

バレンタインも、君を追い詰める……

俺だけに見せて欲しい。その表情を……俺の心を捉えたのは、君だけだから……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ