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⑫‐D【全シリーズ】感謝短編ほか  作者: 邑 紫貴
7.子おおかみ達は夢の中(バレンタイン企画)

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②裏バレンタイン


【時を巡る】

「お母さん、お父さんにあげるチョコはどこにあるの?」

「え?……」

買ってないけど?どうして、こんなことを訊くのかな……??

「飛鳥、誰からチョコのことを聞いたの?」

「お父さん!今日、幼稚園でパパにあげましょうって……チョコをあげたら……お母さんから、お腹いっぱいにもらうって言ってたよ?」

……。

お腹……いっぱい?!



【情報屋】

「夏希、ちょっと……いいかな?」

「あぁ、チョコはどうだった?」

どうって……言いようが無い。

「いや、その……美味しかった……です。」

顔が熱い!!

「ふふっ……くすくすくす……俺は、これからなんだ♪由は……いや、恵には刺激が強いか。くふふ……内緒。」

……。

軽い足取りで行ってしまう夏希の後姿を、ただ見送った。

ありがとう……



【花冠】

「水樹。最近、怠けてるでしょ!」

「そろそろ俺も諦めないと、心が痛い。イチャイチャしたいし……」

「この、バカチンがぁ~~!生徒会室で喰いまくりだったのに、ちょっとは粘って見せろ!!」

「……どうして、そこまで邪魔したいんですか?」

「あのたけぽんが、凌子に触れるなんて赦せん!……んん?感じる……呼んでるわ。邪魔しなきゃ!!」



【君は】

「綾……チョコの甘さに、酔いそうだよ。綾……甘い……もっと、頂戴。」

「ん……もっと食べて……味わって?酔って……ふふっ、ただのビターだけどね?」

「……くすくすくす……じゃ、酔っているのは……綾にかな?」

「くすっ……いつかは、冷めちゃうの?」

「いいや、冷めない。綾が、俺を中毒にしたんだ。君なしでは、生きていけない。」

「嬉しい……」



【かぐや】

「ごんね。……好きよ……大好き。けど、保志……口移しって……したことないよ?」

「ふふっ……その唇の間に挟んで、俺の口に運ぶだけ。ね、簡単だろ?」

歌毬夜を俺の膝に乗せ、チョコの包みを開けた。

「美味しそうだな。歌毬夜、口開けて……入れてあげる。」

「……うん。」

俺を待つ歌毬夜が色っぽい。

【チャイムの音】に思いっきり拒絶……。



【子狼?】

「麗彩は、いつになったらチョコをくれるようになるかな?」

「じゅじゅ~!」

しかし、一才の子供を他人に……いや、婚約者だけど……預けるか?

……また、子供が出来たりして。くすっ、何てね♪

「可愛い俺の、麗彩……。愛しているよ。」

ふふ……君の世界は、俺を中心に回ったらいい。

俺は、麗彩の唇にキスをした。これぐらい……いいよね?



【七匹目】

采景は、草樹に甘いなぁ。

「……で?」

「何が?」

「本当は、何があった?」

「……別に。」

私との時間を邪魔されたのに、ファミコンめ。

「心配しなくても、円華さんや、麗彩には何もないよ。」

「そこは、諷太さんも含めようか。」

ため息を吐き。

冷凍庫に常備されたバニラアイスを取り出して、草樹に手渡す。

「苺愛は、こっち。」

焼きあがったケーキ用に準備した苺。

それに湯煎したチョコを掛けて。私の口に運ぶ。

「草樹、それ食べたらヒツジのとこでも行けよ。」



【嘘つき】

「はいはい、俺は部屋に行きます。父さん、母さんが年上だったら勝ち目がなかったかもね!」

息子の捨て台詞。

年下に言いように振り回されて……

あれ?昔の俺と同じ?……切れたら、止まらないか?

ま、俺の麗季を取るわけじゃないし?どうでもいい。

「……っ……ダメっ……」

可愛い麗季。

積極的なのは、酔ったときぐらいか……くふふ。



【被らない】

「放してぇ~~。誘拐されるぅ!!」

学校の廊下で騒ぐが、みんな笑って見ているだけ。

くすん……

「さぁ、諦めはついたかな?チョコケーキもあるよ。ね、食べてみて。」

「……ケェキ?食べる!」

準備万端で、フォークまで差し出され口に運んだ。

「おいひぃい~~。うまうま……」

口に入れた私に「くすっ……一口頂戴♪」と、唇を当てた。

?!!??



【微笑】

「蓮美、チョコをあげなかったのですか?」

「呪いには一日かかります……ふふ。」

無表情で、ふふ?

娘は、就寝の時間を感じ挨拶。

「では、おやすみなさい。」

「「……おやすみ。」」

娘が部屋を出たのを確認し、小鹿を抱き寄せる。

「連歌、蓮美は……んっ……」

キスで口を塞ぎ、深くしていく。

俺も気になりますが、今は……君だけを味わいたい……小鹿……



【邪】

「……ね、今日は一般にバレンタインと言う日よね?」

「うん?ふふ……俺は、チョコよりこっちがいいな?」

「……はぁ。ケイト……この子、力があるのよ。」

「……で?」

手は優しく、私をベッドに導く。

「……でって、ケイト?これからの話……んんっ……んん~~ん?!」

ぷちっ……

『寝て……いい?起きたら、しばらくは……お腹いっぱいですよ~。』



【秘密】

俺は、見下した目で手を振る劾を無視して、閑を引きずっていく。

こんな時のため、空きの教室はチェック済みだ。

部屋に入り、鍵を閉める。

「……嵐、落ち着いて……話をしよう。」と、夫を前に後退る。

イラッ!

「閑、いいよ……聴いてあげる。ただし、俺のお願いも聴いてくれるかな?」

黒板に、押し付け強引にキスをした。

やべ……いけない気分……



【束縛】

「じゃ、行ってきまぁ~~す。」

息子が、手に紙袋を持って出かけた。

俺の膝に、麗彩が乗ってアイスを口に入れてくれる。

……胸騒ぎがする。

「……麗彩、泉麗は……」

「ん?くすっ……ふふふ……彼女のところ♪」

「……うん。手に持っていたのは……」

「これと同じ、液体のチョコだよ?」

……。

ま、いいか……采景、ごめんね♪

「私も……頂戴……」



少し、飽きた感じ?でしょうか……。(すみません。)

子供たちが、うろつきましたね。

いつ書くのか分かりませんが、タイトルは決まっています。

全部『おおかみ』が付きます。しかも、文字数を揃えてみました♪

(子おおかみ編の宣伝も兼ねたバレンタイン企画だった)



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