①狼達とチョコ♪
【時を巡る】
「お父さん、チョコ食べて♪」
チョコを娘の手から口に入れ、微笑む。
「美味しいよ。飛鳥、今度から輝にあげなさい。お父さんは、その方が嬉しいよ?」
「……??輝に?うぅ~ん、うん!ふふ……お父さんは、お母さんからもらうの?」
「うん。いっぱいもらうんだ♪くすくすくす……お腹がいっぱいになるからね?チョコは、いらないよ。」
【情報屋】
「恵……」
任務の途中、お昼を一緒に食べていた。
食後に、荊からのキス。
「……ん?いはぁ……ら……?」
珍しく積極的に、俺の唇を割り舌が入る。
甘い味が口に広がった。……チョコ……?
「……んっ……はぁ……」
唇が離れ、口に解けたチョコが温かい。
荊は、顔を真っ赤に俺を見つめる。
「日本の風習は恥ずかしいね。夏希君が教えてくれたの……」
【花冠】
「武。はい、チョコ♪」
「へへっ。ありがとう……」
キョロキョロと周りを見渡して、私にキスを落とす。
「ん……武……もっと……」
「はぁ……駄目だよ。我慢できなくなるから。この間みたいに、水樹に見つかったら……」
「でも、武の手……おしり触ってるよ?」
……。
「本当は、胸に触れたい……」
「いいよ?」
「たけぽ~~ん!!」
もう一匹いた……
【君は】
「優貴、チョコと私……どっちを食べる?」
「くす……当然、綾を先にいただくよ?」
「ふふ……一緒に食べる?」と、君は包みを開けた。
口に小さなチョコを挟み、俺を誘う眼。
引き寄せられるようにチョコを口に入れ、そのまま綾の唇に舌を入れる。
綾の口の中に広がるチョコの味は甘く、酔いしれる。
チョコが俺を酔わすのか……それとも……君なの?
【かぐや】
「最近、俺……おあずけなの知ってる?」
「……。」
いつもの空き室に、ちょっと不機嫌な俺。
手に、チョコの箱を持った歌毬夜。
邪魔が入る度、拒否される俺も我慢の限界だ。
それでも、泣きそうな歌毬夜を赦してやりたくなる。はぁ……。
「チョコ、初めてなんだろ?いいよ……口移しで食べさせて。それで赦してあげるから……ね、歌毬夜?」
【子狼】
「……諷汰、麗彩を草樹に預けたの??」
「うん。16まで手を出さないって約束だし、円華より世話が上手だし……今日はイチャイチャしたいな?」
眼が……本気?!
「諷汰……あの、結婚したし……チョコなんて、忘れてたよ?それに、なんて言うか……その……」
後ずさる私に、ゆっくり近づいてくる。じわじわ……
「くすっ。俺はチョコを喰わない……」
【七匹目】
「苺愛、手作りするの?」
「うん。采景も、台所使う?」
「うん。俺も、苺愛にチョコを作る。お互いに、食べさせ合いしよう?」
「へへ……采景、好き……」
「うん?ふふ……俺は、愛してるよ?どうせなら、余ったチョコ……体に塗っちゃう?」
「……ばか。そんなこと考えて……」
「采景~、腹減った。」
「おい!草樹……また勝手に鍵開けて入ったな?姫はどうした。」
「そんないつもはいけないよ。」
行けよ、今日はここに来るな。
【嘘つき】
晩御飯を済ませ、珍しく3人が揃った日。
「麒麟、お母さんのチョコは今年から要らないかな?」
息子に恋人が出来た。相手は、小学生だが……
「要る。……あいつ、くれなかった。」
少し、ムスッとした可愛い顔。
「どうし……んんっ!!」
私の口が後ろから塞がれ、お腹に手が回り抱き寄せられる。
「……妬けるね。麒麟、これは俺のだよ?ハウス!」
【被らない】
「美彩……チョコ、出して。」
「嫌だ!付き合ってないもん!!」
「俺のチョコは、ここにあるよ?……俺のこと、好き?」
「うん!!」
上に掲げたチョコに飛びついてくる。
「……ふふっ。捕まえた♪……さぁ、チョコの代わりの甘いものって何かな?美彩……このチョコって、湯せんしたんだ。知ってる?」
「……ん?確か、温めて溶かして……?!」
【微笑】
娘に訊いた。
「蓮美、麒麟君にチョコはあげないの?」
「焦らすのも楽しいです。くすくすくす……いじけてる姿が堪らない。」
小学5年生の台詞だとは思えない。
「蓮美、あなたは……」
私の味方?訊きたいけど訊けない。
「訊かない方がいい。」
無表情の台詞。
……。
「小鹿、今日は大人しいですね。くすくす……慰めましょうか?」
「バカァ~!」
【邪】
家の玄関のドアを開けると、奴がいた。
「美衣……結婚してくれ!!」
……。
お腹に子供がいる。
この野生的な男を愛し、命まで懸けたが……あの時、死んでいればよかったか?
「はぁ……一族が、私を見つけたの。婿養子になるなら、一族は迎えるらしいわ。ケイト……親がいないけど、どうする?」
「喰う!!」
……。
いっそ、記憶を消そうか……
【秘密】
俺の仕事は、麻生学園管轄の警察。
学園にはエモノ……いや、俺の妻が教師として働いている。
見回り中に探す。
「閑……」
げっ、劾と一緒??
劾の奴……優しい目で見つめやがって!
奴の目の前で、俺の方を向かせ強引にベロチュウしてやった。
「これは俺のだ!」
劾は冷笑し紙袋を見せる。
「チョコ♪」
俺の腕の中で青ざめる閑。
「容赦しねぇ……」
【束縛】
仕事を終え、帰宅。
「お帰りなさい。お疲れ様です……」
頬にキスを受け、唇に深いキスを返す。
「采景君に、チョコを手伝ってもらったの。バニラアイスにかけて食べるタイプ♪ね、一緒に食べよ?」
「ふふ……アイスに、じゃなくてもいいよ?」
「H♪そうだ、泉麗が同じこと言ってたよ。……あの子、大丈夫かな?」
……え?それ、どう言う意味??
全作品ではありませんし、つまみ食い程度のお話デス。
チョイ甘でしょうか?
女の子のイベントなのに、男目線が多いのは何故でしょう?
本当はもっと甘々にしたい話もあったのですが、別のところで書く予定です。
読んでくださる皆様に感謝を込めて……




