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⑫‐D【全シリーズ】感謝短編ほか  作者: 邑 紫貴
7.子おおかみ達は夢の中(バレンタイン企画)

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①狼達とチョコ♪


【時を巡る】

「お父さん、チョコ食べて♪」

チョコを娘の手から口に入れ、微笑む。

「美味しいよ。飛鳥、今度から輝にあげなさい。お父さんは、その方が嬉しいよ?」

「……??輝に?うぅ~ん、うん!ふふ……お父さんは、お母さんからもらうの?」

「うん。いっぱいもらうんだ♪くすくすくす……お腹がいっぱいになるからね?チョコは、いらないよ。」



【情報屋】

「恵……」

任務の途中、お昼を一緒に食べていた。

食後に、荊からのキス。

「……ん?いはぁ……ら……?」

珍しく積極的に、俺の唇を割り舌が入る。

甘い味が口に広がった。……チョコ……?

「……んっ……はぁ……」

唇が離れ、口に解けたチョコが温かい。

荊は、顔を真っ赤に俺を見つめる。

「日本の風習は恥ずかしいね。夏希君が教えてくれたの……」



【花冠】

「武。はい、チョコ♪」

「へへっ。ありがとう……」

キョロキョロと周りを見渡して、私にキスを落とす。

「ん……武……もっと……」

「はぁ……駄目だよ。我慢できなくなるから。この間みたいに、水樹に見つかったら……」

「でも、武の手……おしり触ってるよ?」

……。

「本当は、胸に触れたい……」

「いいよ?」

「たけぽ~~ん!!」

もう一匹いた……



【君は】

「優貴、チョコと私……どっちを食べる?」

「くす……当然、綾を先にいただくよ?」

「ふふ……一緒に食べる?」と、君は包みを開けた。

口に小さなチョコを挟み、俺を誘う眼。

引き寄せられるようにチョコを口に入れ、そのまま綾の唇に舌を入れる。

綾の口の中に広がるチョコの味は甘く、酔いしれる。

チョコが俺を酔わすのか……それとも……君なの?



【かぐや】

「最近、俺……おあずけなの知ってる?」

「……。」

いつもの空き室に、ちょっと不機嫌な俺。

手に、チョコの箱を持った歌毬夜。

邪魔が入る度、拒否される俺も我慢の限界だ。

それでも、泣きそうな歌毬夜を赦してやりたくなる。はぁ……。

「チョコ、初めてなんだろ?いいよ……口移しで食べさせて。それで赦してあげるから……ね、歌毬夜?」



【子狼】

「……諷汰、麗彩を草樹に預けたの??」

「うん。16まで手を出さないって約束だし、円華より世話が上手だし……今日はイチャイチャしたいな?」

眼が……本気?!

「諷汰……あの、結婚したし……チョコなんて、忘れてたよ?それに、なんて言うか……その……」

後ずさる私に、ゆっくり近づいてくる。じわじわ……

「くすっ。俺はチョコを喰わない……」



【七匹目】

「苺愛、手作りするの?」

「うん。采景も、台所使う?」

「うん。俺も、苺愛にチョコを作る。お互いに、食べさせ合いしよう?」

「へへ……采景、好き……」

「うん?ふふ……俺は、愛してるよ?どうせなら、余ったチョコ……体に塗っちゃう?」

「……ばか。そんなこと考えて……」

「采景~、腹減った。」

「おい!草樹……また勝手に鍵開けて入ったな?姫はどうした。」

「そんないつもはいけないよ。」

行けよ、今日はここに来るな。



【嘘つき】

晩御飯を済ませ、珍しく3人が揃った日。

「麒麟、お母さんのチョコは今年から要らないかな?」

息子に恋人が出来た。相手は、小学生だが……

「要る。……あいつ、くれなかった。」

少し、ムスッとした可愛い顔。

「どうし……んんっ!!」

私の口が後ろから塞がれ、お腹に手が回り抱き寄せられる。

「……妬けるね。麒麟、これは俺のだよ?ハウス!」



【被らない】

「美彩……チョコ、出して。」

「嫌だ!付き合ってないもん!!」

「俺のチョコは、ここにあるよ?……俺のこと、好き?」

「うん!!」

上に掲げたチョコに飛びついてくる。

「……ふふっ。捕まえた♪……さぁ、チョコの代わりの甘いものって何かな?美彩……このチョコって、湯せんしたんだ。知ってる?」

「……ん?確か、温めて溶かして……?!」



【微笑】

娘に訊いた。

「蓮美、麒麟君にチョコはあげないの?」

「焦らすのも楽しいです。くすくすくす……いじけてる姿が堪らない。」

小学5年生の台詞だとは思えない。

「蓮美、あなたは……」

私の味方?訊きたいけど訊けない。

「訊かない方がいい。」

無表情の台詞。

……。

「小鹿、今日は大人しいですね。くすくす……慰めましょうか?」

「バカァ~!」



【邪】

家の玄関のドアを開けると、奴がいた。

「美衣……結婚してくれ!!」

……。

お腹に子供がいる。

この野生的な男を愛し、命まで懸けたが……あの時、死んでいればよかったか?

「はぁ……一族が、私を見つけたの。婿養子になるなら、一族は迎えるらしいわ。ケイト……親がいないけど、どうする?」

「喰う!!」

……。

いっそ、記憶を消そうか……



【秘密】

俺の仕事は、麻生学園管轄の警察。

学園にはエモノ……いや、俺の妻が教師として働いている。

見回り中に探す。

「閑……」

げっ、劾と一緒??

劾の奴……優しい目で見つめやがって!

奴の目の前で、俺の方を向かせ強引にベロチュウしてやった。

「これは俺のだ!」

劾は冷笑し紙袋を見せる。

「チョコ♪」

俺の腕の中で青ざめる閑。

「容赦しねぇ……」



【束縛】

仕事を終え、帰宅。

「お帰りなさい。お疲れ様です……」

頬にキスを受け、唇に深いキスを返す。

「采景君に、チョコを手伝ってもらったの。バニラアイスにかけて食べるタイプ♪ね、一緒に食べよ?」

「ふふ……アイスに、じゃなくてもいいよ?」

「H♪そうだ、泉麗が同じこと言ってたよ。……あの子、大丈夫かな?」

……え?それ、どう言う意味??


全作品ではありませんし、つまみ食い程度のお話デス。

チョイ甘でしょうか?

女の子のイベントなのに、男目線が多いのは何故でしょう?

本当はもっと甘々にしたい話もあったのですが、別のところで書く予定です。

読んでくださる皆様に感謝を込めて……



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