3発目
勢いだけ、それでも読んでもらえたらこれ幸い
「…やってるわけないか」
やってるわけがない、銀行強盗にあったんだし。俺は商店街の銀行に金を下ろしに来ていた。仕方無いので他の銀行まで移動する。ここで金を下ろせなければ3日間は断食確定だ。そう、コンビニは数件あるがそのどれもがATMが無いのだ…
しばらく歩くと銀行の看板が見えて来た。近づくにつれて人だかりが見えてくる。さらに近づくにつれて警察官が何人もいるのが見える非常線を張っている。
ドゴーンッ!!
瞬間、爆発音が鳴り響く、銀行の看板は落っこちた。人々はどよめき砂煙の中から黒いタイツにドクロのような仮面をつけた変態さんが大勢現れた。警察官は住民を非難させ、コートを着た男がメガホンでがなる。そして次々とパトカーが爆発していく。
「あひゃひゃひゃ!!オラッ邪魔なんだよ!愚民共が!!」
ドクロタイツの群れの奥から怪人が現れ、その容姿を見た警察官達は愕然とした。鎧を着た人狼、片手がバズーカのソイツは名乗った。
「俺様の名はベオウルフ!!「ブリューナク」の怪人様よ!」
何となく物陰に隠れて様子をうかがっていると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「そこまでだ!悪等共!!」
「なんだぁ?」
声のする方へその場いる全員の目がいく。銀行の隣のビルの屋上から人が飛び降りた。そしてブリューナクの戦闘員を何人か吹き飛ばしながら着地。
「なんだ~?てめぇ!?」
ベオウルフが威嚇する。
「人々を脅かす悪の組織ブリューナク!俺がいる限り貴様等の野望は栄えない!俺は「ソルブレイバー」悪を滅する正義の刃!」
…なんか赤っぽいスーツに仮面を着けてコスプレですか?大吾君?
「警察の皆さんここは俺に任せて民間人の避難を優先して下さい!」
…戦闘開始、飛びかかる戦闘員達…が、仮にも正義のヒーロー戦闘員程度じゃ歯が立たないみたいだ。
「ちっ!何もたついてやがる戦闘員!」
ベオウルフは痺れを切らしたのか大吾に牙を向く、大吾はベオウルフの攻撃を避けつつ戦闘員達を片付けていく。やんわりと大吾が攻勢かと思ったその刹那、
「うわ~ん、お母さ~ん!」
お約束と言わんばかりの展開が待っていた。逃げ遅れた子供が金銭を回収していたと思われる戦闘員に捕まっていた。
「ヒャハ!でかしたぞ戦闘員!」
「…くっ!卑怯な!」
「あぁ~ん?聴こえねぇなぁ!?」
好機とみるやベオウルフはやたら強気だ。
「…ん~?オイオイ大将よ~、何だ?その拳は、え?オイ!わかってんだろこの状況?…だったら早く跪け!!」
「…くっ!」
大吾は抵抗を止めた。
「ほらほら!さっきまでの威勢はどうした~!」
大吾は一方的にやられだした。
「…子供を解放しろ!」
「てめぇの誠意次第だな~!オラッ!!」
「…ぐはっ!」
「オラッ!オラッ!オラッ!」
「…」
ベオウルフは大吾を痛め続ける気がつけば辺りにはもう警察官すら居なくなっていた。
「(どこで手に入れた力かは知らないが憧れやら興味やらでヒーローにはなれないんだよ…大吾)」
俺は観戦を止めてその場を去る。
「オイオイ!もう終わりか?あぁ!」
「…」
「んじゃ、次はガキの番だな……ん!?ガキはどうした!!」
「貴様の部下ならおねんねしてるさ…」
「なっ!」
瞬間、ベオウルフの体は半分になった。
「遊びが過ぎたな、三下…」
「な、なんだてめぇ」
「大した生命力だな三下…」
「は…!その方のマークは!まさか!」
「冥土の土産に教えてやろう…ダムデストロイが四天王の一人、デススティンガー…」
ザシュッ!
ベオウルフは絶命した。
「…俺もお人好しになったもんだ」
警察に匿名で通報した後、変身が解けて倒れてた大吾を担ぎ上げ病院へ送り届けた。
あざーす(・ω・)/