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2発目

色々残念だけど読んでもらえたらこれ幸い

「ふむ、物騒な世の中だな~」

マスターが新聞を広げながら呟く。

「何かあったんすか?」

「ほら、コレだよコレ」

マスターが新聞の一面に指を指すのでグラスを拭きながら覗き込む。

「…銀行強盗多発」

記事にはそうかかれていた。短い期間に連続で起こる銀行強盗と書かれいる。

「ほら、ウチのすぐそばの商店街の銀行もやられてるみたいだし、用心しなきゃいかんな~」

「そっすね~」

軽い返事を返して次のグラスを手に取る。短期間で銀行強盗なんてのは大体が中小の悪の組織のによる資金繰りだろう。ちなみにダムデストロイは資金面で苦労したことはない。

チャラチャラン♪

「いらっしゃいま…」

言いかけて止まる。

「やぁ、千晶兄ちゃん」

「またお前か…」

気軽な声で店に入って来たのは赤城 大吾。

「おっ!来たなヒーロー少年」

マスターが楽しそうに大吾に声をかける。後で知ったのだが大吾はこの店の常連客らしく、マスターと仲がいいらしい。

「…っと電話だ、高松君ちょっと任せた」

「は~い」

マスターは電話を取るためカウンターの奥へ引っ込んだ。

「…んで、何にすんだ大将?」

ぶっきらぼうに注文を取る。

「あぁ、カフェオレ」

「…あいよ」

溜め息をつきながらおもむろにグラスを手に取る。

「ところで千晶兄ちゃん、銀行強盗とか…した?」

やぶからぼうに何を言い出すのやら、

「あのな~…何回も言ってるだろ?もう悪の組織は辞めたし俺は平穏に暮らしたいんだ」

ダムデストロイが壊滅した日、俺はデススティンガーは死んだんだ。今の俺は高松 千晶として生きて行くって決めたんだ。だから悪事はもう働かないし、もう二度とあの姿になることは無い。

「そうは言うけどさ~…」

「ハァ…別に良いけどさ」

めんどくさいからはぐらかそうとする。

「…いいのかな~?そんな言い方して」

ニヤニヤとやらしい笑みを浮かべる大吾

「マスター!千晶兄ちゃんはね~!…」

「おごらせて下さい」

光の速さで頭を下げる。正体がバレたら出て行かざるおえない。俺は今の生活が気に入ってるんだ。

「さて、千晶兄ちゃんに質問」

「…なんだよ?」

また騒がれても困るからしぶしぶ話相手をしてやる。

「…銀行強盗やってるのってどこの組織かわかる?」

少しマジメな表情で俺の顔を見てくる。悪の組織は規模の大小関係なく掃いて捨てるほど存在する。

「…わからん」

そう、ダムデストロイが存在してた頃も他の組織なんて眼中に入らなかったし、今は一般人として生きてる俺には最近の悪の組織事情なんて知るよしも無いのだ。

「…そっか」

珍しく嫌みも言わずに残念そうにカフェオレを飲む。

「あ~、犯人は同一犯だと思うから、最近襲われた銀行付近にある銀行を張ってるばいいかと…」

思わずヒントをくれてしまう。俺もお人好しになったもんだ。

「…本当に~?」

半信半疑に言うとカフェオレを飲み干した後

「よし…もう行くね」

ゆっくり立ち上がり店を後にする。

「いや~、参った参った、すっかり長話になっちゃったよ~」

マスターがカウンターに戻って来た。

「高松君、ちょっと早いけど今日はお店閉めよう、ちょっと急用ができちゃった」

「わかりました」

店の片づけを終えてアパートに帰る。

「…そういや、お金下ろさないとだ」

俺は商店街へ足を運ぶ。

あざーす(・ω・)/

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