17発目
セルフクロスオーバー
****ブリューナク基地
「・・・てなわけで」
「今からこの俺様がお前等のボスだ、しくよろ!!」
ディアボロスは気の抜けた声で新しいボスの就任を告げる。
「(((イー!!)))」
「よし!んじゃ手始めにソルなんちゃらを片付けちまおぅ」
「(((イー!!)))」
「んじゃ、あとよろしく。俺寝る」
「((イ、イー!!))」
****
夕飯時。
俺たちは浜辺でバーベキューの準備をしている。
俺たちの他にもバーベキューを楽しむ客がチラホラ。
「高松君そろそろ大吾君起してきてくれるかい?」
トングを片手にマスターが肉を焼く。
「わかりました~」
「すいません高松さん」
「いえいえ」
こっちは包丁片手に野菜を切る彩香さん。
大吾を起こしに旅館に戻る。
「ぐが~・・・」
「いつまで寝てんだ、もう夕飯だぞお前も準備手伝えよ」
「ん~、?」
目をグシりながら大吾が体を起こす。
「あ~、おはよ」
「ほれ、もう肉が焼けるぞ」
「ん~?肉?」
「そう肉」
二人で部屋を後にする。
****
「ガシャーン!!」
「わ━━━━!!」
「な、なんだコイツら!!」
「イー!!!!」
浜辺に戻ると何やら騒ぎが起きてる。
ブリューナクの戦闘員が集団で暴れている。
「ちっ!!アイツら性懲りもなく!!」
大吾が駆け出そうとする。
「大吾!!お前は向こうから回り込め!!」
「え?」
「マスターと彩香さんは俺が何とかする!!」
「わかった!!」
大吾は人目につかないルートで砂浜に向かわせる。
「イー!!」
「とりゃ!!」
マスターと彩香さんのいるところに駆けつけると
マスターがトング片手に戦闘員と・・・戦ってる!?
「マスター!!」
「おぉ!高松君!!」
「何やってんスか!!危険ですよ!!」
「すまん、すまん。でも若いモンにはまだまだ負けないよ!」
「イー!?」
とか、言いながら戦闘員を張り倒すマスター。
「どんなもんだい!!」
「高松さん!!」
彩香さんも無事だ。よかった。
「・・・大吾は」
彩香さんは心配そうな顔をする。
そっか知ってるんだもんな。
「旅館に退避させました。二人も早く避難を!」
「・・・わかりました」
「マスター!彩香さんをお願いします!!」
「高松君は!?」
「俺は他の人達を避難させます!」
「・・・・わかった、必ず戻ってこいよ!」
「はい!」
少し渋い顔しながら頷くマスター。
もしかして、こっちはこっちでバレてんのかな?色々。
****
めんどくさいことになった。
「・・・の反応が出てたんだよな?」
「そうよ、その位置で間違い無いわ」
「なんか、変態集団に市民が襲われてるんだが・・・」
「ダメよ、私たちの目的は人に知られちゃダメよ」
「でもな~、なんか怪物も一匹いるぞ?アレ違うん?」
「データ上では全く違う生物よ」
「だよな~、見た目も何か人工的だし・・・」
崖の上から何か叫びながら砂浜に舞い降りた。
「あ、変態が増えたぞ?」
「ソルブレイバー参上!!」
「イー!?」
赤いスーツの変態が黒いスーツの変態を倒し始めた。
****
大吾もといソルブレイバーが砂浜に現れる。
「でたな!!ソルブレイバー!!」
戦闘員の合間をすり抜け怪人が現れる。
「俺の名はハンマーヘッド!!貴様をハンマーのサビにしてくれる!!」
サメをモチーフにした怪人なんだろうか?
ハンマーヘッドって名前なのにハンマーなのは腕って言う罠。
「これ以上の悪行は許さん!!覚悟しろ!!」
ソルブレイバーは駆け出す。
****
「イー!!」
「う、うわー!!」
「コノヤロウ!!」
「イ、イー!?」
戦闘員に襲われてる逃げ遅れを間一髪、助ける。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとう」
「旅館に逃げるんだ!」
「わ、わかった」
男性は旅館に逃げてく。
「・・・イー!」
少し離れたところから爆炎が上がる、大吾がおっぱじめたか。
あとは任せておけばいいか、旅館の方も安全とは言い難いしな。
「・・・さて、俺も旅館に」
「・・・・・・!!」
巨大なそれはどこからともなく現れた。
「%&%$435465&$HJRNME%j!!」
この世のものとは思えない奇声を放つ。
「・・・な!?」
瞬間、殴り飛ばされた。
「ド━━━━ン!!」
「・・・なんだ!?」
ソルブレイバーが戦闘してるとこまで吹っ飛ばされた。
「$%&YNE%&JK&K(<,m!!」
謎の怪物は無差別に戦闘員を襲う。
「イー・・・・!ううぁあああああああああああ」
戦闘員が一人、また一人と・・・食われてく。
*****
「・・・来たぜ!!」
「しかたないわね・・・」
「おっし!!ちゃちゃっと片付けるぜ!!」
「・・・わかってると思うけどオーガを倒したら撤収だからね!」
「・・・・ん~?(メ・ん・)?」
男が耳元の当たりを触ると女性の声は消えた。
「・・・・よしw」
「ガン!グリ!フォン!!!」
あざーす