15発目
大吾の日
どす黒い殺気を放つディアボロス。
「・・・・と、言うものの」
「今日はもう疲れたから帰って寝る!!」
なんか言い出した。
「逃げるのか!!」
僕はがなりたてる。
「ち~が~う~よ~!!」
「お前らを殺るのは簡単だけどまだやることがいっぱいなんだよ」
気の抜けた声でディアボロスは僕たちに背を向ける。
「・・・まぁ、なんだ、お~ぃ!ミドガルド君!!後は任せた~」
ディアボロスはそう言うと、指を鳴らした。
「な・・・なんだ!?」
突如、地響きが起こる。
地中から巨大な亀が現れた。
「じゃ、あと任せたわバイバ~イ(#゜Д゜)/~~」
「ま、まて!!」
一歩踏み出そうとすると巨大な亀が立ちはだかる。
「ぶぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「・・・」
デススティンガーはボロボロの体で立ち上がろうとする。
「兄ちゃん・・ここは、僕に任せてよ」
「・・・大吾」
「ダイジョブ!それに今、戦う元気僕の方が残ってるよ!」
「・・・ヘマすんなよ?」
「任せとけって!!」
僕と亀の戦闘が始まった。
*****
「ガキーン!!」
亀の装甲は僕の攻撃をモノともしない。
「これならどうだ!!ブレイブキーック!!」
「ぶぉおおおおおおおおおお」
「こなくそ!!!」
「ガキーン!!」
亀の攻撃はどれも強力そうだがその巨体のせいか
一発、一発はそれほど早くは無い。
でも、その装甲は僕の攻撃では傷一つつけられない。
「参ったね、こりゃ」
「ぶぉおおおおおおおおおおおおお」
「・・・っと!!」
どうする?致命傷が与えられない。
「ぶぉおおおおおおおおおおおおお」
亀が一際大きく叫ぶと甲羅からカメッ〇スよろしく巨大な大砲が現れた。
「ぶぉおおおおおおおお」
甲羅に身体を収納する亀、その体に光を帯び始めた。
「これは・・・まずいんじゃないか」
ヒーローの感的なモノがビンビンきてる。
これを発射させちゃいけない、第六感がそう告げてる。
「・・・どうする!?このままじゃ!!」
「大吾!!コレを使え!!」
「!!」
デススティンガーが僕に「竜槍スマウグ」を投げてきた。
「・・・収納部を狙うんだ!」
デススティンガーは亀の頭部のが引っ込んだところを指す。
「・・・正直、それでダメなら終わりだ」
「・・・・やってやるさ!!」
僕はスマウグを手に駆け出す。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「貫け!!」
「ブレイブクロス!!!!!!」
瞬間、刃の先端が亀の装甲を破った。
そしてそのまま突き抜ける。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「カッ!!」
激しい光を放って亀は塵になって消えた。
「・・・・ふぅ~、ギリギリセーフだ」
思わず腰を落としてしまった。
「千晶兄ちゃん立てる?」
「・・・・無理w」
「しょうがないな~」
千晶兄ちゃんに肩を貸し、立ち上がる。
「・・・あ、ビール買って無い」
「流石にマスターも寝てるでしょ?」
「だといいけどな~」
*****
「高松く~ん!!ビールまだ~・・・・ぐかぁあああ」
案の定、マスターは酔いつぶれて寝てたとかなんかそんな。
あざーす