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14発目

そろそろおわるかも?

「・・・それはブルーコスモ!!」

俺は「アレ」を知っている。

「流石ね♥」


(ブルーコスモ)

ダムデストロイの首領は正直ひ弱そうな男だった。

性格は最低、捻じ曲がった思想のマッドサイエンティスト。


幹部クラス、いや・・・

その中でも自身に忠実な者、極数人しかその姿を見せなかった。


だが、その実誰も信用なんてしなかった彼は事前にある兵器を開発していた。


それがこの(ブルーコスモ)。

いくら人造人間、怪人といえど絶対服従とは限らない。

いつ自分を裏切るかもわからない。


貧弱な自分を改造することなく猛者達を御する兵器。


だがその性格・・・意気地のなさがたたり、ダムデストロイ壊滅につながったのだろう。


「・・・ソレはあの日ヒーロー達に粉々にされたはずだ!?」

「そうねぇ、彼は最後にある人体実験をしてたの♥」

「・・・何?」

バルバロッサに淡々と語りだす。

「自らの記憶、人格を別の器に映す実験♥」

「記憶を・・・?」

「それと同時に改造人間も用意して・・・・それが私♥」

「・・・まさか、お前!」


「そう、私がダムデストロイの首領♥」

「・・・メタトロン!!」

「でも、残念ながら人格は完全に移せなかったみたいね」

「だ・か・ら♥」

「初めまして♥お久しぶり♥そしてサ・ヨ・ナ・ラ♥」


そう言うとブルーコスモはその力を更に増した。


「・・ハァ、ハァ、クッソ!!・・・僕は何もできないのか!!」

どうにか立っていた大吾はついに片膝を地面に落とす。

「バルバロッサょ~、それじゃ俺もうごけね~じゃんよ~ヾ(゜Д゜ )ォィォィ」

ディアボロスもその効果を受けてるらしい。

術者以外は無差別か・・・。


「あら♥ごめんあそばせ♥」


******


ザッー・・・ザザッ・・。

視界・・・まだ・・見える・・のか?

・・・ハッ、ずいぶん頑丈なんだな・・・

「過・亡霊・・・・消さ・・!!」

声・・・先輩の・・声・・・。


*****


腕、足、が軋む限界を脳に訴える。


「あらあら♥まだ動けるの?そろそろ諦めてほしわ~♥」

余裕の笑みでバルバロッサは軽口を叩く。

「・・・過去の亡霊は・・・消さなくちゃな!!!」

スマウグで倒れそうな身体を支え、何とか一歩踏み出す。


瞬間、バルバロッサが豹変した。

「ナマ言ってんじゃねぇよ・・・・鉄クズが!!」

「・・・・!!」

ブルーコスモは光を強めた。

俺は一気に両膝をついてしまう。

「に・・・兄・・ちゃん」


もう、ダメなのか?


その刹那・・・・。


「・・・・」

バルバロッサは驚愕する。

「馬鹿な!!まだ生きて・・・!!」

「・・・・」


「ガー・・ランド・・・!?」

「・・・・」

返事がないが確かに立っている。

ブルーコスモの強力な光の中、ゆっくり前に進み出す。

「嘘!!嘘よ!!」

バルバロッサはブルーコスモをかざす。

「・・・うぉぉぉ!!」

故障ではない・・・その証拠に俺の体はどんどん重くなる。

それでも一歩、また一歩とガーランドはバルバロッサに歩み寄る。


「クソ!!倒れろ!!くるな!!!来るんじゃねぇ!!!!」

バルバロッサは気が動転してる。


「・・・」

そして遂にガーランドはバルバロッサの目の前にたどり着く。

「・・・!!クソがぁあああああああああああああ!!!!」

バルバロッサは咄嗟に銃を撃つ。

「・・・・」

ガーランドはまともに銃弾をくらいながらも手を伸ばす。

「・・・はっ!!」

ブルーコスモを手してるバルバロッサの手ごと握りつぶした。

「うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

「・・・」

ガーランドは瞬間、俺の方を見る。

ガーランドの仮面は半壊して、口元だけ見えた。


「ガーランド!!!!!!!!!!!」


(御達者で・・・)


口元を少し緩ませ、笑みを浮かべてた。

「やめろ!!やめろぉぉおおおおお!!!!!!」

バルバロッサの叫びも虚しく、ガーランドはその身体を爆破したのだ。

一瞬だった。

ガーランドは行ってしまった。


「・・・・馬鹿野郎」

変身が解ける。

「兄ちゃん・・・・」

「俺は・・・また失っちまったんだな・・・・」

「・・・違うよ、きっと」

「大吾・・」

「重いかもしれないけど・・・あの人の分も背負ってあげなよ」

「・・・あぁ」

大吾にまた励まされちまったな。

ブルーコスモが壊れ影響か、少しづつだが体力が戻ってきてる。

「さぁ、・・・後は貴様だけだ!!」

大吾が構える先にいるのは大釜を持った男。

「おい、おい、おい、元気だなぁ~」

ディアボロスが立っていた。


「まぁ、まずは感謝しとこか、うん、そうしよう」

「何を言ってる!?」

「いや~、正直ヒステリー邪魔だったんだよね~。」

「特に邪魔だったあの青い玉っころ!!」

「だから何を!!」

大吾がさらに問いかける。

ディアボロスは笑みを浮かべる。玩具を渡された子供のような笑みで言った。


「お前さっき行ったじゃん?後は俺だけって?ははッ笑っちゃうね」

「!?」

瞬間、大吾が宙を舞う。

「ぐぁ!!」

吹っ飛ばされて地面に落ちる。


「お互い様ってことさ、後はお前らだけなんだよ」




あざーす

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