1発目
ガングリフォン完結させて速攻新連載を開始するアグレッシヴな俺を許して下さい。何はともあれ読んでもらえたらこれ幸い
世界政府を壊滅状態まで追い詰めた悪の組織があった。
その名は…「ダムデストロイ」
だが…極悪非道、破壊の限りを尽くした彼らは、
どこからともなく現れた正義を語る仮面の男達や、
これまたどこからともなく現れた全身タイツの5人組やらの手によって
業界屈指の悪の組織はほんのわずかな期間で壊滅してしまった。
そして…「ダムデストロイ」壊滅から何年か経った。
俺の名前は"高松 千晶"偽名だ。
何を隠そう「ダムデストロイ」の元幹部怪人 で、
コードネーム「デススティンガー」って名前で、
さらに自分で言うのも何だが
正義のヒーロー共を追い詰めたりしちゃったりしなかったりな実力を持っていた。
組織が壊滅した後、重傷を負いながらも生き残った俺は、
莫大な貯金で普通の生活を始め今に至る。
「高松君、ドリンクの補充入るね」
「あ、は~い!」
「何かあったら呼び出してな」
「わかりました~」
今、俺は喫茶店の店員をしてる。だいぶ一般社会に慣れてきた。
自動ドアからお客さんの来店を知らせるベルがなる。
「いらっしゃいませ~」
反射的に挨拶をする様は、
鬼神とまでいわれた「デススティンガー」の面影はまったく無い。
「…」
ドアの前に経ったまま俺をじっと見つめる少年。
不思議に思いながらも
「お好きな席へどうぞ」
と、声をかける。カウンター席、
しかも俺の目の前の席に座った少年は俺が注文を取るより早く…
「…お兄さん、人間じゃ無いね?」
不意をつかれ少し固まる。
たまたまだ、偶然、俺が元怪人で
偶然、俺の目の前にいる少年が電波少年ってだけだ。そうだろ松!?
「…はは、面白いこと言うね」
「お兄さん、目が泳いでるよ?」
うぅ…負けるな俺、なんとか誤魔化すんだ!はぐらかすんだ!
「…って考えてるよね今?そして次にお兄さんは「何を馬鹿げたことを」って言う」
「何を馬鹿げたことを…はっ!」
なんだ!なんだよ!何なんですか!?この少年はジョセフ○ョースターですか?
「…ちなみに僕は正義のヒーローだ」
少年は腕に付けているリングを見せつけて言う。
「…怪人レーダーに反応があったから覗いてみたんだけど、
お兄さんからはそこまで邪悪な感じがしないし、まぁ倒さないであげるよ。…今はね」
少し嫌みな笑いをするとカフェオレを注文してきた。
「あ、そうそう僕の名前は"赤城 大吾"お兄さんは?」
「高松…千晶‥」
「お兄さん弱そうだから後回しにしてあげるよイタズラ程度しか出来なそうだし」
ニヤニヤと笑いながら言い放つ。生意気な子供だ。
この時はまだ知るよしも無かった。
この赤城少年を軸にトラブルに巻き込まれて行くなんて…
あざーす(・ω・)/