1章3話:サバゲーマー、VRMMOをはじめる(友人合流編)
〜国東愁胡が王都・グランディアにスポーンしました。〜
「うおーすげー」
王都のランドマーク(≒初期スポーン地点)に降り立った自分は、眼前に見える王城に感嘆の声を上げていた。
石造りの町並み
帯剣しているフルプレート装備の門兵
謎生物を肩に乗せているエルフ族の方々
etc・・・・
「うわ、龍にリードつけて歩いているけど、大丈夫なんかあれ?」
『首輪つけているなら、そのドラゴンと飼主には信頼関係が築けている、っていう証拠だから安心していいよ。』
「なるほど???」
『ところでニーチャンは外者(そともの:NPCがプレイヤーを指して使う言葉)かい?』
「あ、わかります?」
『そりゃあねえ。儂等にとってああいうのも日常やけんね。』
そういって指さされた方を見ると、6本足の見た目2本角が生えた馬っぽい何かが車を引いていた。
『あれの肉と乳で作ったバターは王都の名産品でな。後で食べてみるといい。』
「いやあれ牛なんかい!」
くわしく聞くと、別の街で行われている闘牛とか競馬とかが有名らしい。馬なのか牛なのか・・・
『ところで、ニーチャンはギルドに行かなくていいんかね?外者ならまずそこに行くように、とのお達しがでているが?』
「知り合いとの待ち合わせでね。ところでこちらからも質問いいです?」
「なんで、NPCのフリしているのさ、ユージ」
『初心者の反応が面白くてなあ。』
「趣味悪いな。最低、友人やめま『待って。』」
NPCに話しかけられていたと思ったら、友人だった件
ちな、品種改良が進んだ結果、食用と軍用で全く違う見た目となった模様。
インブリードが進んだものは食用として向かないんやな。




