1章2話:サバゲーマー、VRMMOをはじめる(新規ログイン〜キャラ作成編)
週一回の投稿を守れなかったため、明日か明後日くらいにもう1話上げます
『新規プレイヤーがログインしました。VRの世界にようこそ』
VR器具を装着してログインをすると、↑のセリフとともに真っ白な部屋へと放り出された。
ちなみに、現状の体勢はVRにログインする際のままとなっている。つまり・・・・
「知らない、天井だ。」
『寝ながら来た人のほとんどは同じセリフを言っているのですが、どういった意味があるのでしょうか?』
「オタクの聖典の一節なのさ。ネットで調べてみるといい。」
『はぁ・・・』
明らかに半眼・ジト目である、とわかる声色でこちらを伺う・・・誰だ?
『私は、VRMMO『DevelopmentONLINE』のキャラクター作成のヘルプAI兼カスタマーサポートAIです。』
『では、早速ですが、キャラクター作成に入りますね。お名前をお教えください。』
「随分と性急だねえ、国東愁胡で。」
『『随分と性急だねえ、国東愁胡で』さんですね、了解いた「さないで!?」わかっております。これはただのAIジョークです。』
自分のキャラクターネーム欄が『国東愁胡』となっているあたり、本当にAIのジョークだったようだ。なんだこいつ?
『名前を『国東愁胡』で登録しました。次はステータスの設定に移行します。』
〜30分後〜
「こんな感じでいいかな?」
『ええ、問題ない・・・・問題ないのですが・・・・。』
「どうせ、キャラの作り直しもできるんでしょう?」
『そうですが、この系統のスキルを取得された方々は、ほぼ100%キャラを作り直していますので・・・・』
「『思ってたのと違う!』ってなところかな?まあ大丈夫でしょう。」
『国東様、運営側としてはあまりこういう事を言いたくないのですが、初心者にこのスキル群はおすすめできません。あと、遠距離DPSとしてもこのステータス振りはちょっと・・・・』
「AIさんありがとうね。こんなに親切なAIは初めてだ。」
『ありがとうございます。』
「でもこれでいいんだ。スキルの配分もステータスの割り振りも。」
『そうですか・・・わかりました。こちらで登録しておきます。』
『これにて初期設定は完了しました。』
『国東様。あなたはこれからもう一つの世界で新しい人生を歩んでいただきます。』
『その世界ではあなたは自由です。』
『何を行っても、何を作っても。』
『あなた自身の自由を謳歌してくだ「あ、一つだけ聞いていい?」・・・どうぞ?』
最近のAIすげえな!あんなに完璧なジト目を再現できるなんて!!!
「途中、『AIさん』なんて呼び方してしまったけど、名前あったら聞きたいな、って思って。」
『私の名前ですか?』
「そうそう。あるんでしょう?」
『・・・・・・・・・では、Aiとお呼びください。』
「了解。アイさんね。」
『では、あらためて。』
停止していたムービーが途中から再生される。
『あなた自身の自由を謳歌してくだい。』
長年使っていて愛着のあるハンドルネームのため、そのまま使いまわしています。
元ネタわかる人いるんですかね?PS2のゲームのスピンオフの漫画の主人公の本名の漢字違いなんですが。




