第五条 第二項 ちょっとした誤差
本編と少しだけ繋がりがある番外編です。
会議が終わり、岸田は莞爾に話しかける。
「あのー莞爾。思ったんですけど莞爾の権利には名前があるんですか?」
莞爾は困惑する。
「あ?どゆことだ?」
と、少しキレ気味で返した。
「いや、私は「日本国」という権利がありますよね?」
莞爾は察した。自分には権利の名前が無いということに。
「そうだな、それは盲点。どんな名前にすっかな」
先読みをする権利。予測するという意味でプリディクト。そう思ったが、横文字はあまり似合わないなと感じた岸田であった。そしたら莞爾が、
「そうだな普通に考えて予見はどうだ?」
と言う。予見...、与見とかけている。どっちも起こらないうちに先を見通して知ることと、同じ意味だ。
「いいんじゃあないんですか?莞爾!」
と、褒め称える岸田。
「ま、適当だけどな、それよりも恩恵鍛えたいわ」
莞爾は調子に乗ることはなく適当に終わらせた。向上心があることはいい事だが、足下もしっかりみないと、いつかは足をすくわれてしまうこともある。
「私も恩恵出したいです。」
そんなほんわかな雰囲気
「2人とも楽しそうだね」
そんな雰囲気を後ろから見ていた功美なのだった。
そんな功美ももう少し2人と仲良くなりたいと密かに思った。
次回は本編です。