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【休載特別編】昼休み、そして小説バレ

 モッツァレラチーズのきついにおいがうっすら残っている中で、チャイムは昼休みの始まりを告げる。


 俺は山北に話しかける。


「山北、俺、小説書いてるって言ったじゃん?」


「まぁ、言ってたけど」


「特定してみなよ、なんかいいことあるかもよ」


「そんなにお前、自分の小説見て欲しいの?しゃーねーな。」


 山北は、『カクヨム』で必死に俺の書きそうなジャンル、作品の公開時期を推測して検索をかけ始めた。




 10分経った。そもそも俺の小説を見せる気は恥ずかしくてさらさらないのだが、このままでは埒が明かないので面白みがない。


「じゃあヒント、昨日更新しました」


「お、マジで。それは話が違ってくる」


 これがすべての間違いであった。ヒントを出すのがいつの間にか気持ちよくなってしまった。自分に注目してくれてるのが嬉しいからだろう。


 すると、あろうことか、山北がスマホをスクロールすると、俺の小説が出てきたではないか。


「ん、表情違うな」


 一巻の終わり。山北は俺の目線を確認して、ついに全ての情報と一致した小説を視認した。


 タイトルを見る。じろじろと。そしてタイトルをタップし、一話を見ようとする。


「あかん、だめ!がちで恥ずかしいやつだから。めっちゃきしょい小説だから」


「いいじゃん、面白いかもよ」


 完璧に墓穴を掘ってしまった。恥ずかしくてその墓穴に入りたいくらいである。


 小説は始めたばかり。ただ、初めての大きな困難は、稼げないPV、レビューではなく、こんなところに潜んでいたとは。


 俺の小説に、のめりこんで見る山北を目の片隅に置き、この羞恥は明日への糧になるのだろうかということを思案した。たぶんならない。




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 近況ノートにも書いたように私、某キタムラは、このような事件を実際に学校で起こしてしまいました。羞恥の心も実際に今心に湧き起こっています。



 もし別のテーマだったらよかったのですが、これは「私小説」なので、この物語の主軸の元ネタを知っている人に見られるとダメージが大きくなります。



 恥ずかしさのあまり、このシリーズを更新できる精神状態ではなくなってしまった為、少しの間休載をさせていただきます。



 かわりに、もう少しくどくないテーマの短編を間に挟んでから書こうと思います。



 このシリーズを見続けて下さっている数少ない読者の皆様、勝手な理由の休載となってしまい、申し訳ございません。



 代役の連載となる小説は、かなり血色の違う作品になりそうですが、楽しみにして下されば幸いです。

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