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10:エッセイ『空を割くものに会いに』
大気を震わせ空を飛ぶ。
鳥肌が立って、体に響く轟音。
空中でヒラリ、ヒラリ。
機体の向きを変え、方向をまた変えて、突き抜ける。
見ることができた。
感じることができた。
また来年も、無事に会えますように。
高速道路は日曜早朝でも交通量が多かった。
朝6時出発では駐車場が停められず、随分と遠く、海辺のタワーから歩いた。
ブルーインパルスは最初、場外から眺めたけれど、とても美しく、鮮やかで、格好良かった。
会場内でばったり出会った友人は、朝5時に家を出たと言っていた。
帰り、子を時々背負いながら歩き、3年前とは違う場所の木だったけれど、黒くポロリと取れる桑の実を口に運び、甘い酸味を楽しみ懐かしみながら、また次来た時も食べようと心に誓った。




