海鳴りのシャーマン

　南の島国セルトニアで暮らす少年、ユギルはシャーマンである。
　マナを操り精霊と契約・使役できるシャーマンは、世界人口の極僅かしか存在しない能力者であった。
　そんな稀有な存在が何故か人口の過半数生まれるセルトニアで、ある日丸ごと人が消える。失踪理由不明、手段不明、行方は全く知れず。
　偶然が重なりたった一人、島に残ってしまったユギルは、相棒のヤドカリ精霊と不思議な少女精霊を引き連れて大陸の特殊機関への所属を決めるのだった。

　消えた同胞の行方を捜すため、小さな島の少年が世界を巡る話。