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対話体小説 小話集  作者: 藤原 てるてる
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三十七話  令和五年インフル相撲十一月場所、ようやく神裁定くだる

あ~~、やっとインフルエンザが治った。長引いた。2週間もかかりました。

会社からの6日間の病気療養の休みだけでは、完治していなかったのです。

なんとか熱は下がったけど、まだ咳は続いていたのですが出勤していました。

幼少期に罹った事がないと思うので、初インフルだと思う。コロナより大変に。


経緯は、職場で感染→寒波の栃木旅行中に発症→帰宅後高熱→6日間の自宅療養。

しぶしぶ出勤→残留ウイルスをやや撒く→隠れ兵庫旅行→職場感染収まる。


「インフル相撲十一月場所」六番勝負にたとえてみて、一勝五敗での負け越し。

どうにか四勝二敗にもってかない事には、インフルに勝ったとはならないのです。

先の対戦相手の中で、あと3人に勝ったとしなければならない。誰にしようかな。


消去法でいくと、麻原田関と、三億円事件の犯人の無名丸には触れないでおく。

こうなったら相当の大物に裁定をお願いしよう。あの小佐野丸関の壺兄弟がいい。

そうだ、郷土新潟の大先輩、田中角栄さんに陳情しよう……


耳かき山「先生て、オラはコロナにはなんとか勝ったども、インフルで散々だっ

     た」

    「相撲の取り組みにたとえてましての、3戦目の小佐野丸関に不戦敗で

     の」

    「4戦目の、土佐の人斬り以蔵には殺されかかり、次の高杉晋作にも負

     け」

    「この3人に勝った事にしねえと、インフルが治ったことになんねえで

     す」

    「なんか、ええ手はねえですかえ、オラは先生の辻説法に行った事ある」

    「この3人に説法して、まるめ込んでもらえんろかて、頼んます……」

田中角栄「まぁそのー、それには銭がいるねか、おめさん、銭あっかや」

    「小佐野君なんてイチコロだぞ、土佐のなにがしは女遊びの元手がほし

     い」

    「高杉晋作と言えば結核だすけ良い薬がいる。高い銭ださんことにはな」

    「人の世は銭がもの言う、政治とは人を動かすこと、それには銭だこて」

耳かき山「あの、オラのかわりの出してもらいて、オラ先生の手形の色紙持って

     る」

    「先生好きだて、前に先生のこと小説に書いた。満洲での真面目ぶりを」

田中角栄「何っ、何で知っとる、ワシが大陸でグーニャンを泣かさんかったんを」

    「ワシはむしろ違った涙を累々と流させた。ワシのことを良く書いたか

     や」

    「うむ、わかった。例の相撲は何とかする。小佐野君とはツーカーだ」

    「土佐のやからには遊び銭、長州の俊才には高い薬代を出そう。でええ

     な」

耳かき山「ありゃ、これは何てお礼言ったらええろか、ありがたくてなんねえ」

    「先生はロッキードから金貰ってねえ、絶対そうだ、誤魔化すなんてね

     え」

田中角栄「う、うん、そうだよ。実はワシも記憶にない所があるんだよな」

    「小佐野君の言う通り。あの顔が嘘を付く顔に見えるか、あのスケベ顔

     が」

耳かき山「やや、やや見えますが、見えないことにします。何とぞ……」

田中角栄「君ねえ、銭は無くとも、玉袋はパンパンなんだろ、それじゃいかんよ」

    「小佐野君を見習え。ワシの持論は女は砥石ぞ、しこたま研いでもらえ」

耳かき山「はっ、わかっております、わかっております、それは置き……」



先生に陳情のはずが、痛い所を突かれました。

結局、あの3人には勝った事となりました。田中先生の銭のお陰であります。

インフル場所逆転勝ち越しとなりそうろう。今度はノロウイルス場所だったりして。

さあ、これからは、あのご高説にそうように努めたいと思います。

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