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対話体小説 小話集  作者: 藤原 てるてる
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三十六話  天地創造 神々の性欲談義

天地創造のときの話である。

神々は5日までは順調に進んでいった。ご満悦顔だった。

1日目には光を作る。これを大元にし闇と分けることに。

2日目、上の水と下の水とを分けることで、天、すなわち大空を作る。

3日目、水よ集まれ、陸よ集めれで大地を作る。これにて場が出来た。

4日目、太陽、月、星を作る。昼を照らし、夜を照らし、時を刻めと。

5日目、魚と鳥を誕生させた。産めよ増やせよで豊かさを作った。


さて、ここで6日目が来ることに、そう、エデンの園に男を作った。

もちろん裸である。アダム一人である。ぽつんと、お魚や鳥を見ていた。

下界に作ったはいいが寂しそうにしていた。これではいかんと。

神々は考えたのである。女を作り、結ぶことで、子が出来るようにと。


ここからが本題であるのです。どうやって、子を作らせるか。

神々も女神が好色か、「まじめ男神」と「すけべ女神」とし、進めよう……


男神「最初に作った魚はオスとメスとを分けただけで、増えてく」

  「鳥は互いの結びつきで増えていくことに、合わさればよい」

  「さて、人であるが、役割として地をたばねよとしてある」

  「どんどんと増やさねばならない、女神よ、どうしたものか」

女神「欲をあたえねばなりませぬ。悦をあたえるのです」

  「どうしても、何が何でも女を求めるようにしないと」

男神「悦ゆえに結びつくのじゃな、それを求める心、欲をあたえるか」

  「魚や鳥たちにはあたえずに、これから生まれる他の生き物にもか」

  「人にだけか。悦か、女神の言う通り気持ち良さは大事じゃ」

  「して、男にはいかほどの悦がいいのか、女にはどうか」

女神「男には矢のような悦がよろしいかと、一瞬の悦をあたえては」

  「女には尾を引く悦、身もとろけるような悦をあたえては」

男神「それでは、男が可哀そうではないか、短すぎるではないか」

女神「いいえ、その一瞬の悦を繰り返せさせればいいのです。何度もと」

男神「身がもつまい。女神様や、われらと違って無限には出来ませんぞ」

女神「いい手がありまする。人の男には、軟骨をあたえてはどうかと」

  「これにて、いつでもすぐにと出来ます。たくましいままに」

男神「うむ、それも一理ある。いずれ地上には、軟骨ありのオスが増える」

  「人にも、その手を使うかどうかじゃな、良し悪しがあるのう」

女神「軟骨が無理なら、女を色っぽくするのです。やわらかくする」

  「男が、さわりたくてさわりたくて、どうしようもないくらいに」

  「やわらかさとは、それだけで悦です。女はやわらかく、男は硬くと」

  「そして人には、恥じらいの心をあたえましょう。これも大事です」

  「男も女も、裸なのを隠そうとするように、そうすると見たくなる」

  「我慢出来なくなりもうそう。さわりたくなる、でもって結びつくと」

男神「では、こうしては、すでに住んでいるヘビに一役あたえよう」

  「女をそそのかして、禁断の果実を食べるように差し向けよう」

  「次は男も食べるようにと。これで罪の始まり恥の始まりとしよう」

女神「エデンの園の事は人にまかせましょう。悦と欲で何とかなりまする」

  「男神様や、われらは底無しの睦みあいを楽しみましょう」

  「さあ、とろけあいましょう。一つになりましょう。矢を……」



7日目。甘く長い6日目が終わった後なので、この日は休み日とした。

男神も女神も、いつもより疲れてしまっていた。とろけるは大事。

悦を知りつくしている神々であった。はなった矢は数知れず、女神の元へ。


男をアダムと言う、女をイブと言う。見込んだ通りに人は増えてくことに。

神々から、男と女の悦と欲をあたえられた最初の人たちだった。

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