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対話体小説 小話集  作者: 藤原 てるてる
21/37

二十一話  越後夜話

雪深い越の国の話じゃ


ある雪の夜

尻軽が子を産んだそうな

男種は間男

体液の中で睨んだそうな そして喋ったそうな

……「業とは何ぞや」

あまりの驚きに 親は死んだそうな


ねんねんころり ねんころり

雪の中で生まれた子は やがて大きくなり嫁をもらった

遊里から来た嫁は夜叉子と言った

そして おなごが生まれた

名前は鵺子とついた


ままごと 赤すぎる帯 竹の花

やがて女親に じいじ ばあばのことを聞いた

……「なして いねえの?」

……「おらが ばあばだ」と 夜叉子は言った


雪はしんしん 降りしきる……


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