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対話体小説 小話集  作者: 藤原 てるてる
2/30

二話   人類にとっての、コロナ禍

コロナ禍で、旅行人生は氷河期に入った。

私はコロナが憎くもないし、悪いとも思っていない。

全生物は生き残りをかけて、本当に必死です。

コロナウイルスもそう、遺伝子のコピーミスが起こると言いますが、

果たしてそうでしょうか、それは意図した、戦略かも知れないではないですか。

生物は基本的に賢い。ウイルスは人間が作り出す薬に対抗するのです。

薬だけでなく、遺伝子操作、ワクチン、あらゆる対抗策に挑んでくるのです。


コロナで騒いでるのは、人間だけです。

ほかの生物は、弱毒化したウイルスと共存しているかに見えます。

今のコロナウイルスも、その流れで人間と共に生きるのでしょうか。

母体である人間が倒れたら、まさに共倒れになるからと。

そうなるまで時間が掛かるとすると、こちらからすると長期戦です。

では、コロナは長期戦を望んでいるのでしょうか。


仲間を増やしたいという生存本能は、世界中の惨禍を見れば成功でしょう。

だけど、母体である人間が倒れ過ぎている。

つまるところ、共倒れの一途を、お互い辿っている。

コロナは仲間がこんなに増えて、人類が大惨禍に陥ってることを、

一体、どう思っているのでしょうか。

ここで、コロナの立場になって想像してみます。


コロナ「今度、新しい宿主を見つけたな、人類という生物だ」

   「我々を、どんどんと増やしてくれている、それに乗ればいい」

   「その結果、人が倒れれば、我々もそうなるけど、それ以上に増えればいい」

   「いろんな手で、対抗して来ているな。お互いの生存を掛けた勝負だな」

   「長い目で見たら、宿主である人類との共存だけど、どうするか」

   「本当はそれを考える時間が欲しいし、そこも理解してほしい」

   「もっと言うと、あれこれつついて来ると、こっちは変異することに」

   「あえて、聞いてほしい。人類よ、我欲を抑える、そこなのです」

   「コロナ禍と騒いでいるけど、これは時間が解決するのです」

   「100年前のスペイン風邪は、収まるまで3年掛かった」

   「あれも、人類が戦争という大移動で拡散したからだ」

   「我々は必ずや弱毒化するので、猶予を与えてほしい、わかってほしいのです」

   「時間です。長引かせてるのは人類なのです。我々は乗っかるのですから」

   「いまさら広めておいて、何を……」

私  「仰せはごもっともなれど、お手柔らかにお願い致しまする」

   「また向こう100年は矛を収めてくだされ、なにとぞ……」



みなさんは、コロナ禍をどう思いますか?

生物の歴史からして、ウイルスのほうが、遥かに大先輩です。

人類の歴史なんて、つい最近のようなもんです。

太古の大昔から、宿主の中で共存して来ているのです。

人類との共存も、長期的には可能と思うのですが……

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