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対話体小説 小話集  作者: 藤原 てるてる
17/32

十七話  キラキラ美女、サリーちゃんに遭遇    前編

私は引き寄せの法則は、にわかには信じてはいないのですが、でもね。

これは結果的には、そうなったって事でしょうか。不思議な体験をしました。

なんと、ブログでお気に入りのキラキラ美女のサリーちゃんに出会った。

旅好きの私が、静岡は富士山の見える町のコンビニで買い物をしてたとき。

その女性は、アイスのまわりで、真剣に大きな可愛い目をしていた。パッチリと。


……あれっ、どっかで見たことがある、ブログの、そう、あのマスコット。

……サリーちゃんの自分紹介のネコ耳画像と似ている、もしや彼女は。


女性に声を掛けるのを、大の苦手としており、ナンパなどは当然、無理無理。

そんなんじゃなく、清き心で大真面目に、お声をお掛けしました……


私     「あのー、もしかしたら、スイーツ大好きの、サ……」

サリーちゃん「そー、どうしてわかったのー、私サリー、あなた何か、あるのー」

私     「プログのサリー言葉と同じだ、やっぱりサリーちゃんでしたか」

      「私ねえ、前から気になっていまして、静岡のどこかで会えないかと」

      「富士山の写真、あれ良く撮れてますね、この町からと思ってました」

サリーちゃん「そー、じゃあー、あの写真の角度でわかったのー、すごーい」

私     「良かったら、ここでは何ですから、外に出ませんか、お話しを」

サリーちゃん「ええ、いいけどー。あなた誰だかわかったわ。フォロワーさんね」

      「ちょっと待って、このPアイスクリームを二つ買うねー、食べよー」


この方、サリーちゃんに出会えて嬉しいばかりか、これからの展開がどうなるのか。

女性にうとい私としては、わからん。東京から3連休で来ている。宿は取れている。

予約してあるホテルに、人数変更の電話をする事になるのかならないのか、どっち。


サリーちゃん「あのサリー言葉はやめるわね、あなた、藤原てるてるさんでしょ?」

      「何となくわかったわ、好奇心旺盛な感じね、カンで当てたのね」

私     「ええ、その通りです。なかなかいいブログやっていますね」

サリーちゃん「スイーツやアイス紹介はね、特にを選んでやってるの、好きなのよ」

私     「私は旅先のパン屋によく行きます。昔、パン屋で働いていました」

サリーちゃん「そう、はい、このアイスどうぞ、このコンビニいいのあるわよね」

私     「どうも。このアイスのこと、ブログに書きました。あなたに宛てて」

サリーちゃん「わかってる、いいねは付けなかったけど、たしかに美味しいもんね」

      「あなた、旅行の途中でしょ、これからどこ行くの、一緒にどう?」

私     「明日は、富士宮の白糸ノ滝に行きます。今日はこの町に泊まって」

サリーちゃん「じゃあ、明日の朝、9時ならいいわ、このコンビニで待ってるわ」

私     「えっ、それは喜んで、では明日、お待ちしています、今日はどうも」



ホテルに一人で帰ってから思った。誘えばよかったのか、もう遅い、しょうがない。

肩透かしをくらった感も無きにしもだが、明日に備えて体をゴシゴシと洗う。

深酒している場合ではない、エッチネットどころじゃない、来ると信じて寝よう。

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