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君に揺れる花 君と揺れる花

作者: やんちゃ

君に揺れる花 君と揺れる花



制作:Gift Of Memories

シナリオ:やんちゃ



春の季節がやってきた

暖かい日差しを浴びて、木々は照らされる

そこにまた、花も咲く

ひとつひとつ可憐に描かれて…

その小さな花は、君と揺れていた






キャスト



桜花 (紗友)台詞数49


明るくて元気な女の子。

ホント漫画やギャルゲーの世界でしか居ないんじゃないかと思わせるような可愛らしい女の子。

笑顔が素敵。17歳くらい



陽子 (みこねー)台詞数23


桜花の姉、21歳。しっかり者なお姉さん。でも内心脆そう…

ちょっとノリが良く面白いとこもある



春 (美崎千早)台詞数20


とりあえず、優しそうなヘタレそうな男の子

色々不安も抱えているが、桜花の笑顔に助けられ、仲良くなる








(ナレーション)


桜花:ひとつのお花のお話がありました

   その花は幸せを運んでくれるといいます

   心を清め、暖かい気持ちになれるよう、あなたに微笑みを与えますと…


春:その花を一人の少女が持っていました

  小さな女の子は、明るい笑顔で声をかけます

  まるで、みんなを幸せにするかのように… 僕も、そう感じた一人でした



(花屋、店の前)


桜花:おはようございます^^ 今日も良い天気ですね

   あの、お花はいかがですか?

春:えっと、お、おはよう。君は、お花屋さんをしているの?

桜花:はい。ここで、小さなお店ですけど、お姉ちゃんと二人で

春:もうすっかり春だしな〜、最近なんて暖かくて仕方ないよ

  そだな〜、じゃあ、春らしい花、何かある?

桜花:今でしたら、母の日とかもありますし、カーネーションや、クレマチスなど

   も人気です。良かったら、お母さんにでもいかがですか?

春:カーネーション、か。そうだね、一つ貰おうか

桜花:ありがとうございます、それではどうぞ



(花屋、店内)


桜花:カーネーションって私、大好きなんです。とっても綺麗ですからね

春:そうだね、まぁ、僕はあんまり詳しいことは分からないけど

桜花:あ、そうだ、色もたくさんあるんですけど、どれが良いですか?

   でも、やっぱり赤が良いですかね?

春:色によって何かあったりするの?

桜花:はい、「赤」なら「母への愛」「愛情」「真実の愛」「情熱」とか

   ピンクなら「感動」「感謝」「告白」とか、他の色でも花言葉はあります

春:色々あるんだ。面白そうだね

桜花:そうですか?そう言われると嬉しいです

春:それじゃあ、赤を貰おうか

桜花:はい、ありがとうございます


桜花:「私は、お花が大好きで、みんなに幸せになってもらいたくて、花屋さんを

   しています。それが昔からの夢で、今は私自身が幸せな気分で居られます」


桜花:ありがとうございました



(店外)


春:母さんか… もう、居ないけどな



(店内)



陽子:あら、桜花、カーネーション売れたの?

桜花:うん、私くらいの男の子かな。母の日だしね

陽子:そう、良かったわね、それにしても桜花、何か嬉しそうね

   あ、もしかして、格好良い子だった?

桜花:もう、お姉ちゃんったら、そんなんじゃないんだから


桜花:「私のお姉ちゃんは、陽子お姉ちゃんと言って、昔から、陽ちゃんと可愛が

   られてました。特に母からは、とても大事にされ、愛されてました

   でも、私たちの母は、もう居ません。うううん、ずっと心の中に居ます」


陽子:桜花、母さんとこのお墓参り、明日でも行こっか?

桜花:うん、私もそう思ってたとこ

陽子:ちょっと早いけど、もうすぐ母の日だしね

桜花:そうだよね。いっぱい感謝してこなきゃね

陽子:何それ? あんた何か言いたいことあるの?

桜花:産んでくれてありがとうって

陽子:ははは。そっかそっか。確かに一番だわ。あ、桜花、昨日行ってたそこのレ

   イアウト、変えといてもらえる?

桜花:あ、うん。綺麗にしておくよ

陽子:おっと、お客さん来た。接客いってきまーす


桜花:「私たちは、とても仲良しで、何でも分かり合える、かけがえのない家族

   辛いこともあるけど、二人で力を合わせたら怖いものなんてありません」




(景色が綺麗な歩道)


春:「何も無いと思ってた。僕の中には、周りには、くだらないものばかりしか無

  いと思ってた。大切なモノも失い、一人、ただ生きていく生活」


春:でも、今日はちょっと笑えたな。あの子のお陰かな


春:「季節は巡り、春はやってくる。咲かない花もあるかもしれない

  それでも、信じてみよう。きっと芽は出る、綺麗な花が咲き誇る」


春:笑顔って素晴らしいな



(墓参り)



桜花:お母さん、ひさしぶり。昨日もお姉ちゃんといっぱい笑ったよ

   最近、楽しいことばっかりなんだ、私、元気にやってるよ

陽子:私も、元気だよ。でも、桜花が元気過ぎるから困ってます

   毎日がうるさくて仕方ありません

桜花:ちょ、お姉ちゃん、何言ってるのよー

陽子:でも、そんな毎日が好きで、一生懸命頑張ってます

桜花:お母さん、ありがとう

陽子:母の日、感謝の日、だね。でも多分、目の前に居たら、こんな恥ずかしい

   こと、言えないよね

桜花:言えるもん

陽子:そ、そうね^^; あんたは言いそうだわ…

桜花:伝えたいときには、居ないんだもん、だから、側に居られるってこと、本当

   に幸せなことだと思う。そう実感出来るんだと思うよ

陽子:それは言えてる。気づかないこといっぱいある

   小さな幸せとか、いっぱい転がってるかもしれないしね

   それを探していきたいね、これから、私たち二人で

桜花:ドラマみたいな台詞

陽子:カッコ付けすぎました、はい

桜花:ふっ、はははははっ

陽子:ははははっ




(帰り道:エピローグ)


桜花:「私が、お花を好きなように、あなたにも好きなもの、好きな人がきっと

   ある、きっと居る。もし私に大好きな王子様が居るとしたら、問いかけるで  

   しょう。あなたは今、幸せですか、と…」


桜花:あれ、あの人ってもしかして… ごめん、お姉ちゃん、先行ってて

陽子:え?うん、でもどうしたの、桜花

桜花:えへへ、ちょっと知り合い居たからお話して帰るね

陽子:はいはい、遅くならないでね

桜花:はーい。分かってまーす

桜花:こんにちは

春:あ、君は、あの時の。久しぶり。ってほどじゃないね

桜花:何処か行ってたんですか?

春:うん、母の、お墓参りにね

桜花:え? お母さん…

春:そう、小さい頃から会ってなかったお母さん

  ありがとうって言ってきたよ。だって、母の日、だろ?

  君がくれた花、すっごい綺麗で、喜んでくれたと思う

桜花:そうですか… それは、良かったです、とっても嬉しいです

   あの、良かったら、お名前、教えて頂けますか?

春:僕の? えっと、「春」だけど。春生まれだからね

桜花:私は、「桜花」です。えへへっ、私も春生まれだったりします


桜花:「私たちが微笑んだ瞬間、ひとひらの花びらが舞落ちてきました

   きっと花は咲く。その日、私たちの側で咲き誇っていたのでしょう」


春:この前さ、実は、君のお陰で、少し、元気になれたんだ

桜花:え?そうなんですか?

春:うん、その明るい笑顔に…


桜花:「もし私に大好きな王子様が居るとしたら、問いかけるでしょう」


桜花:あなたは今、幸せですか?


春:うん、幸せだよ








CM 1


桜花:きっと花は咲く。あの日、私たちは、小さな幸せを見つけた

陽子:みんなに幸せを運べたらいいなって思ったことある?

桜花:春と花が彩る、暖かでちょっぴり切ない物語


桜花:ギフトオブメモリーズ、オリジナルボイスドラマ

   「君に揺れる花 君と揺れる花」


陽子:あなたに大切な人は居ますか?

   どうか、幸せでありますように…





CM 2


桜花:あなたに幸せが訪れますように…

   お花が大好きな私は、花屋さんをしています

   幸せを運ぶのが私の夢です


陽子:ちょっと桜花〜っ、こっち片付けて〜、仕事残ってるよ

桜花:お姉ちゃんも、しっかり者で仲良くやってます

   えっと、それで、それで…

陽子:あ、そうそう、次の仕入れなんだけど…

桜花:お母さんはとっても優しいんです

陽子:桜花、ちょっと聞いてるのー?

桜花:あ、そうだ、タイトル言わなきゃ…

   ギフトオブメモリーズ、オリジナルボイスドラマ

   「君に揺れる花 君と揺れる花」

陽子:ちょっと、聞いてんのあんたー!

桜花:みなさん、聞いて下さいね〜♪

陽子:聞けと言いたいのはあんたよ! ちょっと来なさい!

桜花:あ、ごめん、お姉ちゃん〜

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