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ふみがたり  作者: 水瀬ふみ
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体を動かす、ということ

 自分がもともと体育会系の部活で学生生活を送ったからかもしれないが、体を鍛える、という行為がそこまで苦ではない。例えば筋トレをしにジムに通うとする。重いウェイトを力を込めて動かし、筋肉を酷使する。それが、苦痛ではない感覚を覚えさせてくれる。


 むろん、何度も続けているうちに筋肉は悲鳴を上げ、力を込めようとしてもまるで動かせなくなってくる。それでも無理やり動かして既定の回数をこなしていくのだが、体に力を込めて動かす、という行為は、どこか心地よさを感じるものである。


 力を込めた体は、室内ということを置いておいても、半袖で汗がしたたり落ちるほどに加熱される。心臓がドクドクと脈打ち、全身に血液を流し始めてくれる。その感覚に、心地よさを覚える。人間もまた動く物、すなわち動物であると感じる瞬間だ。


 全身を血が巡り出すことを実感すると、身体だけではなく、精神的にも高揚してくる。気分が前向きになり、よしやろうという気合が湧いてくるのだ。

 体を動かすということは、心もまた動かすことにつながる。物語を作り出すのには力が要る。気分も高めていかなければ、一つの世界を創り出すという行為に打ち負けてしまいそうになってしまうのだ。

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